キャンディ雑談
船
キャンディがイギリスへ行く際に乗船した船はタイタニック号ではなくモーリタニア号（アニメのナレーションによると）。実在した船です。
サザンプトン港からニューヨークに向かったタイタニック号の沈没は1912年4月。
逆の航路でテリィとキャンディが一等のデッキで出会ったのは、1913年の元日と思われます。
うむ、近いですね。
二人の出会いのシーンです。
テリィ、独り海を見て泣いています。
アードレー家の事業は金融関係のようです。アニメの最後の方にも「シカゴ銀行」という言葉が出てきます。その後の世界恐慌を乗り切れたのか心配ですが、ラガン家のレジャー観光業は破竹の勢いだとファイナルの中で紹介されています。
テリィが吹いた曲
「アニー・ローリー」はアニメのテリィがハーモニカで吹いていた曲です。学院を去ってからはこの曲しか吹いていません。（ファイナルのテリィはハーモニカを吹きません）
ブログ主は、大人になってから歌詞を知り、鳥肌が立ちました。
（詳しくは3章⑬「アニー・ローリー」の回をご覧ください）
ちなみにキャンディの編曲を担当した松山祐士氏のピアノ曲本にもこの曲が載っています。
とても素敵なアレンジなので、ご興味のある方は探してみてください。（初～中級程度だと思います）
アニメでは、学生牢へ入れられたキャンディの傍で（塀の前で）アニーローリーを一晩中吹き、キャンディを勇気づけていました。
歌詞を見ると、別れを決意したテリィの心境を感じることができます。
漫画では音が届かない囲われた建物だったので、テリィはハーモニカを吹かず、壁にもたれるように座り、感慨にふけりながら夜空を見上げていました。
アニメテリィのハーモニカ演奏を聴きたい方は、アニメ第48話「冷たく厚い壁の中で」ご覧ください。
最後の方です
その他、アニメ視聴の情報はこちら。
アニーローリーは、主にキャンディと離れ離れになってから吹いた曲です。
学院では主に「埴生の宿（ホーム・スウィート・ホーム）」を吹いていたテリィ。
この選曲もテリィの心情を表しているのかもしれません。我が家にいるように、キャンディの傍は安らぐな、という感じでしょうか。
日本の童謡のように思われがちですが、イングランドの民謡です。
「埴生の宿」（はにゅう）とは、「貧しい粗末な家」という意味です。
スコットランドの民謡、蛍の光（過ぎ去りし懐かしき日々（オールド・ラング・サイン）」は、一度だけスコットランドの別荘で吹いています。
この曲は日本は大晦日、外国では新年と、流れるタイミングや意味が違います。
同じ音階でテンポの違う曲をご存知ですか？
そうです「別れのワルツ」。閉店の時に流れる曲で、ゆっくりした三拍子です。蛍の光は4拍子なんですね。
キャンディとテリィが客船で出会った時はちょうど新年。船内で流れていたんじゃないでしょうか。
キャンディの年齢
連載当初の設定が甘かったのか、キャラクターの年齢やアードレー家の人物相関図は二転三転しています。ファイナルでは、つじつまが合う様にさりげなく修正されているようです。
アンソニーの享年は14歳から15歳に修正されました。
ファイナルでは、キャンディが拾われたのは「満開のサンザシの白い花が咲く」5月。
（ちなみに旧小説では「ライラックの白い花が雪のように風に舞い散る」5月です）
キャンディの年齢はラガン家に行った時点で、これまでの12歳から「13歳になったばかり」と修正されたので、つまりラガン家に行ったのは4月下旬～5月上旬だったと考えられます。
はい、この時点でコアなファンの皆さんにはブログ主が何を言わんとしているのか、お分かりかと思います。
翌年秋に密航してアメリカに帰国する時に、漫画のキャンディは密航仲間のクッキーに「あたしもよ（15歳よ）」と言っちゃっている件ですね。普通に計算するとこの時は14歳です。
密航時は記憶が混乱していた、さばを読んでいた、数え歳で言ってみた、ってことで処理するしかなさそうです。
ハッキリ言ってどっちでもいい事だとは思いますが、二次小説を書くにあたっては結構なカオスです
何故なら翌1914年夏に勃発する世界大戦と言うゆるぎない史実の時、キャンディは1５歳だったのか、1６歳だったのか、テリィと別れた時は何歳だったのか！？最終回の時は―！？
・・につながっていくからです。・・え、どっちでもいいですか？
これまで（漫画やら漫画新聞やら）のデータを全て無視してファイナルの設定だけを素直に採用した場合、逆算するとキャンディの生まれた年は1899年
原作重視のブログ主は、泣く泣く（？）こちらの案を採用し当二次小説を展開しています。
したがってキャンディがテリィと別れたのは15歳！！
（まだガキじゃないか。飲んだくれている場合かテリィ！
）
ちなみに諸説あるテリィとキャンディの年齢差については、ファイナルでは触れられていないので、とどのつまり分かりません。しかし漫画の方に、テリィは何年も学院にいたような記述があるので、年上であることは間違いないでしょう。
ファイナルでは、アンソニーとアーチーは同級生で、キャンディより2歳年上のようです。
（※当二次小説ではアーチーとテリィは同じ年齢、という設定にしています）
💛次は「あのひと」考察になります
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