「暗記数学」という言葉をよく耳にすると思います。

暗記数学とは、問題から答えに持っていくまでのプロセスを覚える勉強法のことです。

間違ってほしくないのは、ただ問題の解法を、いろは歌のように何の理論も使わずに覚えるのではないということです。

受験数学というのは決められた範囲内からの出題なので、よほどの難問か奇問でない限り、一度はどこかで出ている問題の類題、もしくは応用です。

すべての数学の問題は論理の上に成り立っています。この論理を、多くの問題を解く中で、意識して身につけるということが大切なのです。

つまり、暗記数学の「暗記」とは、問題を解く過程を論理的に解いて、その解答になることを理解する。

そして、その理解を問題にたくさん取り組む中で、習得していく
ということです。

ここで習得した問題はストックになります。多くのストックを持つ人は、問題を見た瞬間に過去に取り組んだ問題と照合して、使えるプロセスを導き出せるわけです。

だから、問題を解くことよりも、解けない問題の解答を見て、理解することが大きなカギとなります。

この場合、問題に取り組んで、5分ほどで解き方がわからない場合、解答を見ます。そして、解答の論理的プロセスを理解して、次の日に再チャレンジします。

では、暗記数学と対になる「思考数学」の意義について。時間をかけて、ひらめくまでじっくりと問題に取り組み、正解にたどりつくことが思考数学です。

もちろん、数学力を鍛えるには、この方法の効果は大きいことでしょう。

しかし、使う科目が数学だけということでない限り、思考数学だけでやっていくのはお勧めできません。ほかの科目に影響が出ます

この暗記数学と、理解数学を併用することが受験勉強の本質です。

まず、公式だけで解けるような基本問題を習得するのは言うまでもありません。

次に、その基本問題を土台として、典型的な問題を解きます。ここで、暗記数学を使って、解くプロセスを頭にしみこませます。ここまでは、チャートなどの網羅式参考書を使います。

その後、チャートなどの網羅式参考書から、過去問、または分野のわかれている問題集で、それまでに解いてきた問題のストックを生かして、じっくりと思考する思考数学の解き方に持っていきます。

まとめると、数学で重要なのは理解して解いた問題数。そして、それらを活用する思考能力です
入試標準レベルまでカバーする、網羅系問題集としては良質な出来の『黄色チャート』。これを足掛かりに、問題演習を進めると効率がいいでしょう。

しかし、網羅系であるからこそ、問題量は膨大で、途中で挫折する人が多いのも事実です。

そこで、黄チャートから問題を精選して、「それらの問題を解くことができれば、ほかの問題はできたことになる」というリストを作成しました。解く問題数は5分の1以下になるでしょう。

○注意点

1、できる限り黄チャートに載っているあらゆる問題に対応できることを意識しているので、難易度の高い例題が理解できる程度には基礎を固めてから取り組むことをお勧めします。問題の総チェックとして使用するのもよいでしょう。

2、数学はセンターのみという人でも、黄チャートを完璧にしていて損はありません。最近では、センター試験が二次試験に近くなっている傾向が見られます。80を目指して60をとるよりは、100を目指して80を取りましょう。

3、まず問題を解いてみる。ただし、解法が浮かばなかったらすぐに答えを見てかまいません。そして、発想、展開の仕方を理解してみてください。

復習する際も、問題を見て、「ここをこうしてこうなる」という風に、答えのたどり着き方を頭で考えつくだけで結構です。計算力が必要な問題だな、と思えば紙に書いてみましょう。

もちろん、全部の問題を紙に書いていてもいいのですが、受験は限られた時間の中で、最大限の得点を獲得することが求められます。受験科目が数学だけならまだしも、他の科目があるのならば、網羅問題集に大量の時間をかけることはできません。

解答を見ずに問題を解くのは演習時期を中心にしましょう。網羅系での問題理解は、スピーディーな理解・復習がカギとなります。

演習をスムーズに行うためにも、黄チャート理解を堅固なものにしましょう。

使用するのは平成18年10月1日、新課程改訂版です。


数学Ⅰ

基例1…降べき・次数・定数項の意味確認程度に見てください。

exercise11

基例4…(5)(6)(7)(8)の公式確認。

exercise14(1)(2)

