どうも、雨は好きだけど大雨は苦手なとむーんです。鬼滅の刃柱稽古編の放送が終わり、仕方ないけど当然ロスな気持ちになってます。仲間内での訓練や稽古から、一気に最終決戦へ向かうこの展開が好きなんですよね…では柱稽古編第八話「柱・結集」アニメ感想・原作ネタバレ全開でつづりますので、ご注意の上で読んでくだせぇ。

 

 無惨様、産屋敷邸を訪問します。凶暴な力を持つ鬼の首魁のくせに、きちんと門をくぐり、テクテクお庭を歩いてきます。放送中のCMを最小限にするため、最初と最後にコマーシャルフィルムが固まってますが、フジテレビさんもかなり工夫をこらして放送してくれているのが伝わります。

 

 無惨は人としては立派そうな服装で、見下した態度と発言をします。お館様は病身ながら体を起こし、出向いてきた無惨に対して感謝を忘れません。そのやりとりで産屋敷家は無惨を輩出したため短命の呪いをうけてきたと語りますが、無惨は全否定です。なぜなら自分は何人殺人しようが天罰を受けず、千年間神も仏も見てこなかったから、だって。でも鬼殺隊には痛い目遭わされてるし、ここへもわざわざお館様を手にかけようとして来ているんだけど…やっぱりね、罠にはまっているんです。特に紙風船で遊ぶ二人の娘のわらべ唄で、やすらぎと懐かしさにひたっちゃいます。お館様が妻と娘たちを巻き添えに自爆したことは、確かに人として納得できないところはあります。しかし無惨を油断させるには十分な効果を発揮しました(横溝正史的にはわらべ唄が事件の鍵になる場合多く、鵺の鳴く夜は恐ろしい)。紙風船が、犠牲となった命の渦になり、虎と龍の実体化と柱と竈門兄妹のにらむ姿になるのは作画が美しくて。

 

 緊急招集を受け、屋敷を目指し走る柱たちと炭治郎。義勇さんと一緒にいることから、炭治郎がおはぎ事件起こしたその夜につながっているのが分かります。間に合う、間に合っ…

 原作では即座に爆発でしたが、何か所かの爆発が集まってドーンといった様子に描かれていました。無惨様の体も損壊とか、まきびしを弾き出すさまとかえげつない描き方されてました…人を殺めに来ているのに、ゆっくりお話聞いたりしてるから~ 大量の爆薬やまきびしの手配などは、元忍の天元様がかかわっていそうですが、いまここに彼は居ないです。かなり離れた場所で、護衛任務に就いてますから。

 

 脅威の速さで再生した無惨だけれど、今度は誰の物か知らない血鬼術で固定されます。た、たいした量じゃない吸収しちゃえ!で、珠世様から人間返りの薬をぶち込まれます。考える間を置かずに次々展開するのが相手を罠にはめるには肝心なところなんですね…我々は無惨の残念感を教訓として、落ち着いて生きていきたいところ。

 ここでの珠世様の美しさ…鬼の目や牙を見せる険しさと、夫と子どもを喰い殺してしまった悔いの涙の麗しさといったら…。珠世さんを演じている坂本真綾さんは、五年前この役を演じ始めた頃にご主人はいて、この人がまた真綾さんにべた惚れなのを隠そうともしなかったんで、なかよし夫婦でいてくれ…と思ってました。この五年の間に坂本さんは妊娠出産を経て、お子さん(二歳ちょっとくらい)を育ててます。今は本当に「子どもが大人になるまであと何年?」という、境遇になりました。それだけに演技も真に迫るものとなり、心打たれました。なんか、今はご主人の体調が心配なんですが(本作中では元気に蛇柱を演じています)。

 

 お館様に囮作戦を知らされていた悲鳴嶼さん、遂に岩の呼吸の発動です!またしても製作陣が気合い入れまくり、目にも止まらぬ早業で無惨の頭部を破壊です。が、なんとなく分かっていたけれどこの鬼の始祖、頸を斬っただけじゃ死にません(頭部の再生で「進撃の巨人」を思い起こす人多し。とむーんは「ターミネーター」を連想、ジャジャンジャンジャジャン♪)屋敷の爆破は外壁の内側だけに起こり、外壁に飛び乗った柱たちは焼け野原の惨状に愕然とする。が、さすが喧嘩大将さねみん、固定された男がこの爆破の犯人と決めつけケンカ腰です。悲鳴嶼さんも風柱の誤解を正すことなく「奴が鬼舞辻無惨で頸を斬っても死なない」ことを叫びます。炭治郎以外、柱たちは無惨と初対面ですからね…お館様をこんな目に遭わせた(そのつもりだったから訂正しなくてもいいでしょ)、鬼の始祖無惨が目の前に…柱たちが呼吸を発動する時に怒りが絶頂なのが、動きも声も含め凄い。時透君や義勇さんのように表情があまり変わらない人たちの覚悟の決まり方が動きとセリフで…(多分ですが、鈴村健一・坂本真綾夫妻が同じ場面に居るというのは、鬼滅の刃ではここが最初で最後だったと思います)

 

 が、無惨もだてに千年生きてきてない、鳴女が補足した隊士を全員無限城に落とし今宵殲滅すると宣言します。「地獄に行くのはお前だ、鬼舞辻無惨!」「やってみろ出来るものなら、竈門炭治郎!」お互いフルネームで煽ります、浅草以来の対決は…無限城の上弦の上位三人を倒してから!無限城編は劇場版三部作と発表されました!(フジテレビ版では大正コソコソ話から蜜璃ちゃんが煉獄さんの継子だったときを語り、煉獄さんから檄を飛ばしてもらう素敵シーンがありました!設定や外伝では言及されていたけど、蜜璃ちゃんの育手が杏寿郎さんで炎柱の継子だったのが紹介されてうれしいです嬉しいに決まってます)。

 

 この最終戦が真冬に行われたのは、産屋敷邸の雪でも表現されてましたが、よりにもよって一年でもっとも夜が長い時期に、夜明けの太陽にこの化け物をさらさなければならない、厳しい最終戦です。劇場版三部作は「完結編」とは言ってないので、無限城から外に出た後の、最終決戦は映画では無いかもしれないですね…

 

 とにかくこれからは敵の空間・無限城での決戦です、上弦の鬼たちとの闘いで命を落とす仲間もいます。より苛烈になる物語の中で、鬼たちの抱える「人間くさい葛藤」が垣間見えたりします。原作を読み進めながら、またアニメを振り返りながら、次の発表を待ちましょう☆


(追加 随分前に描いた、柱たち…黒多めな中、錆兎の形見模様に苦しめられるとむーん)