私が体調の異変を顕著に感じたのは ゴルフを通してでした。
ALS確定診断の1年ちょっと前に 先ずドライバーの飛距離が落ちてきました。
仲間からは「下手くそになった」と野次られ、頭にきてクラブを全部交換しましたが 飛距離は戻りません。
そのうち アドレス(ボールを打つ時の構え)が取れない、ラウンド中に足の裏がつる、斜面を上り下りするだけで息が上がるようになり、スコアもどんどん悪くなります。
もう まともなスイングはできません、たまらなくなり 病院通いを始めました。
愛媛県の『エリエールゴルフクラブ松山』や高知県の『Kochi黒潮カントリークラブ』も行きましたが、皆に付いて回るのが精一杯でゴルフは楽しめなかったですね。
検査入院でALSと分かった時は「俺のゴルフが下手になったのは こいつ(ALS)のせいだったのか」と やり場のない怒りがこみ上げてきました。
ALSと診断された後は 動けるうちに 見納めラウンドに連れていってもらいました。
ティーショットは打ちたい時だけ打つ、後はグリーン周りからのアプローチとパットだけする感じでした。
それでも、兵庫県の『福崎東洋ゴルフ倶楽部』の 6番ホール(浮島のようなグリーンが名物のショートホール)で、ティーショットをドライバーで打ちグリーンに乗せ パーが取れたことがあります。ご褒美ホールでした(笑)
最後の最後は ハーフラウンドだけ付き合ってもらい 20数年続けたお楽しみを終わりにしました・・・
ALSは生き甲斐や豊かさ、笑顔を奪っていく病気です。
まだまだ遊びたかったのに、残念です。
全く… クソッたれな気分です。
大山平原ゴルフクラブ 15番ホール ※元気な頃