基例7(2)(5)

基例9…(2)(3)の公式確認。

基例10(3)

基例(2)

exercise26(2)

exercise28(2)

exercise22(3)

重例16(1)(3)

基例17…読むだけくらいはしておきましょう。

基例18…(4)の確認。

practice33

exercise41(2)

基例22

exercise37(2)

基例26(3)

exercise54

基例28(2)

exercise55(2)

基例32(2)+practice58(1)

重例35+practice61

重例36(1)(2)

exercise72(1)(2)

重例39


基例42

exercise89

exercise88

practice82

exercise90

基例56

practice96

practice97

基例59

基例61(3)

基例62

exercise118

重例65

exercise120

exercise121(2)

基例69

practice124(2)

基例71

exercise130

基例73

基例75(2)

基例76

exercise147

基例79

practice139

exercise151

practice142(1)(2)

practice143(2)

重例85

重例86


practice155

practice157(1)

重例91

practice165(2)

practice168(2)

重例96

重例97

practice171(4)(5)(6)

補例99

practice182

基例103(1)

基例104

exercise191

exercise196

補例109・110…読んで理解。

practice201

practice202

practice203

exercise214

practice206

重例119

practice207

exercise228

exercise229

重例225



数学A

practice5

practice6

重例7

基例10

practice21

exercise36

practice24

practice25

practice27

exercise38

exercise43

practice31

practice45

exercise56

practice49

exercise61

exercise62

重例30

exercise75

重例35

practice68

基例39

exercise87

重例43

practice83

基例47

基例49

exercise109

practice102

重例54


基例56(3)

exercise124

practice118

practice119

exercise128

practice121


☆第3章は証明問題が多いですが、記述なしの人も取り組んでください。証明は完全な理解につながります。

この章では、私立・センターの人はcheck&checkも解いてください。

基例64

practice130

基例66

exercise140

exercise141

exercise147

practice137

practice138

practice150

基例76

exercise158

practice154

practice155

practice162

基例83

practice164

practice165

practice172

practice174

practice175

exercise184

practice178

practice179

practice180
・応仁の乱:西軍…山名持豊、畠山義就、足利義尚

「名」、「就」、「尚」=ナナナ・ニシ

・応仁の乱:東軍…細川勝元、畠山政長、足利義視

「細」、「政」、「視」=細(細川)いマ(政長)ミ(義視)に、ひがんでしまう。

+1468年に義尚と義視が東西入れ替わります。

・松永久秀が君主三好長慶に対して下剋上、足利義輝を自殺に追い込む

松長々いている。

・北条氏庸が下総の古河公方を滅ぼす

降下しやすい。

・北条早雲が伊豆の堀越公方を滅ぼす

いつ掘り返そうか、早くも迷う。

・毛利元就が陶晴賢を討つ



+陶晴賢は君主大内嘉隆に下剋上。「賢」と「隆」で押さえる。

・陸奥:伊達氏の分国法…塵芥集

伊達メガネ自家製。

・美濃:斎藤道山は守護土岐氏を討つ

サイト倒産したとき

・ポルトガルの拠点…マカオ、イスパニアの拠点…マニラ

ポルト「ガ」ル=マ「カ」オ、イスパ「ニ」ア=マ「ニ」ラ。

+ちなみにてっ「ぽ」うを伝来したのは「ポ」ルトガル。

・南蛮貿易の主要輸出品…銀

何番の玉た?

・ルイス=フロイス「日本史」を書く

日本史類推できる。

・ヴァリニャーニが天正遣欧使節を勧め、大村純忠、有馬晴信、大友義鎮を派遣

天井にバリ大(大村・大友)きなアリ(有馬)が!

