45歳からの女性の髪の救世主！
エイジングケア美容師、須崎弘衣です。
45歳から55歳の10年の期間を「更年期」と言います。
この期間には様々な体の変化や不調が現れて来ます。
その中の1つに「薄毛問題」があります。
この記事では、実際に薄毛で悩まれいる
50代の女性のお客様を見て来ました
美容師として、原因や対策をお伝えしていきます。
「２０代の頃はあんなに髪の量が多かったのに～」
「若い頃はもっと髪がしっかりしていたのに～」
この様に思う事ってありませんか？
実は私たちの体の成長に、大きく関わっている
臓器があるのですが・・・
分かりますか？
東洋医学で言う「腎」がその臓器になります。
「腎」は、下の表の様な生涯のリズムを
刻んでいます。
女性は７の周期で、体に変化が
訪れると言われています。
・女性として最も成熟している２８歳
・容姿の衰えが見え始める３５歳
（お肌や髪のケアを考え直す時期）
・白髪や薄毛が目立ち始める４２歳
（お顔のシワや、心身の不調も感じ始める）
・閉経前の不調が起こりやすくなる４９歳
カラダの成長や発育などの
大切な役目を果たしている「腎」が
衰えて来る事により、
３５歳頃を境に、髪やお肌にも変化が現れるんです。
そのせいで、４０代頃から髪の悩みも
増えて来るんです。
腎の衰えと共に、髪に現れるお悩みには
・抜け毛 ・白髪 ・薄毛
・髪のボリュームが無くなる
・ハリコシが無くなる
・地肌が透けて見える
などがあります。
東洋医学では、卵巣機能や性ホルモンの代謝は
腎の働きに寄るものと考えられています。
なので、腎の働きが衰え始める３５歳頃から
女性ホルモンのエストロゲンも、減少していきます。
成長や生殖機能に関わる腎と、
髪のツヤやハリとも深く関わっている
女性ホルモンの減少。
この２つの乱れが、女性の髪に
大きく影響を与えているんです。
また、東洋医学では
「髪は腎の華」と言われ、
腎の働きが弱る事で、髪が細くなったり
白髪が増えたりすると考えられています。
今までお話してきた様に、
腎の働きや女性ホルモンの影響で
私達女性の髪は、抜け毛が増えたり薄くなったりしてしまうのですが
もう１つ忘れてはいけない事があります。
それは「血流」です。
髪が生える為に必要な栄養を
毛母細胞に運んでいるのが「血液」です。
その血液の流れが滞ってしまえば、
髪は栄養不足になり、
細くなったり、抜けてしまったりします。
また髪だけではなく、肌細胞にも栄養が行き届かなくなり
正常なターンオーバーが妨げられ、
老廃物も滞りやすくなり、
シミやクマなどができやすくなります。
健康で、生き生きした髪には
・精（腎の生命エネルギー）と血を十分に蓄える事
・血流を活性化する事
が、重要ポイントになります。
ここまでで、「４５歳を過ぎた頃から
何故髪が薄くなってしまうのか？」
その原因をお話してきました。
また、薄毛や抜け毛には個人差や
その方の体質もありますので、
ここでお話しなかった原因もあります。
そこはまた、お一人ずつアドバイスを
させて頂けたらと思います。
私が実際に、多くの女性のお客様の髪を見て来て
色々とお話を伺うなかで
間違ったケアをされている方が多い事に驚きました。
そこで薄毛対策のお話の前に、
やらない方が良い事をお話したいと思います。
１，クリニックに行かない事
これは、賛否あると思いますが、
何故私が行かない方が良いと言うか？
それは、対処療法でしか無いからです。
クリニックに行くと、飲み薬や
頭皮に注射をする事で
無理やり血管を広げて、髪を生やそうとします。
お薬や注射により、一時的に髪は生えて来ます。
しかし、副作用があります。
そして、治療を辞めると抜け毛が増えてしまう
デメリットがあります。
副作用を緩和するお薬を飲みながら
治療を続けると言う方もいらっしゃるようですが～
体に大きな影響を与えます。
