努力と根性で5%の差を埋めてください→埋まるかバカヤロー | 薬剤師アイの生活日誌 

薬剤師アイの生活日誌 

 調剤薬局という特殊な職場の、実情について書きつづったブログです。

 意外に知られていないくすりに対する様々な知識などもアップしていきます。

 世間知らずといわれないように読んでいる、政治経済の本なども紹介していく予定です。

こんばんは、アイです。

仕事に対するやる気が起きないとき、どうしてますか。

アイの場合は、「やらない」です。何事もこだわらないのがアイのこだわり。

あっさり手放すと決めています。

 

思い通りにならない家族も、塩漬け状態の株も、これからを信じられるから

背負うのです。

 

無駄にこだわって、どうしますか。貧すれば鈍するだけですよ。

 

 

医薬経済社の速報を見たのですが、薬局における

後発医薬品調剤体制加算のノルマが、

65%以上(体制加算1)、75%以上(体制加算2)から

75%以上(体制加算1)、85%以上(体制加算2)に引き上げられるそうです。

 

財務省の提示案がそのまま採用されたことになりますね。

 

現場を知らない人には実感できないと思いますが、

これはかなり絶望的な高さのハードルです。

 

要するに、処方せんで調剤する薬のうち、ジェネリック医薬品に

変更できるものを国が定めた割合以上にできた場合に

生活保護等の公費対象者の調剤はカウントに含まれない

薬局へボーナスが入る制度なのですが、考えてみてください。

全体のばらつきを示す『パレートの法則』にもあるように、

集団は2:8の割合で自然と分かれるものです。

 

患者さんの中には、ジェネリック薬品なんて絶対イヤだという人が

全体の1~2割はいます。また、処方する医師の中にも、

ジェネリック薬品への変更は絶対許さんという人が全体の1~2割はいます。

 

そうなると、後発医薬品への使用率は80%がピークということに

なってしまうのです。

 

厚生労働省のホームページに掲載されたデータを見ても、

後発医薬品の使用率は昨年の時点で全国平均約69%に留まっています。

もう10年近くやってきてこの結果なのですから、今のままではこの辺が限界

というのは誰でもわかるはずです。

 

これ以上を求めるなら、患者さんがジェネリック薬品への変更を拒否した

場合は保険外とする参照価格制度や、医師がジェネリック薬品への

変更を不可とするのを禁止しなければなりませんが、反対の声を恐れて

これまでそうなりませんでしたし、これからもそうでしょう。

 

つまり、なんの援護もなく薬局のノルマだけが過重されるおそれがあります。

バカバカしくてやってられなくなるほどに。

 

2017年6月の政府の閣議決定で、2020年9月までに

後発医薬品の使用割合を80%とすると政府は定めました。

 

アイも、65-75%以上のラインが70-80%以上になると予想して

この2年間準備してきました。

 

しかし、85%以上は無理です。ぜーんぜん無理です。

例えるなら日本人選手に100m走10秒台で走れるなら9秒台も

イケるだろと言ってるようなものですよ。それを実現した人の

名前は知っていますが、頑張れば誰でもできる領域ではないのです。

それこそ、ドーピングでもしない限り無理ですって。

 

まあ、おかげで少し気が楽になりました。

アイの薬局では75%以上はクリアしているので、それで良しとします。

正直に言いますと、ジェネリック嫌いのこの患者さんのせいで

今月は80%切るなーとか、問答無用で全ての処方を後発品変更不可に

してくる医師が書いた処方せんを受け付ける度に、内心カリカリしていたのです。

 

来週からは75%を切らない範囲でテキトーにやります。

なんでもかんでもジェネリックというのは、こっちだって面倒なんです。

 

高過ぎる目標にケチをつけて諦めるというのは、

イソップ童話のすっぱいブドウの話のようなものです。

 

こだわり続けるより、さっさと見切りをつけて次を探せばいい。

 

今年の4月の調剤報酬改定で終わりではありません。

生存をかけた競争は続くのですから、これからもずっと。