・秀吉は聚落第に後陽成天皇を招く

ラクダに乗って来いとの御要請

・五大老:徳川家康、毛利輝元、前田利家、宇喜多秀家、上杉景勝

さん家康、森から都市の家へ。(あとは「宇」と「上」のウで覚える)

・五奉行:前田玄以、石田三成、浅野長政、増田長盛、長束正家

裁判(奉行)の原因は身なり。(他三人は「長」「長」「長」で)

・太閤検地では1間6尺3寸

一見ムサイ。

+1段は300歩。360歩ではないので要注意。

・三奉行:勘定奉行、町奉行、寺社奉行

勘定待って

・紫衣事件:後水尾天皇が僧沢庵らに紫衣を与えようとする

しぇー!ゴミのようにたくあんを捨てた。

・村方三役:名主、組頭、百姓代

村の方前は100組用意している。

・1600年リーフデ号:ヤン=ヨーステン(オランダ)、ウィリアム=アダムズ(イギリス)

ヤ「ン」=ヨーステ「ン」がオラ「ン」ダ、ウ「ィ」リアム=アダムズが「イ」ギリス。

・保科正之…山崎闇斎に朱子学を学ぶ

放火事件はのなか。

・池田光政…熊沢蕃山を登用

池に熊。

・徳川光圀…「大日本史」編纂

黄門さまきな顔して日本を旅する。

・前田綱紀…木下順庵を招く

まだ木の下。

・五代将軍綱吉:大老…堀田正俊、側用人…柳沢吉保、大学頭…林信篤、天文方…渋川春海(安井算哲)、歌学方…北村季吟、勘定吟味役…萩原重秀(慶長金銀→元禄金銀)