健康被害を考えても、私はおすすめ出来ません。
２，育毛剤を使わない
「育毛剤、使わないんですか？！」
と思われる方もいらっしゃると思いますが～
やたらと育毛剤を使わない方が、私は良いと思います。
頭皮やお肌には「バリアー機能」があります。
外部の色々な異物が、皮膚の中に侵入するのを防いだり、
水分の蒸発を防ぐ機能の事です。
頭皮の乾燥を防ぐ為に、化粧水の様な
保湿目的で使うなら良いと思います。
皮膚のバリアー機能を通過して
頭皮の中に入って行くような物が入っていれば
それはとても危険です。
また、頭皮には潤いが大事なので
アルコールが入っている物を使うと
揮発して、頭皮が乾燥してしまうので
避けた方が良いです。
３，頭皮に強い刺激を与えない様にする
頭皮マッサージは、血流を良くするのに
効果的ですが、
強いマッサージは逆効果です。
髪はどうして生えていると思いますか？
一番の目的は、「脳を守っている」事です。
強いマッサージや、頭を叩いたりすると
脳は攻撃されていると思い、
頭皮を固く緊張させます。
これにより、頭皮が益々固くなり
血流が悪くなってしまいます。
いかがですか？
もしもやっている事があるようでしたら
今日から辞める事を、おすすめします。
それでは、薄毛対策には
どの様な事をすれば良いのでしょうか？
健康でハリコシのある髪に必要な物は、
「精と血を蓄える事」「血流を良くすること」
そして、「清潔で良い頭皮環境の維持」
この３つが大切な事です。
１，清潔で良い頭皮環境
元気な髪が生えるには、頭皮環境が大切です。
・必要な皮脂を残して汚れを取り除く（質の良いシャンプーを使う）
・なるべく化学物質を使わない（カラー剤やパーマ剤）
・化学物質を使ったら必ず除去する
・適切な頭皮マッツサージ（マッサージの力は5ｇ）
２，精と血を蓄える事
東洋医学に於いて、髪にとって大切な
「腎」「肝」を養い
「腎」「肝」を養う食事を摂る。
「腎」のエネルギーが不足すると
老化を早めてしまします。
その為には、
・過ぎる行動をしない事
食べ過ぎ、動き過ぎ、考えすぎ、夜更かし、疲れ過ぎ
この様な事をしない様に心がけて下さい。
・腎精を補う食品を摂る
松の実・クコの実・くるみ・黒豆・えだまめ・黒米・黒キクラゲ・黒ゴマ
うなぎ・ししゃも・すっぽん・エビ・なまこ・牡蛎・貝柱
鯛・カモ肉・鶏肉・卵・鳥のレバー・豚肉・・・など。
・補血食材を摂る
黒豆・金針菜・きくらげ・にんじん・パセリ・ほうれん草・
よもぎ・カシス・黒ゴマ・松の・あさり・アワビ・イカ・うなぎ
牡蠣・さば・すずき・ぶり・まぐろ・牛レバー・鶏卵・・・など。
３，血流を良くする
血液の滞った状態を、
東洋医学では「瘀血」と言います。
２で、上げた食品を摂っても、
血液が滞っていたら栄養は髪に届きません。
・心がけたいライフスタイル
＊ストレスを長期化させない
＊半身浴で血行を促す
＊骨盤周りや足腰を中心としたストレッチ
＊腰から下を冷やさない
＊目の使い過ぎに注意
おすすめの食材は、
腎精と補血の食材にプラスして、
酢・カカオ・ニラ・レンコン・グレープフルーツ・ベニバナ（サフラン）
納豆・栗・オクラ・菊花・菜の花・甘酒・ブルーベリー・ハイビスカス・・・など。
５０代の女性が悩む「薄毛」
髪はどうしても、外側から何とかしようと
思いがちですが、
髪は体の一部です。
私は美容師として勿論、外側からもアプローチしますが
体の中を整える事が、一番の解決になります。
何かを付けたり、その場だけの対処ではなく、
東洋医学の観点を知る事で、
年齢を重ねても、ずっとあなたの髪と
付き合っていく事が出来ます。
髪は女性の命です！
腎を養い、血を補い、血流を巡らせて、
そして規則正しい生活と適度な運動。
ずっと若々しく健康な女性で
いましょうね！！
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