激録!!双子密着24時 ~涙と笑いの育児物語~ -4ページ目

まほうのことば

双子達も、もうすぐ2歳です。
ずいぶん人語を理解し、単語ではありますが言葉を話すようになってきました。
ただひたすら泣いて暴れることでしか意思表示のできなかったモンスターが、
すっかり人間らしくなってきたなぁ…という感じです。
今でも泣いて暴れることにかけては現役ではありますが。

双子達は、もっぱら「いやや!!」と「アンパンマン!!」を絶叫する日々ですが、
双子達に向かってこの言葉を唱えると効果絶大という、
恐怖の呪文…もとい、魔法の言葉を発見しました。

一つ目は、「電気消えて真っ暗になるよ…」
これは、夜の寝かしつけ時に大流行、格段に寝かしつけが楽になったという、
親にとってはまさに魔法の言葉です!
この言葉を唱えると、あら不思議。
さっきまで騒いでいた双子達が、たちまちベッドにコロンと転がるのです。

これは、以前あまりにも寝てくれず騒いでいた時に、部屋の電気を全部消して真っ暗にしたところ、
一瞬にして喧騒が静寂に変わり、双子達の動きを止めたという実績ありきの魔法です。
それ以降、電気を消される事を嫌がって、素直にコロンと転がるようになりました。

恐怖政治はよくない、という気持ちも少しあります。
「ねないこ だれだ」っていう絵本が効くよ、と友達に聞いた時も、
「怖がらせて言うことをきかせるのはなぁ」と二の足を踏んでいました。
ねないこだれだ (いやだいやだの絵本 4)/せな けいこ
しかし、この魔法ときたら、寝かしつけに2人がかりで2時間かかっていた事を考えると
夢のような効果です。やめられない…。
最近では私が1人で添い寝をして、時々魔法を唱えて、1時間前後で完了です。

二つ目は、「フックブックローが流れてくるよ…」
不思議なことに、双子達はEテレで放送している番組「フックブックロー」が怖いようです。
何が怖いのかさっぱり分かりませんが、この番組のイントロが流れると
「こわいこわい!」と逃げてきます。

NHKフック ブック ロー ちょっと 深呼吸/ヴァリアス

また恐怖政治かーい!!というツッコミが聞こえそうですが、これも効果抜群で…。
なかなか公園から帰ろうとしない時など、この呪文を唱えると即、自転車に乗り込みます。

トラウマになるような恐怖を与えないよう、さじ加減を調整していきたいと思います。

三つ目は、魔法の言葉ではなく、魔法のソース「ケチャップ」もしくは「ふりかけ」
食の進まないおかずでも、この魔法をちょちょいとふりかければOK!
せっかく苦労して作ったのに!という葛藤も、慣れればOK!
プライドなんて捨ててしまえば、食べてくれればオールOK!

双子達も成長して、いろんな事を理解するようになってきたが故に、
好き嫌いや自己主張が激しくなってきました。
ただ抱っこしてあやしたり、他のもので気を逸らしたりすることも難しくなってきて、
こちらも日々工夫しながら、悪戦苦闘しています。

そうやって生まれたこの魔法たちも、
双子達の成長の証かな、とキレイにまとめておきたいと思います。

自転車デビュー

今まで双子を連れての移動は、専ら近場ならベビーカー、遠出なら車でした。
もうすぐ季節も春ですし、双子も2歳を目前に迎えましたので、
満を持して自転車デビュー致しました!

前から子供が自転車用ヘルメットをかぶって、前かごにチョコンと乗っているのを見て、
「なんちゅう絶妙な等身!頭でかい!カワイイ!」と思っていたので、
我が子の姿を想像すると俄然やる気が出てきました。

不安要素は暴れん坊のPanaが大人しく乗ってくれるかです。
Panaを目が届かない後ろシートに乗せるのは危険ということで、
母の自転車の前シートにPana、父の自転車の後ろシートにAltaという担当で
自転車購入の計画を進めていきました。

何よりも安全性が最優先ですが、なるべくならカワイイ自転車がいいということで、
安全基準、価格、見た目など、総合的に情報を収集した結果、
私は「ママフレコンパクト」という自転車のブラックに、
OGKのチャイルドシート青を装着することにしました。


激録!!双子密着24時 ~涙と笑いの育児物語~


チャイルドシートは5点式シートベルトなので暴れん坊Panaでも安心です。
また、ハンドルにはストッパーが付いているので、
停車時にハンドルがぐらつかず、乗せおろしに便利です。

自転車本体にチャイルドシート、立てやすいスタンドに取替えて
防犯登録付きで全部合わせて3万円弱でした。
近くの自転車屋さんでセールだったので、ネットで調べた価格より
だいぶ安くで購入することができました。

ヘルメットはTETEのスプラッシュハート アニマルの、
Altaがグラスグリーン、Panaがレッドにしました。
http://amzn.to/HL9MQm

実物が届いてみると、レッドというよりオレンジっぽかったのですが、
むしろ思っていたよりかわいかったです。

購入前に双子の頭サイズを測ってみたところ、
PanaはXSで少し余裕があるぐらいでしたが、
なんとAltaはサイズS…!3歳児相当のサイズです。

行動範囲が広がり、公園への移動も時間短縮ができて遊ぶ時間が増え
大満足ではありますが、双子達も自転車を気に入りすぎて、
ベビーカーでのお出掛けが困難になってきたのが玉に瑕です。

