仙骨の記憶 | 〜力を抜いて生きていく〜

〜力を抜いて生きていく〜

51歳主婦の詩集✎
*2014年脊椎関節炎&軽症線維筋痛症発症2017年寛解
*2023年春再発→痛み広がり1度目より重い症状に。いつか今より元気になりこの宿命の答えを見つける日がくると信じ每日精一杯生きてます。様々な愛の形を詩にしています。拙い詩集ですがご覧ください✎







「仙骨には

副交感神経にはたらきかけて

リラックスする作用があるんだ」


そんなふうに

キミから教えてもらった日



どうして ただ

仙骨をやさしく

撫でてもらうだけで

こんなにも

安心できるのか

やっと理解できた



理論上でも

証明されてること


そこに

私の安心や

信頼が重なりあって 


痛みや不安を

やわらげてくれて

いたんだって


 

でも ただ

仙骨を撫でるだけで


フフフと笑って

こんなに

心地よさそうにするひとは

はじめてだ とキミ



そう

この安心感、、


はるか昔

どこかで感じた記憶が

あるの



優しいぬくもりを感じながら

記憶の旅に出る





鍵っ子で

寂しがり屋だったわたし


毎週 金曜日

ピアノ教室の帰りに


祖母の家に

泊まりにいくのが

楽しみのひとつ



ほのかに漂う

線香の香りと共に


夜は祖母と

せんべい布団を

二組並べて

一緒に眠る


それでも

物足りないわたしは

  

「ばあちゃんと一緒に眠りたい!」


そういって

時折祖母の布団に

もぞもぞと潜り込んだ

  


祖母の愛は

無償の愛

 


おいで、といって

布団をあけ

わたしを迎えいれてくれる


布団の足元には

猫なのに

スヌーピーと

へんてこに名付けられた

猫が

いつも潜り込んでいる



幼きわたしは

祖母のぬくもりと

スヌーピーのぬくもりに

安心しきって

眠りについたんだ

 




記憶の旅から

現実にかえった瞬間


「例えるならそんな安心感」


そう話すと

キミは照れて笑った

  


 「毎晩、私が眠りにつくまで

仙骨を撫でつづけてくれる

ロボットが欲しいくらい」 

  


冗談半分でキミを笑わせてみたけど

それでは安心できないことは

わかってる



“どんなにAIが進化しても

人間にしかできない仕事ってあるのよ。

それがキミの仕事”



「誰でもいいってわけじゃない

信頼関係があるからこそ...」



キミの返答に

やさしい空気が流れた





仙骨のぬくもりは

わたしの愛の記憶だ



※私two-miracleの綴る詩は

わたしの心の内や創作の中に
同時に存在する、いくつもの
愛のカタチを描いています。
誰かを裏切ったり
否定する意図はなく
ただ、一人の人間の記憶として
心を込めて紡いだものです。


この詩に触れた方が
それぞれの心にある愛の記憶と
静かに響き合えますように。