太郎が掘ったそばの柳から見える大学の林で、天文衛星が渋い歌を苦吟するを発見。
勘定はぎ取って、軽減しようとする

+綱吉といえば生類憐みの令ですね。犬公方。

・正徳の治:家宣・家継の治世

消灯の前にドアノブる。

・正徳の治:側用人…間部詮房

そば学べる。

+侍講は新井白石。閑院宮家創設、朝鮮通信使待遇簡素化、元禄金銀→正徳金銀、海舶互市新令、日本国大君→日本国王。正徳の治と聞けば白石さんがすぐに思い出せるように。

・商品作物:紅花…出羽、藍…阿波、木綿…三河・河内、藺草…備後

ではなぁ。
合わない。
もめんで。
行くさビンゴに。

・金…佐渡・伊豆、銀…生野・大森、銅…足尾・別子

トレさせるサドイズム。
行に行くの、重いけど。
足をべしっ
・長野県野尻湖遺跡からナウマンゾウの化石

長いの、尻が、ナウマンゾウ

+マンモスは北、ナウマンゾウは南から来ました。

・静岡県から浜北人、沖縄県から港川人

大きな川で、静か葉巻を吸う。

・群馬県岩宿遺跡の関東ローム層から打製石器

グングン岩十個壊す労務

+この発見によって日本の旧石器文化の存在が明らかになったのです。

・縄文晩期の水田=佐賀県菜畑遺跡、福岡県板付遺跡

服を板につけて、魚畑へ。

+縄文時代に稲作があったことを示すことで重要。

・黒曜石=長野県和田峠

長いの、私は刻苦よ

+黒曜石は石鏃の原料です。石鏃は何に使うか?弓矢の先ですね。

・ひすい=新潟県姫川

様、盛者必衰

・サヌカイト=二上山

人情で、さっと抜く糸

・東京都大森貝塚をモースが発見

東京大盛りモスバーガー。

・青森県三内丸山遺跡

リンゴ三個もない

+縄文時代にも巨大な集落があったこと、定住を示す上で重要。

・弥生時代の頃、北海道では続縄文文化

北海道はどこまでもくほど広い。

・青森県砂沢遺跡

リンゴばかりのサハラ砂漠に。

+水稲耕作が本州の北端にまで広がっていたことを示します。リンゴ=青森の印象です。

・「魏志」倭人伝:邪馬台国は30余国を従え、帯方郡を通じて魏に遣渡、狗奴国と戦争

三十路の卑弥呼大砲苦難

・熊本県江田船山古墳、埼玉県稲荷山古墳

熊もびっくり、タフな山
咲いた、稲荷の花が。

+古墳から出土した太刀・鉄剣からワカタケル大王の表示があったのですね。

・臣…大和の有力豪族

大和魂力を見たい。

・連…朝廷で特定の職務をする豪族

超低レベルの職務できずに村でじっとする。

・君…地方の有力豪族

小さいほう持ちだと気味が悪い。

・直…地方の一般豪族

小さいほう一般的、当たり前。

+上記4つの姓はきちんと区別しておきたいところ。

・蘇我氏=大臣

そーか、大きい、おー見たい。

・大伴氏、物部氏=大連(軍事担当)

おお友よ、もののけよ、戦って大きな村へ行こう。

・王仁(西文氏の祖)論語・千字文を伝える。

ワニ川の近くで論語千字読んでバタリ。

・田荘…豪族の私有地、部曲…豪族の私有民

行ったところ剛田の私有地活気べらべら剛田の私有民

・屯倉…大王の直轄地で田部が耕作

土産王様食べさせる。

・子代、名代…大王の私有民

こうしろ、何かしろと、大王の私有民はツライ。

・漢字の使用:和歌山県隅田八幡宮人物画像鏡銘

漢字で書かれた和歌「あすだ八万食うべ」

・百済の聖明王が欽明天皇に仏教を伝える

くだらん!」生命の王、金の眼でギロリ。

+私伝のほうは司馬達等によります。

・百済の五教博士が儒教を伝える

くだらない公共の福祉に準拠

・仁徳天皇=大仙古墳、応神天皇=誉田山古墳

仁徳大全
オジが離婚だ

+大仙古墳、誉田山古墳は中期の古墳。中期は大型の前方後円墳が多いのです。前・中・後期古墳の特徴を押さえておきましょう。

・和歌山県岩橋千塚

和歌幸せに。

・崇仏論争…物部尾輿vs蘇我稲目

数分後に起こしてもらっていいかな

・蘇我馬子は物部守屋を倒し、崇峻天皇を暗殺後、推古天皇を立てる

守りを、すぐシュン遂行

・蘇我入鹿が山背大兄王を自殺へ追い込む

イルカやめさせられた。

・天皇の流れ:推古天皇→舒明天皇→皇極天皇→孝徳天皇→斉明天皇

遂行したが除名、交響曲を作るが孤独、冷めた人になる。

+皇極天皇が重祚して斉明天皇です。

・中臣鎌足=内臣

かまったりーな。内心辛そうだよ。

+蘇我倉山田石川麻呂は右大臣。石と右を関連付けて覚える。

・八色の姓:真人、朝臣、宿禰、忌寸、道師、臣、連、稲置

まー、朝に宿で忌道の試練とはいーね

・刑部親王、藤原不比等らによって大宝律令制定(文武天皇期)

大砲不備とは…。幼かったな。もう無理だ。

・特別地域:(左・右)京職、摂津職、太宰府

今日の季ダサい。

・雑徭…国司による年60日以内の労役

雑用労働、酷使

+ちなみに恒武天皇が30日以内に減らした事も同時にチェック。

・陸奥=金

ムッキムキ。

・武蔵国が銅を献上

武蔵どうして遅れたのか?

