成人の日に
成人の日は
雲ひとつない青空。
あなたに誘われ、
相棒に揺られながら
祝日のミニドライブ。
こんなに近いのに
いまのわたしには
遠い浅川。
土手沿いの道を
確かめるように
橋へと向かう。

冬空の向こうに
そびえ立つ
真っ白な
富士の山。
言葉を失うほどの白さに
心が奪われる。
川面には
わたしの好きな
シラサギの群れ。
何をおしゃべり
しているのだろう?
優雅に戯れる
彼らを眺めている間だけ
時がゆっくりと
流れていたようだった。
「もう少しだけ
寄り道してみようか」
あなたはダウンコートを、
わたしはワンピースを。
帰宅したタイミングで
末の子の
門出の時間。
最後の力を振りしぼり
買ったばかりの
服をまとい
義母の遺品を
薬指につけた。
あなたも
同じように
ダウンを羽織る。
玄関先で
あなたと
末の子と
記念撮影。
計算したつもりはないのに、
まるで
この時間のために
服を選んだかのよう。
父も母も庭へ出る。
末の子の
ネクタイを締め直す父の姿は
父なりの祝福なのだろうか。
こんな時に
泣きべそ母さんでは
いられない。
わたしは精一杯の笑顔で
彼を見送った。
「成人、おめでとう」
澄んだ青空が
その背中を
やさしく見守っていた。
〜おまけ〜
実際の写真を
毛糸アートに変換したら
こんなんなりました(笑)
※私two-miracleの綴る詩は
わたしの心の内や創作の中に
同時に存在する、いくつもの
愛のカタチを描いています。
誰かを裏切ったり
否定する意図はなく
ただ、一人の人間の記憶として
心を込めて紡いだものです。
この詩に触れた方が
それぞれの心にある愛の記憶と
静かに響き合えますように。
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