アスコーマーチ[第2回]|均衡と不均衡の対立を超えて
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ああそうだった、松坂桃李は武井咲の兄だったんだっけ(「GOLD」)。
あれは強い母親である天海祐希が率いる美しい家族の話だったのだが(なんだそりゃ、と今でも思う)、
このドラマでの松坂の母親は、あきらかに深刻な統合失調症のように見える。
はたして精神科の治療を受けているのか、松坂はなすすべもなく放置しているような気がする。
松坂の右肩には大きな傷痕があったが、母親の病気は何か関係があるのだろうか。
また、ホストクラブの謎の客である菊川怜の役名は、松坂の役名「横山」と同姓である。
(公式サイトでは「祥子」とだけ記されている)
初回で、松坂は菊川に送られてアスコーに現れていたが、その伏線はまだ回収されていない。
この二人は現実には11歳しか年齢差がなく、菊川が実の母親というオチはさすがにありそうにない。
それでは異父姉弟なのかとも疑ってみるが、まだ材料が少ないからなんとも言えない。
さてエピソードがてんこ盛り過ぎた初回に続いて、第2話では話が急にコンパクトになった。
ゲストの人数が露骨に激減していて笑えるwww
今回の武井咲は、生理痛と貧血に苦しみながら工業魂に目覚める役柄であり、
コメディエンヌ的な要素は影をひそめ、ただのひたむきな娘になってしまった。
工業高校と聞いて誰もがまず思い浮かべるのは男女数の不均衡で、
このドラマにおいては、ほとんどの展開がそこに行き着くのだろう。
じつは工業高校が舞台でなければならない理由はないんじゃないかと思うのは、
男女数が不均衡なのは、松坂桃李が勤めるホストクラブも同じだからだ。
その意味で、松坂は2種類の男社会を生きる登場人物である。
武井咲は、均衡を望んで普通高校への転入を希望しているが、
ヒロインとしては、不均衡から均衡へということではなく、
不均衡も均衡も超克していく者として成長していくものとおぼしい。
剛力彩芽は女子たちのいじめに悩まされた中学時代のトラウマの反動から、
自分の身を守る術として男に媚を売る世渡りをおぼえた娘、
つまり女子を苦手とする女子であり、その意味でこの不均衡を望む登場人物である。
次回あたりであっさりと解消してしまいそうな初期設定ではあるが、
武井が均衡/不均衡と対立する状況は、今後も繰り返し立ちあらわれると予想する。




☆他の回の「アスコーマーチ」
第1回|武井咲がんがれ

| 2011年4月24日 - 日曜23:00 - 23:55(55分) テレビ朝日 MMJ 原作 - アキヤマ香『アスコーマーチ~県立明日香工業高校行進曲~』(集英社『YOU』連載中) 脚本 - 森ハヤシ 音楽 - 林ゆうき 演出 - 田村直己(テレビ朝日)、塚本連平、日比野朗 プロデューサー - 横地郁英(テレビ朝日)、浅井千瑞(MMJ) 主題歌:FUNKY MONKEY BABYS「それでも信じてる」(ドリーミュージック) 劇中歌:FUNKY MONKEY BABYS「涙」「ちっぽけな勇気」(ドリーミュージック) オフィシャルサイト:tv-asahi.co.jp/asuko/ * cv 1年A組 吉野 直 - 武井咲 横山 有人 - 松坂桃李 玉木 誠 - 賀来賢人 竹内 和也 - 永山絢斗 輪島 豪 - 南圭介 広瀬 里美 - 石田卓也 岸 哲郎 - 古川雄輝 村井 一 - 金井勇太 平川 光司 - 新井裕介 渡辺 信一郎 - 西洋亮 1年D組 相沢 桃 - 剛力彩芽 教職員 岡野 - 神保悟志 杉崎 加奈子 - 白石美帆 機械科教師 - 米倉友貴 大向 徹 - 勝村政信 その他 長沼 京子 - 松山メアリ 龍聖 - 伊阪達 横山 祥子 - 菊川怜(特別出演) 吉野 富士男 - 笹野高史 *ゲスト マドカ - 美緒 |

他校転入を考え始めた直は、担任・大向に「ある程度の成績が必要」と言われ、玉木に実習の協力を仰ぐ。玉木は直が前向きになったと勘違いするが、旋盤実習で直と組む気マンマンのところ、有人に直を横取りされてしまう。どうやら有人は何か事情を抱えているよう。そんな中、女子更衣室で桃が有人に襲われるという事件が! 広瀬や輪島は怒り心頭となり、思わず有人を殴ってしまう。
ああそうだった、松坂桃李は武井咲の兄だったんだっけ(「GOLD」)。
あれは強い母親である天海祐希が率いる美しい家族の話だったのだが(なんだそりゃ、と今でも思う)、
このドラマでの松坂の母親は、あきらかに深刻な統合失調症のように見える。
はたして精神科の治療を受けているのか、松坂はなすすべもなく放置しているような気がする。
松坂の右肩には大きな傷痕があったが、母親の病気は何か関係があるのだろうか。
また、ホストクラブの謎の客である菊川怜の役名は、松坂の役名「横山」と同姓である。
(公式サイトでは「祥子」とだけ記されている)
初回で、松坂は菊川に送られてアスコーに現れていたが、その伏線はまだ回収されていない。
この二人は現実には11歳しか年齢差がなく、菊川が実の母親というオチはさすがにありそうにない。
それでは異父姉弟なのかとも疑ってみるが、まだ材料が少ないからなんとも言えない。
さてエピソードがてんこ盛り過ぎた初回に続いて、第2話では話が急にコンパクトになった。
ゲストの人数が露骨に激減していて笑えるwww
今回の武井咲は、生理痛と貧血に苦しみながら工業魂に目覚める役柄であり、
コメディエンヌ的な要素は影をひそめ、ただのひたむきな娘になってしまった。
工業高校と聞いて誰もがまず思い浮かべるのは男女数の不均衡で、
このドラマにおいては、ほとんどの展開がそこに行き着くのだろう。
じつは工業高校が舞台でなければならない理由はないんじゃないかと思うのは、
男女数が不均衡なのは、松坂桃李が勤めるホストクラブも同じだからだ。
その意味で、松坂は2種類の男社会を生きる登場人物である。
武井咲は、均衡を望んで普通高校への転入を希望しているが、
ヒロインとしては、不均衡から均衡へということではなく、
不均衡も均衡も超克していく者として成長していくものとおぼしい。
剛力彩芽は女子たちのいじめに悩まされた中学時代のトラウマの反動から、
自分の身を守る術として男に媚を売る世渡りをおぼえた娘、
つまり女子を苦手とする女子であり、その意味でこの不均衡を望む登場人物である。
次回あたりであっさりと解消してしまいそうな初期設定ではあるが、
武井が均衡/不均衡と対立する状況は、今後も繰り返し立ちあらわれると予想する。




☆他の回の「アスコーマーチ」
第1回|武井咲がんがれ