+和同開珎に影響。さらに711年の蓄銭叙位令を関連付けておきましょう。

・長屋王:元正天皇期

長い屋敷が減少中。

+最近では長屋王邸宅から大量の木簡が発見されたことも重要。

・藤原四氏:南家=武智麻呂、北家=房前、式家=宇合、京家=麻呂

皆ムチうつ。
来たぞ!ふすまが!
うまい
まろやか。

・孝謙上皇が重祚して称徳天皇に

貢献しようとしたんだね。

・藤原百川が光仁天皇を立てる

百科事典を高2にやる。

+藤原不比等から始まって光仁天皇に至るまでの流れはしっかりと理解してください。

・徳政相論:藤原緒嗣の建議で「軍事」「造作」の中止

軍事・造作を継ぐ者がいない。

+軍事は蝦夷征討、造作は平安京について。

・格式の流れ:弘仁格式→貞観格式→延喜格式

工場見学

+特に、三筆の一人である嵯峨天皇が編纂した弘仁格式が重要。

・天皇の流れ:清和天皇→陽成天皇→光孝天皇→宇多天皇

西洋高校だ

+宇多天皇の後は醍醐天皇。こうこ「う」→「う」「だ」→「だ」いご。

・承和の変…橘逸勢、伴健岑の排斥

昭和一斉健康調査。

・応天門の変…伴善男の排斥

横転したよしお

・平将門の乱:平貞盛、藤原秀郷により鎮圧

まさか、ひでー里去ったつもりか。

+平将門は自らのことを新皇と名乗りました。

・藤原純友の乱:源経基により鎮圧

純粋な友ケーキをプレゼント。

+二つの乱を合わせて承平・天慶の乱です。

・侍所別当に和田義盛

話題

・公文所(のちに政所)別当に大江広元

食うもんマットおえ~。

・承久の乱後、後鳥羽上皇は隠岐に、順徳上皇は佐渡に流される

後鳥羽置き換えられ、ジュン茶道中。

+土御門上皇は土佐へ。「土」が被っているのでわかりやすい。

・北条家の流れ:時政→義時→泰時→時頼→時宗→貞時→高時

静養しやすいよー、想定内

+北条氏はたいてい「時」がついていますので、一文字覚えればいいのです。試験で狙われるのはこの7人。一人一人何をしたかを言えるように。

・両統更迭:持明院統…後深草天皇、大覚寺統…亀山天皇

るいところに生える。
(殻)がある

・北条時行:中先代の乱

仙台った。

・半済令:近江、美濃、尾張が対象

おー、みのさんの番組終わり…。反省

・侍所所司…四職(京極、赤松、山名、一色)から任命

今日、赤い山に行っちまおう。

+三管領(細川・斯波・畠山)は、2文字目に注目して、「川の波が山にぶつかる」とでも覚える。

・鎌倉府:鎌倉公方…足利基氏から、関東管領…上杉氏の世襲

後方基氏カツカレーを食べる…飢えすぎ

・元との外交:建長寺船、天龍寺船

県庁天龍あらわる。

+天龍寺船は後醍醐天皇の冥福を祈る天竜寺造営の資金調達が目的。対立していた後醍醐のために資金を集める尊氏の心中は複雑だったことでしょう。

・日明貿易:輸出…硫黄、銅、刀剣/輸入…明銭、生糸

貧民言おうとしたことを思いせない、あとで聞いとこう。
日本史には、混同する用語が数多くあります。例えば、『土師器』と『須惠器』どちらが朝鮮から由来したものか、『滝口の武士』『北面の武士』『西面の武士』の違いなどがあります。

これらの混同しやすい用語は、センターをはじめとする入試問題で、平均点を落とすために用いられます。普段意識していないと、本番であやふやになってしまいます。

逆にいえば、試験で皆がつまずくポイントをしっかりと意識しておけば、本番に出てきたとしても、焦ることなく対処できるでしょう。

ですので、受験生が混同しやすいポイントを、これから一つずつ説明していきます。一度軽く読みとおすだけでもかまいません。これからの学習の中で意識するようにしてください。

・マンモス
・ナウマンゾウ


旧石器時代、海が凍って大陸から大型の生物がやってきました。ポイントは、南北どちらからやってきたか、ということ。

マンモスが北から、ナウマンゾウが南からやってきました。ナウマンゾウのナとンで、「南」と覚えましょう。

・土偶
・埴輪


よくあやふやになりやすいのが、土偶と埴輪。土偶は縄文時代の、アニミズム信仰からできたもの、埴輪は古墳時代に、古墳の副葬品として使うもの。

写真できちんと確認しておきましょう。有名な土偶として、目が横一文字で片足がとれている遮光器土器があげられます。

・仏教
・儒教


それぞれ、誰が伝えてきたかを正確に。仏教は聖明王、儒教は五経博士です。儒教の儒を十に見立てて、十と五の数字つながりで覚えてみますか。

ちなみに、仏教は聖明王から欽明天皇へもたらされました。仏教の未来は『明』るかったのでしょうね。

・帝紀・旧辞
・天皇記・国記


よくひっかけられる人が多いです。帝紀・旧辞は古墳時代の記述。『帝(みかど)』の『紀』(=一代の歴史)ですので帝記は「大王の系譜」、『旧(ふる)』い『辞(ことば)』で、旧辞は「朝廷の説話・伝承」を書いています。

