“魔法の問い”をもう一度



ねえ
怯えてばかりいないで

希望の話を
未来の話をしようよ


「今一番何がしたい?」

こころの曇りを
差し出した日、
ふいに問われた言葉


その瞬間
思い出したの 

かつて
クライアントに
何度も投げかけた 
“魔法の問い” を


「そこは 制限も遠慮もない
自由な世界。
 もしも 魔法の杖が使えて
どんな自分にもなれるとしたら――
あなたは どんなふうに生きたい?」


それを 今度は
わたしが
わたし自身に
問いかけて

言葉にして
聞いてもらう


自由に動ける
身体になりたい
もし、それが叶ったら
この国を旅したい

五感のすべてで
世界を感じて

そしたら
わたしは——

まだ
自分さえも
言葉にできなかった
真の願いに
たどりついた時

「素敵な夢」って

静かに受け止めてくれた





じゃあ次は
キミの
魔法の問いを
聞かせてよ

頭の回転が
早いから
この展開を
もう、先読みしてる

でも
さいしょに
出てくる言葉は

若き青年らしい
「モノ」たち

それも
偽りじゃない

だけど
本当の願いは
もっと深いところに
眠っているはずだから

その願いは 
まだ 
目覚めの前なのかもしれない

ふいに
そう返したら

「これは一晩、
考えないと出てこない」 
そうつぶやいた
  


適当に
答えをだして
終わらせない
その沈黙が
誠実で

“1週間後の宿題”

あえてそう伝えたんだ

そう
これは

誰もが

急がなくていい


祈りのような

問いかけ



ねえ
怯えてばかりいないで

希望の話を
未来の話をしようよ


外は

暑いのに
時折涼しい風が
頬を撫でる


もうじき
それぞれの
夏を迎えることを
静かに告げるように

街路樹の
ピンクのサルスベリが

青空の下

そよ風に

やさしく

揺られながら


ゆっくりと

花をひらいている


※私two-miracleの綴る詩は

わたしの心の内や創作の中に
同時に存在する、いくつもの
愛のカタチを描いています。
誰かを裏切ったり
否定する意図はなく
ただ、一人の人間の記憶として
心を込めて紡いだものです。


この詩に触れた方が
それぞれの心にある愛の記憶と
静かに響き合えますように。