同じ雨に打たれて

一体
何処へ向かおうとしているの?
行くあてなんて
どこにもないのに
それでも
この
からだ
横になることも
起きていることも
苦しいから
後先考えずに
家を飛び出したわたし
空は息が
つまりそうなまでの
分厚い雲
あてのない道
ゴールの見えない道
ただただ
やっとの思いで
足を動かす
ああ
やっぱり雨
傘を取りに
引き返せば
よかったのに
雨脚はさらに強まり
気づいたら土砂降り
もう
無抵抗
人生降参
ゲームオーバー
ただただ
強い雨に打たれて
ずぶ濡れになって
わたしは
世界にも
天にも
見放されたのだと
泣くことも
叫ぶことも
できなかった
そしたら
翌日
癒しのキミが
こう言った
「昨日バイクで土砂降りにあって
ずぶ濡れで
散々だったんですよ」と
そうだったの?
誰にも気づかれず
弱りきった体で
1人苦しんで
ずぶ濡れになったわたしが
キミと
重なっていたことを知り
世界が変わる
「私もその時間
外にいて
びしょ濡れだったの」
「同じ時間 同じ空の下
同じ雨に打たれていたんだね」
そういって
クスッと2人で
笑い会った
その瞬間(とき)
不思議だね
わたしの孤独が
優しさや
つながりに
変わっていった
それはまるで
「あんな時だって
あなたは
ひとりぼっちじゃなかった」
そう
キミが言ってくれたような
気がするから
あの雨は
ただの
冷たいものじゃ
なかったのよって
そう
神さまが
教えてくれた気がするから
わたしは
ロマンチストだから
偶然なんかじゃなくて
あの時 あなたも
同じ雨に打たれていたから
あの雨さえも
あとになって
光に変えられたんだって
そう思いたい
誰かに
勘違いだって
微笑されても
お願いだから
そう思わせてよ
どんなに辛かった時間さえも
意味のあるものに
変えてゆきたいから
魂の隣に
静かに
優しく
包んでくれる
存在が
今のわたしに
小さな光を
灯してくれるから
※私two-miracleの綴る詩は
わたしの心の内や創作の中に
同時に存在する、いくつもの
愛のカタチを描いています。
誰かを裏切ったり
否定する意図はなく
ただ、一人の人間の記憶として
心を込めて紡いだものです。
この詩に触れた方が
それぞれの心にある愛の記憶と
静かに響き合えますように。
