こんばんは、アイです。
日経平均株価の年内2万円突破が現実味を帯びてきました。
まあ、4月か5月に調整で急落すると思いますけど、
それでも全体の方向としては上でしょう。
株式投資をしない人は、自分には関係のない話と捉えて
いるかもしれません。しかしこれは、自分たちが生きる社会で
起こっていることであり、無関係でないことは自覚しておいて
損はないと思います。
そう、全ては関係しています。だからこそ重要なのは
バランス感覚なのでしょう。
起業しないのび太さん、コメントありがとうございます。
可視化しなければならないのでしょうね。
仕事をして、その成果をデータにしてアピールしなければ
評価されない時代になりました。
マジメに働いてさえいれば、誰かがちゃんと見ていてくれる
なんてのは、もう古い考え方かもしれません。
誰かの幸せを祈った分、他の誰かを呪わずにはいられない。
これはTVアニメ「魔法少女まどかマギカ」に出てきたセリフです。
アイ好みのダークなストーリーが当時話題になりました。
アイはこのセリフが忘れられません。なぜならこれは、
医療関係者にとって今後ますます大きな課題になりそうだからです。
先日も、ある新薬の承認が通りました。
その名はソホスブビル。開発した製薬会社はアメリカの
ギリアド・サイエンシズ社です。
ソホスブビルはC型肝炎の治療薬であり、
「奇跡の薬」とさえ呼ばれています。
1日1回飲むだけで、その著効率はなんと100%近いとのこと。
しかもインターフェロンの併用が不要で副作用リスクも低いと、
悪いところが見つからない薬だからです。
去年の夏にアメリカで保険適用薬の承認を受けた
ばかりですが、すでに世界中で驚異的な売上を上げています。
これが日本でも保険適用になるのは時間の問題でしょうけど、
問題なのはその価格。
アメリカでの薬価は1錠1000ドル。
84日間の服用で1クールですので、薬代は
総額8万4000ドルとなります。
現在1ドルが約120円ですから、日本円に換算すると
1錠12万円、84日間で1008万円になります。
奇跡の代償は、高くつくということでしょう。
日本のC型肝炎感染者は、まだ症状が出ていない
キャリアも含めると約150万~200万人いると推測されています。
その中で実際に治療を受けている患者さんは
約30~50万人とのことですけど、もしこの患者さんたちに
ソホスブビルが処方されるようになったら?想像つきますか。
アメリカは薬価が高い傾向があるので、日本の薬価は
さすがにもう少し安くなるでしょう。仮に1錠10万円に決まったと
します。
患者1人につき840万円。しかも日本では過去に色々やらかして
裁判ざたになったせいか、肝炎の治療に医療費助成が行われて
います。
所得に応じて月額最大1万円、あるいは最大2万円まで払えば
あとは無料。つまり99.9%の金額が税金から支払われると
いうことです。
1人につき840万円ですよ。しかも何十万人分。
どれだけの増税が必要でしょうか。
政府が試みてる医療費抑制策なんて、軽く吹っ飛んでしまうほどの
インパクトとなるでしょう。
それにしてもお気の毒。
つい昨年、日本ではC型肝炎の治療に
ダクラタスビル+アスナプレビルの併用療法が
始まったばかりなのです。
これもインターフェロンの併用が不要で、著効率が約80%と
高い効果を示し、しかも医療費助成の適用となっていました。
しかし、ソホスブビルが日本でも発売されればこの薬は
早くもおしまいです。
ソホスブビルに比べてあらゆる点で劣っているからです。
著効率はもちろん、ソホスブビルが1日1回84日間服用に対して、
ダクラタスビル+アスナプレビルは1日2回168日間服用をしなければ
なりません。完全に下位互換なわけで、誰も選ばなくなるでしょう。
患者さんだってより効果が高くて服用期間が短い薬が
いいと思うはずですけど、C型肝炎の医療費助成は1度きりと
決まっています。
つまり、ダクラタスビル+アスナプレビルの併用療法をすでに
行った人は、ソホスブビルの恩恵に預かることはできないという
ことです。高い自己負担を払うなら別ですが。
新しいものにすぐ飛びつくとリスクが大きいというのは、
どの業種でも同じかもしれませんね。
まあ、ダクラタスビル+アスナプレビルの併用療法の薬代は
総額約265万円ですので、それで済んだなら良かったという
見かたもできるかもしれません。(それでも高いと思いますが。)
C型肝炎の薬は特に高価ですけど、他の薬でも
続々と高価な新薬が発売されています。
医学の進歩ということなのでしょう。そしてより効果が高ければ
より高価になるのは致し方ないのかもしれません。
医師の立場からすれば、目の前の患者さんに
ベストを尽くすのは当然で、より効果の高い薬があれば
それを使いたくなるのが心情でしょうけど。
誰かを助けようと願った分、他の誰かにしわ寄せが来るのを
どうすればいいのか。
行き過ぎた正義を止めるのは、よく言えば中庸、
悪く言えば中途半端な感覚を持つ人たちなのかもしれません。