天皇記・国記は聖徳太子(厩戸王)と蘇我馬子が編纂したもの。この二人はセットで覚える。聖徳太子が馬にまたがっているのでも想像してみましょう。

・竪穴式石室
・横穴式石室

・湿田
・乾田


この2グループに共通するのは、効率性の変化です。竪穴式石室は一人を埋めたらもう終了、使い捨てだったわけですが、横穴式石室は横から入って、追葬ができるようになったのです。

効率が良くなったということ。つまり前期古墳が竪穴式石室、後期古墳が横穴式石室。

湿田は、イメージとしてびちょびちょ。水はけも悪いし、生産性が悪い。それが乾田になって効率が上がるわけです。湿田→乾田。

・土師器
・須恵器


ポピュラーなひっかけ。土師器は弥生土器の系譜、須恵器は朝鮮から伝来した土器です。

須恵器は朝鮮の文化を『吸収』したわけですね。つまり『吸い取った』。朝鮮の文化を『吸えー!』ということ。吸え=須恵器。こじつけですな(笑)

・祝年祭
・新嘗祭


祭りを行う季節が大切。祝年祭は春、新嘗祭は秋です。『年』を『祝』うのは春ですね。秋に祝っても遅い。

・条里制
・条坊制


よく出る混同語句。条里制は律令下の土地区画、条坊制は平城京の土地区画。『坊』さんのいるのは平城京ですよね。

・令義解
・令集解


養老令の注釈書ですが、どちらが私選か公選かを確認しておきましょう。『集』めただけってきくと、適当な感じします。私的なものか。つまり令集解が私選だ!(実際適当というわけではないんですが)

・公営田
・官田
・勅旨田


公営田が大宰府の私有土地、官田が畿内の土地、勅旨田が天皇の土地。財布(大宰府)を食え(公営田)とでも覚えますか。勅旨田は名前の通り、天皇のものだから覚えやすい。

・滝口の武士
・北面の武士
・西面の武士


一番ややこしいと思われる武士シリーズ。滝口の武士は宇多天皇が朝廷の警護のために設置(9世紀末)。北面の武士は白河上皇が院の警護のために設置(11世紀末)。西面の武士は後鳥羽上皇が承久の乱に備えて設置(13世紀頭)。

内容を覚えて、設置年代を順に覚えましょう。『滝』から流れて『北』から『西』に流れていく川でも想像してください。

・宣旨枡
・京枡


統一単位の枡です。宣旨枡は後三条天皇が、京枡は豊臣秀吉が作ったもの。『宣旨=天皇の命令』だから分かりやすいですね。

・南都
・北嶺


南都が興福寺、北嶺が延暦寺です。素敵なゴロ合わせ、『何と』『幸福』なゴロでしょうね。

・惣領制
・惣村
・惣無事令
・惣百姓一揆


並べてみるとややこしさが分かります。

惣領制は鎌倉時代の武士体制、惣村は室町時代の農民自治体、惣無事令は秀吉の停戦命令、惣百姓一揆は江戸中期~後期の一揆のこと。区別しましょう。

・二毛作
・三毛作


鎌倉時代と室町時代に混同語句は多いようです。二毛作は鎌倉時代。米の他に裏作として麦を栽培することです。それに加えて、三毛作は室町時代。鎌倉から室町になると数字が上がる傾向があるようですね。

