最近の日課 | Route 9  西へ東へ

Route 9  西へ東へ

難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)に罹患し気管切開した ポンコツおやじのブログです。
自分では 視線入力で意思伝達装置のmiyasukuを操作することしかできません。
ベッドの上で天井を見つめながら あれこれと思いを巡らせる毎日です。

毎晩 寝るのが楽しみです、夢の中では健常者だからです。
目が覚めると、そこからは現実という名の悪夢が始まります(笑)


目覚めて先ずすることは呼吸のチェックです。
息苦しくないか、痰が上がってないか、リーク音がしていないかなどを確認します。

異常が無ければ 次はわずかに動かせる体のチェックです。
握力などはすでにありません。背中と腰、腕と足を動かして(揺らして)みます。
「もぞもぞ体操」と呼んでます。

目と眉毛は動かせますが、口の締まりが悪くなりました。
もう声は出ませんが、舌を出したり「あいうべ体操」「パタカラ体操」は続けています。


自分で体が動かせなくなって最近分かったことは
・寝相が良くなります、目が覚めても寝る前の姿勢のままです。
・地球の重力を感じます、腕や足、頭を自力で上げることはできません。

それでも無理して動かそうとすると、心臓がバクバクし ドッと疲れます。
懸垂や腕立て伏せで、最後の一回の次のもう一回ができない感じです(笑)
最近はリップクリームを塗ってもらい、唇を左右に動かすのも疲れます。


そんな私がこまめにやってもらうのは、ストレッチと体位変換(体位ドレナージ)です。
ストレッチは関節が固まらないようにするためです、怠ると着替えやおむつ交換の時に痛い目に合います。
体位変換は褥瘡予防にもなりますが、側臥位になると痰が動きます。
わざと痰を上げてカフマシーンで吸引してもらいます。

カフマシーンは肺と横隔膜を広げるために痰が上がっていなくても使います。
深呼吸の代わりです。
尖足予防に足の裏にクッションを置いてもらいます。
踏ん張れるし 気に入らないことがあればクッションを蹴ります(気持ちだけですが…)


最近はこんな感じです。
体の異変を感じて6年、ALSは順調に進行しております(笑)