会いたいの向こう側
51歳のバースデー
スマホの通知音が何度か響く
ひさしぶりの
友人たちから
メッセージ
画面の文字
ひとつひとつ
なぞりながら
じんわり
胸の奥があたたまる
病気になってから
遠のいてしまった人たち
わたしの変化に 戸惑い
距離をとった人もいた

それでも
今日
こうして連絡をくれた人は
あの時代
あの季節
共に過ごす時間を
紡いでくれた人
わたしが
心から
大好きだった人
どの笑顔も
どの場所も
私の人生を彩ってくれた人
残されたものを
大切にしたい
でも
同時に
ちくりと胸が痛む
みんなの励ましの言葉に
相反して
深い闇を
知らないひとたちの
やさしさは
時に
遠く感じてしまうから
画面の向こうで輝く日常と
いまの私の世界
この隔たりが
心を締めつけるから

それでも やっぱり
会いたい
みんなに
会いたい
元気になって
もう一度
あの頃みたいに
くだらないことで
笑いあいたい
誕生日の翌朝
たくさんのやりとりが
エネルギーを
使い果たしたんだろうか
ひどく落ち込み
涙が一日中止まらない
何度も 何度も
生ぬるい涙が
頬をつたう

“会いたいよ
みんなに
会いたいよ”
子どものように
ふたたび
声をあげて泣いた
どんなに傷ついても
私はやっぱり
人と繋がりたいんだ
みんなの笑顔に
私の笑顔に
もう一度 会いたいんだ
会いたいよ
会いたいよ
みんなに会いたいよ
この想いが届く日を信じて
※私two-miracleの綴る詩は
わたしの心の内や創作の中に
同時に存在する、いくつもの
愛のカタチを描いています。
誰かを裏切ったり
否定する意図はなく
ただ、一人の人間の記憶として
心を込めて紡いだものです。
この詩に触れた方が
それぞれの心にある愛の記憶と
静かに響き合えますように。
