今、新型コロナウィルス感染拡大を防ぐために、全国的に非常事態宣言が出されました。
誰がこのような事態を予想したでしょう。

今回のコロナ騒動によって世界はすっかり変わってしまいました。
そして、会議や講義、研修、飲み会などなど急速にオンライン化が進み、時の流れが一気に加速しました。

ところで、昨年大ヒットした新海誠監督の映画「天気の子」。
たとえ世界が変わってしまっても、大切なものを守りたい、そんなストーリーでした。

今、私達もすっかり変わろうとしている世の中で、不安を抱え、自粛の日々を過ごしています。
RADWIMPSの「大丈夫」という曲を改めて聴いてみると、心への響き方が以前と違うことに気づくかも知れません。

私達も補高のように、たとえ世界が変わってしまっても、それを受け入れ、前に進んでいきたいですね。

洪水を新型コロナに読み替えると、どこかで私達はこのような世の到来を、予感していたのかもしれません。

本日けものフレンズ朝枠での最終回でした。

ちょうど北朝鮮ミサイル問題でJアラートが鳴り響いた地域もあった中,その数時間後にけものフレンズ最終回が放送されるという状況になってしまいました(twitterではテレ東賞賛の声があがっていました)。

 

さて,いくつかのシーン別にもう少し心理学的に考察したいと思います。

☆第11話,サンドスターを調査しにかばんちゃんがサーバルちゃんらと山に登っていく場面:

→この場面で,山に登ったことでかばんちゃんはジャパリパークが島であり,その向こうに海と別の島(陸)があることを発見します。

 

これ実はカウンセリングと全く同じです。

カウンセリングでは,相談者さんの話にカウンセラーがじっくりと耳を傾けます。これを通して,相談者さんは自分自身の心の内外を俯瞰することが可能になり,新たな気づきが生まれるのです。

これは相談者一人だけでは難しく,傍で寄り添い受け止めてくれるカウンセラーの存在がいてこそ可能となります。

 

先にこのお話はかばんちゃんが自己アイデンティティを獲得していく物語と述べましたが,このシーンからもそのことが読み取れます。

 

そして,感動的な最終回へと続きます。

果たしてかばんちゃんは無事自立を果たせるのでしょうか??

 

 

 

 

 

そして,このアニメの舞台が特徴的です。

 

動物もののほんわかしたしたストーリなのかなと思いつつ,エンディングでは廃墟と化した遊園地などの映像が流れたり・・・

 

そう,ジャパリパークは既に人が絶滅した(?)とされる,廃園となってしまったパークだったのです・・・。

その理由は,最後まで見ていくとわかるわけですが・・・

 

物語の底辺に流れる「終末観」「無常観」,これこそ現代の子どもたち(私たちも含め)の心の世界の特徴を表しているように思います。

 

将来(世界)に対する漠然とした不安,希望の持てなさ,希薄&複雑な人間関係(親子,友人など),ネット社会,格差社会(貧困問題),虐待問題,自然災害,テロ等々・・・

 

 

今日の社会が抱えている様々な問題を内包しているからこそ多くの子どもたち(大人も含めて)多くの共感を得ることができたのではないでしょうか。

 

表面的には一見ほんわか,ほのぼのと明るく描かれているものの,実は非常に深いテーマが内包されているという,このギャップがけものフレンズの特徴です。

そのような状況にあっても,友情や愛を忘れず,かばんちゃんが成長し,自らのアイデンティティ(自分は何者か)を獲得していくことに,多くの人たちが感動を覚えるのではないでしょうか。