あなたはわたしのセラピスト

残された道が
これしかないと思っていたからどんなに不安でも
どんなに恐怖でも
飛び込むしかないと思ったの
希望と恐怖は
いつもセット
そう信じていたから
なのに
覚悟がきまらない理論で納得させたり
怖さを抱えたまま
一筋の光を
見いだしてみたけれど
怖さを超えて
心が壊れてしまいそうだった
どうして
胸が締めつけられるほど
こんなにも苦しいの?
また
本心がわからなくて
幾人かに相談する
周りはGOだと言う
だからもう
何でもいいから
痛みから解放されたい
勢いに任せて
進もうとしたとき
わたしを止めたのは――
あなた

それは
愛という名のエゴ(恐れ)なのか
それとも
誰よりもわたしを深く理解し
広い視点で
真剣に向き合ってくれたから、なのか
明け方
「ほんとうの心の声をきいてごらん」
「その重たいリュック
怖くて重くて辛くて仕方ないなら
下ろしていいんだよ。下ろしてごらんよ。」
そう言われた瞬間
涙が止まらない

わたしの涙を指ですくって
抱きしめてくれたとき
どうしようもない苦しみがほどけて
あなたの胸の中で
泣き続けた わたし
ほんとうは
進みたくなかったんだね
気づかせてくれて
ありがとう

「パパがいないと、生きていけない
弱い自分になっちゃって、ごめんね」
弱気な発言をするわたしに
「違うでしょ? パパがいるから
生きていける、でしょ?」
と力強く訂正してくれた
もう
あなたの前で
“死にたい”なんて言わないから
わたしのために
あなたのために
生きることを選ぶから

そう
気づいたの
あなたが
誰よりもわたしのセラピストだったことを
※私two-miracleの綴る詩は
わたしの心の内や創作の中に
同時に存在する、いくつもの
愛のカタチを描いています。
誰かを裏切ったり
否定する意図はなく
ただ、一人の人間の記憶として
心を込めて紡いだものです。
この詩に触れた方が
それぞれの心にある愛の記憶と
静かに響き合えますように。