駅弁コレクション396 「焼き鯖の赤酢ずし」(八戸駅) | 旅の窓

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【焼き鯖の赤酢ずし】(八戸駅)
                        2025.9.8投稿
                                           

2025年(令和7年)6月29日

 三沢空港で購入 価格1,280円
                    [製造元](株)吉田屋


 商品名と鯖の絵が描かれた掛紙(スリーブ)です。


 黒に金の箔押し風、蓋付き紙容器(11.0㎝×20.5㎝×5.5㎝)の蓋の上に楊枝入りの割り箸の袋が載っています。




 赤酢とポン酢を合わせた酢飯の上に焼き鯖が載っています。付け合わせは奈良漬けです。


 焼き鯖は食べやすいように5つに切り分けられていて、御飯も握りのように焼き鯖の切り身に合わせて分かれています。
 焼き鯖と御飯の間には、生姜甘酢漬と椎茸煮が挟んであります。




 現在も販売されていて、製造元の公式ホームページで次のように紹介しています。
焼き鯖の赤酢ずし 
 赤酢ポン酢飯に肉厚でジューシーな焼き鯖をごろっと載せました。
 価格 ¥1,280(税込)


                                          
 製造・販売の吉田屋と言えば、1961年(昭和36年)の販売開始以来のロングセラー駅弁『八戸小唄寿司』が有名です。
 創業は、東北本線戦線開通の翌年1892年(明治25年)。駅弁販売は東北本線では宇都宮駅・一ノ関駅に次いで3番目で、全国でも8番目と言われています。
 板前を志す函館の若者が包丁一本を携えて上京の途中、開業したばかりの尻内駅(現 八戸駅)で下車したところ。偶然、駅長の目に留まり、駅員のまかないの仕事を任されることになり、翌年にはおにぎりと漬物だけの弁当をホームで売り始めたのが「吉田屋」の始まりだそうです。
 2013年(平成25年)4月には、東京工場操業を開始しています。(現在、工場の存在や稼働については確認できません。)
  また、2016年(平成28年)3月19日、新函館北斗駅併設の「北斗市観光交流センター」で、「BENTO CAFE 41°GARDEN」(弁当カフェ よんいち ガーデン)を開業し、駅弁を販売しています。
 なお、「よんいちガーデン」は、北斗市が北緯41度にあることにちなんでいるそうです。
 そして、尻内駅(現 八戸駅)で下車した吉田屋初代は、北海道北斗市(旧・大野町)出身だそうです。
 2023年(令和5年)9月15日と16日に製造した弁当を食べた消費者より商品の異常や食中毒を訴える声が日本各地から相次いだことから、吉田屋の全面的な営業禁止処分命令がだされました。
 営業禁止処分が11月4日付で解除されたことから、1日あたりの製造数の上限を設けるなどの対策を取ったうえで、6日から八戸・新青森・盛岡の3駅で駅弁販売を再開しています。