——不思議ね
あなたは覚えていないかもしれないけど
夕暮れの土手沿いを2人
歩きながら
「わたしたち きっと
前世結婚してたよね」
そんなことを
言ってきたのよ
なんて無邪気で
なんて優しい発想
あなたのその一言に
心が弾んだ17才の夏
あのときの感情が
何十年経った今でも
色褪せないのは
わたしも
あなたに
特別な繫がりを感じているから

起業に触発されたのも
あなたの存在が大きくて
良き友であり
良きライバル
自分にないものを
手にしている
あなたに憧れ
羨ましかった
だから
いつからか
昔のように
弱音は
見せたくない
見せられない
そんなわたしが
自分のこともままらなくなって
ようやくあなたの前で
やっと
素直になる
わたしが素直に
なったから?
わたしをずっと尊敬していたと
自分のアラが露呈されるようで
ずっと怖かったと
あなたもこぼす
わたしたち
ほんとうは
お互いの才能を
認めあっていたんだね
自分にはないものに
ずっと憧れていたんだね
それは例えば
あなたが“太陽”なら
私は“月”

きっと、あなたは
今でも変わらず素敵で
周囲の憧れの的なんだろう
そして たくさん悩み
私が
まだ越えきれていないものを越え
しなやかに
軽やかに
生きられるようになったんだろう
たくさん離れていった
人間関係の中で
あなたは言った
「私は絶対にいなくならないから、安心して」
あなたの
その優しさが
私の中で
安心と希望に変わった
私の体は
これからどうなるのか
わからない
でも 一つだけわかるのは
——あなたと再会できる日が
きっと来ると 信じていること
言葉なんて いらない
ただ ただ 抱き合って
涙して
そのあとは
あなたと沢山笑い合いたい
その希望がある限り
わたしは
私という“月”で
同じ痛みを抱えたひとたちと共に
静かに道を照らし続けてゆきたい

※私two-miracleの綴る詩は
わたしの心の内や創作の中に
同時に存在する、いくつもの
愛のカタチを描いています。
誰かを裏切ったり
否定する意図はなく
ただ、一人の人間の記憶として
心を込めて紡いだものです。
この詩に触れた方が
それぞれの心にある愛の記憶と
静かに響き合えますように。