・三斎市
・六斎市


同じく数字が上がる例。定期市で、三斎市が鎌倉、六斎市が室町。

・刈敷・草木灰
・下肥
・金肥


使う肥料の変化です。鎌倉時代は刈敷・草木灰だけでしたが、室町時代には加えて下肥を、江戸時代には干鰯・油粕などの金肥が使われました。

最初は『草木』の『灰』や『刈』って『敷』いただけのもの、ようやく『下』級の『肥』料も使いだして、最終的には『金』の『肥』料を使った、と覚えましょうか。

・文永の役
・弘安の役


元寇の一回目と二回目の名称。文(文永)庫(弘安)で順番を覚えます。

要注意は、それぞれの後に警戒して建てられたもの。文永の役後には石塁を築いて、異国警固番役を設置、弘安の役後には鎮西探題を設置しました。

・鎮西奉行
・鎮西探題


その鎮西探題もまたややこしい。鎮西奉行は鎌倉時代の地方機関、鎮西探題は弘安の役の後に設置。

・奥州総奉行
・奥州探題


幕府が設置した機関は混同するものが多く、しっかりと確認。奥州総奉行は鎌倉時代、奥州探題は室町時代です。

・京都守護
・京都所司代


京都守護は鎌倉時代、京都所司代は江戸時代です。

鎌倉時代の探題は六波羅探題と鎮西探題を覚えて、残りの九州探題・奥州探題・羽州探題は室町時代と考えてください。

また、室町時代には奉行と名のつく機関はでてきません。

・チンギス・ハン
・フビライ・ハン


チンギス・ハンがモンゴルを統一、フビライ・ハンが元を建国。チー(チンギス)フ(フビライ)の門(モンゴル)限(元)という暗記法もあります。

・持明院統
・大覚寺統


持明院統が後深草天皇~後小松天皇、大覚寺統が亀山天皇~後亀山天皇です。

地面(持明院統)から『草』と『松』が生えてきた。殻(大覚寺統)を持つ『亀』です。

・細川氏
・大内氏


細川氏は堺商人、大内氏は博多商人のつながりをしっかりと。

『川』の『境』目。『大』きくて『多』。

・堺
・博多


堺では会合衆、博多では年行司という組織を設置しています。

『川』の『境』で『会合』。『大』きくて『多』い『年行事』。

・兵糧米
・加徴米


よく受験生が間違えますね。兵糧米は、1185年のみ地頭が徴収していた税。加徴米は承久の乱ののち新補地頭が徴収した税です。

兵糧米は、一年で終わる『ひょろひょろ』の税だったわけです。

・指出検地
・太閤検地


指出検地は信長をはじめ、戦国大名たちの土地調査。太閤検地はもちろん秀吉さんですね。

・貫高制
・石高制


貫高制は、収入額を基準とした税収制度。石高制は、秀吉が確立した、米の収穫量を基準とした税収制度です。言葉の意味をきちんと把握しましょう。

・コレジオ
・セミナリオ


コレジオが宣教師養成学校、セミナリオが神学校です。

『蝉(セミナリオ)』が『神』様にー!、と誰もいないところで叫んでみてはいかが?間違っても人前で言わないよう。

・蔵入地
・幕領


蔵入地が秀吉が持つ直轄地、幕領が徳川家の直轄地です。徳川幕府の『幕』ですので覚えやすい。

・文禄の役
・慶長の役


朝鮮出兵の一回目と二回目の呼び名です。『文(文禄)系(慶長)』で順番を把握。

・元和令
・寛永令


武家諸法度です。1615年に元和令(家康の命、秀忠の名、金地院崇伝起草)、1635年に寛永令(家光が発布、500石以上の造船禁止、参勤交代)。

『玄(元和令)関(寛永令)』

・十組問屋
・二十四組問屋


株仲間です。江戸では十組問屋、大阪では二十四組問屋。

江戸を十時に出発、二十四時に大阪に着きましょうか。間違っても大阪から出発しないよう。

・江戸
・大阪


最後に卸売市場をきちんと判断しておきましょう。

江戸:魚…日本橋、青物…神田
大坂:魚…雑喉場、青物…天満

魚が左、青物が右というこの並びを覚えたうえで、『江戸』は『日本』の『神様』、『大阪』は『雑魚』…でも100『点満』点。