■父のつぶやき

父は雑誌でハマックスのチャイルドシート(http://amzn.to/HLbbX3) を見つけてから、
「子供を自転車に乗せるならコレしかない!」と心に決めていました。

母の自転車を買うと決めた段階では、一気に2台買うのは予算的にも厳しいので
今まで乗っていたクロスバイクにハマックスをつけようかとも考えました。
でも、スタンドが斜めで不安定なのと、チャイルドシートに子供を乗せた状態で
どうやって自転車にまたがったらいいのかという問題に直面し、
思い切って父の自転車も購入することに。

近くの自転車屋さんに行くと、ハマックスをつけた鮮やかなブルーの自転車が目に飛び込んできました。
無名ブランドですが、6段変速・安全スタンドもついて約2万5000円!
一目惚れの即決です。

激録!!双子密着24時 ~涙と笑いの育児物語~


タイヤが20インチなので、クロスバイクに比べると一漕ぎで進む距離も短く
足も完全に伸ばせないので若干窮屈ですが、かわいければそんなことも許せてしまいます。

Altaも気に入ったようで、後ろから「ゴー!ゴー!」とゴキゲンな掛け声。
乗り心地がいいので、寝てしまった時に頭が横にはみ出さないかだけが心配です。

平等な二股は難しい

双子を育てている中で、いつも心がけていることがありました。
それは「平等に接するようにしなくては!」ということ。

生まれた時から常に比べられる対象であるから余計に、
2人がそれを意識してしまわないよう気をつけようと
常々思ってきました。

実際のところ、私の中で
「こちらの方がよりカワイイ」という感情はあまりないんです。
ずっと女の子が欲しいと思っていたので、
双子が生まれるまでは、女の子のほうがかわいく思えてしまうかも…
という不安はありました。

しかし実際に育ててみると、男の子には男の子のかわいさがあり、
Altaには何度も胸きゅん心臓わしづかみで殺されかけています。

もちろん女の子のかわいさも格別です。
Panaがにっこり笑ってぴとっと甘えてきた時なんかは、
連日の夜泣き不眠の恨みを忘れるぐらいの破壊力です。

悪い女に振り回され、ぼろ雑巾のよう利用されても、
アイツが笑ってくれたら全部許してしまうんや…と言ってしまう
馬鹿な男の気持ちがよく分かります。

どちらも比べがたくかわいい…。
しかし、そんな感情とは裏腹に、最近の一番の悩みは
双子と平等に触れ合えないことなのです。

最近はPanaのお母さんっ子ぶりに拍車がかかり、
何をするにも私が専属契約おかかえ召使い状態なのです。

朝起きた瞬間から抱っこを要求し、トイレにも同伴、
家にいる間は基本的に私にひっついています。

公園に行っても、私が離れると泣いて怒ります。
夜寝る時も添い寝でないと、探し回って泣きながら徘徊します。
ご飯も私があげないと食べない時があります。

そんな状態なので、私がAltaを抱っこしようものなら
烈火のごとく怒り狂います。
Altaが私の膝に座りにくるだけで、鬼の形相で押しのけ、
下手すれば腕に噛み付く始末。

時々Altaがそっと私の手をとって遊びに誘ってくるのですが、
Panaが他の遊びに夢中になっている隙に、目を盗んで遊ぶという悲しさ…。
嫉妬深い彼女の目を盗んで、浮気をしている気分です。
もちろんバレれば小さな般若が登場します。

私だってたまにはAltaと遊びたい!
すっかりPana×母、Alta×父という組み合わせが定番となり、
だんだんAltaがお父さんっ子になってきている気がします。
寂しすぎます…。

しかし、Panaが私から離れたタイミングを狙って、
Altaがふわっと私の膝に座りにくる事がよくあるので
「本当はAltaも甘えたいのに、いつもはPanaがいるから…?」
と思うと涙が出そうです。

Panaが怒り狂うと、後々面倒なことになるので、
ついつい機嫌をとってしまいます。
いつもPanaの要求が通ってしまうので、
それが余計に今の状態に拍車をかけているような気もします。

本当にどうすればよいのでしょう。
例えPanaが転げ回って駄々をこねても動じない強いハートが欲しいです。

■父のつぶやき

母が家事をする時間には、母にべったりのPanaを引き取りにいきます。
が、簡単にこちらに来てくれることはなく、まず間違いなく「イー!イー!」と
首を横にブンブン振ります。
ちょっと前までは父母関係なく甘えてくれていたのに…。

その後、何とか落ち着かせていっしょにテレビを見たりするのですが、
ほぼほっておいても問題なし。
片手に持ったケータイを見つつ、もう一方の手でチョイチョイとあやしてても
不満の声は全く上がりません。
これが母だと、ケータイを持つことすら許されないでしょう。

食事の時にも父と母の差は表れます。
父がPanaの横で補助をするのですが、
最近は巧みにスプーンを使い、一人でパクパク食べていきます。
でも、あまり好きでないおかずにはスプーンが伸びません。
そこで父が食べさせようとするのですが、ここで得意の「イー!イー!」
そろそろショッカーから召集がかかるのではないでしょうか。
ところが、試しに母が食べさせてみると、すんなりパクリ。そしてニッコリ笑顔。

いったい何が違うのでしょうか。
出産前、母が
「女の方が出産で苦しむ分、子供は7:3ぐらいで自分に懐いてくれないと割に合わない。百歩譲っても6:4」

と言っていました。

そして今、Panaに関しては7:3どころか8:2ぐらいの勢いです。
でも母は「こういうことじゃない…」とガックリ肩を落としています。