結婚記念日のジェラート | 〜力を抜いて生きていく〜

〜力を抜いて生きていく〜

51歳主婦の詩集✎
*2014年脊椎関節炎&軽症線維筋痛症発症2017年寛解
*2023年春再発→痛み広がり1度目より重い症状に。いつか今より元気になりこの宿命の答えを見つける日がくると信じ每日精一杯生きてます。様々な愛の形を詩にしています。拙い詩集ですがご覧ください✎

 
 
 
 
“ジェラートが食べたい!”

七月の陽ざしに
背中を押され
ふいに蘇る記憶
 
 
 
赤く塗られた壁
緑の屋根が映える
小さなジェラート屋さん
 
 
家から車で10分
 
日が少し傾きかけた
真夏の午後
あなたに車で連れて行ってもらう
 
 
今日は少しだけ
気分が良いみたい
 
 
 
風を切って走る車
心地よさが舞い込む
 

スピーカーからは
ふたりの好きなBGM

それぞれの思いに
ひたりながら
目的地へ
 
 
店内は思いのほか
混雑

これだけ暑いんだもの
きっと
考えることはみんな一緒なのね
    
 
私は当店
人気No.1の搾りたてミルク
 
チョコ好きなあなたは
ダブルチョコレート
 

日陰のベンチに
2人並び
腰をかけて一緒に食べる


風がそよそよ

気持ちがいい


「おいしいね」 

「おいしいね」


そう 言い合いながら

笑顔がこぼれた


不意に横を見る

あなたの横顔―― 

こうして何度、眺めてきただろう 




“そういえば
今日は結婚記念日だよ”
  
あなたがポツリとつぶやいた
 
すっかり忘れていたけど
ああ そうだったね

24年間で
もっとも
ささやかな記念日


それでも
一番優しさに満ちた
記念日のような気がした




目の前には 小さな水田が広がる


例えここが

自宅から 

たった10分の場所でも


私の五感で感じたものは 

きっと

世界中のどこにいたって 

変わらない



誰と

どんな時間をすごしたのか

どんな気分でいたのか


こころとからだで

感じたことが全てだから

 
 
 だとしたら
今日のあたしは
とても幸せ者。

※私two-miracleの綴る詩は

わたしの心の内や創作の中に
同時に存在する、いくつもの
愛のカタチを描いています。
誰かを裏切ったり
否定する意図はなく
ただ、一人の人間の記憶として
心を込めて紡いだものです。


この詩に触れた方が
それぞれの心にある愛の記憶と
静かに響き合えますように。