ヘルスケア・リート | 薬剤師アイの生活日誌 

薬剤師アイの生活日誌 

 調剤薬局という特殊な職場の、実情について書きつづったブログです。

 意外に知られていないくすりに対する様々な知識などもアップしていきます。

 世間知らずといわれないように読んでいる、政治経済の本なども紹介していく予定です。

 こんばんは、アイです。
 大塚家具の社長の座をめぐる骨肉の争いは、娘に軍配が
上がったようですね。
 
 まあ、引退を公言しておきながら、自分で選んだ後継者を
悪者扱いしてまで、前社長がトップの座に返り咲くような展開よりは
マシといえます。

 それにしても、血を分けた家族が争うのは悲しいですね。
 なんとかならなかったのでしょうか。
 親と子で価値観が違うのは当然のことですから、どこかで
折り合いをつけなければならないのです。
 家族のガバナンスさえできなくて、他人の集まりである会社を
治めることができるのでしょうか。

 価値観の違いからくる対立を和らげる方法として、
住み分けという方法があります。
 
 例えば江戸時代末期、幕府軍の近代化を任された勝海舟は
住み分けを行いました。いきなり新しい軍事システムを導入しようと
しても、お侍たちの反発が起こることは必至だったので、既定の
幕府軍はそのままに、別の軍隊を組織したのです。

 二つの軍隊を比較させることで、どちらがより良いかを証明し、
次第に一つの軍隊へとまとめていきました。勝海舟という人は
現場というものをよく理解していたのでしょうね。

 大塚家具も、親と子でそれぞれ主張していることは
間違っていないように思えますし、住み分けしてやってみれば
いいのです。どちらが良かったかは、自ずと明らかになるでしょう。

 まあ、大塚家具に投資先としての魅力を感じないアイとしては、
どうでもいい話ですけどね。

 幕府が結局倒されてしまったように、結果は変わらないかも
しれません。




 REIT(リート)ってご存知でしょうか。
 
 Real Estate Investment Trust の略語であり、
要は投資信託です。

 土地という単語が入っている通り、不動産を対象にした
投資信託で、みんなから集めたお金で不動産を所有し、
そこで得た収益を配当金として分配するビジネスです。

 不動産投資ってまとまったお金が必要ですし、
書類手続きやらいろいろと面倒で敷居が高いです。
だからそれを出資という形で、投資会社に任せることで
手軽にできるというわけです。

 こういったビジネスを次々と開発する投資会社の知略には、
感心すると同時に、呆れてしまいます。

 リーマン・ブラザーズショックで痛い目にあったくせに、
ちっとも懲りてない。こうして歴史は繰り返されるのでしょう。

 他人が投資で成功しようと失敗しようとどうでもいいですが、
アイが個人的に注目していることがあります。

 それはヘルスケア・リートです。

 ヘルスケア・リートとは、主としてヘルスケア施設を取得し、
その収益を投資家に分配するものです。

 
ではヘルスケア施設とは何か?ずばり、医療機関や介護施設です。


 
  
 昨年末に、日本でも国内初のヘルスケア・リートが承認されました。

 医療・介護への営利参入を成長戦略に掲げている
政府の後押しもあって、今後も続々と増えていくでしょう。

 アイも投資家としておおいに検討していますが、
医療人の端くれとしては懐疑的な立場です。

 なぜならリートは医療でも介護でもなく、
単なる金儲けに過ぎないからです。

 医療機関や介護施設は、人の健康を守るために
時には採算度外視の仕事をしなければならないこともあります。

 金儲けの手段に堕すれば、利益にならないことは
認められなくなっていく。

 例えば病院、精神・神経科や整形外科などの
利益率が高い診療科だけが優遇され、救命救急や
婦人科、小児科などの利益率が低い診療科は容赦なく
切り捨てられていくかもしれません。

 また、ドラマ「ドクターズ 最強の名医」でも取り上げられたように、
今は大手医療法人が他の病院を買収する時代です。

 ヘルスケア・リートという形で、病院や介護施設が
支配されていくのではないかと、アイは危惧しています。

 もし自分の居場所が投資商品にされ、誰かに買い取られて
しまったとしたら。

 目の前の利益しか見えない連中に対し、医療従事者や
介護従事者たちは、正しさを貫くことができるのでしょうか。

 

 
 

 
 

  株の配当取りもできたので、ささやかながら家族でパーティー。

  アイだって欲しいものは色々あります。

  手に入れるためには対価が必要。
  ただ働くだけじゃ足りないなんてことは、ピケティなんかに
 言われなくてもわかってる。

  アイは社会人1年目の夏に初めてパソコンを買い
 (シャープのメビウス、当時は20万円もした。)、
 冬に出た初めてのボーナスを元手に投資を始めました。 
  
  まあ少額からはじめたので、利益もわずかでしたけどね。

  誰でもきっとそうであるように、積み重ねてここまで来ました。

  日本は株高で、しかもアイの専門分野である医薬品関連の
 株が急上昇しています。

  薬剤師が投資をするには絶好の機会といったところでしょうか。

  医薬品関連プラス、ヘルスケア・リートを手がける某不動産会社、
 そして知ってる人は知ってる、知らない人は全然知らない、
 中小企業を対象にしたビジネスを行う某会社の株を持っています。
 この会社のことは、アイも自営業者として何か節税対策はないか
 調べるうちに知りました。直感に従って購入してみたら、
 半年で3倍になったのは正直驚きました。カンというのもまた、
 やるうちに身についていくものですね。

   
 
  お菓子を盛り合わせたケーキスタンドを眺めるアイ。

  ヘルスケア・リートとは例えばこんな形かもしれない。

  この皿がリートの対象となる土地で、乗っているお菓子が
 医療機関や介護施設。

  大手資本や投資家がここから利益を取っていくのだろう。
  まるで、お菓子をつまむように。
      
  ふと思いつきます。

  そうか、病院の中に外部の薬局を入れようなんて
 規制緩和が検討されているのは、この皿に薬局も乗せようと
 企んでいるやつらがいるからだな?

  そういえば、リートを手がける会社の中には、
 調剤薬局事業も行っている会社があったはず。
 このあたり、ちょっと調べておいてもいいかもしれない。

  考えろ、考えろ。

  大手資本とケンカしても勝てない。
  だけどアイが殺されないためには、どうしたらいいか。

  人はカネではなく、まず脳で戦う生き物なのだから。