ほねがのどにつっかえるぼくのいきかたをおおわらいするさまのよう | 薬剤師アイの生活日誌 

薬剤師アイの生活日誌 

 調剤薬局という特殊な職場の、実情について書きつづったブログです。

 意外に知られていないくすりに対する様々な知識などもアップしていきます。

 世間知らずといわれないように読んでいる、政治経済の本なども紹介していく予定です。

 こんばんは、アイです。
 景気が将来悪化するという予測に伴い、ここ数年は少子高齢化で倍率1.00以上だった
平均有効求人倍率(要は倍率が高い程就職が楽勝)が、1.00を切ることになるのではないか、
というニュースを見ました。

 希望の職につけないかもしれない。そう不安な表情をのぞかせる学生さんの顔を
テレビで見ると、実に楽しいがんばってほしいと思います。

 大変かもしれないけど。就職活動でさんざん苦労して入社した新人というのは
ハングリー性に富むというか、モチベーションも高いので、良い働き手になるんですよ。

金を払って雇う側が、
雇われる側に頭を下げて来てもらう
なんて、バカげてる。


 なんてね。だからアイは、有効求人倍率が低くなることは、悪いことばかりじゃないと
思ってしまいます。

 就職が簡単なら、学生さんたちは
みな安心の大企業に勤めようとするでしょう。
それは何ひとつ間違っていないことで、でもそうすると日本にたくさんある中小企業は、
人材の獲得に苦心することになります。

 就職が困難なら、会社の規模なんて選んでられない。
それは学生さんたちにとってはアンラッキーですが、その中で、
もし大企業に勤めたとしたら埋もれてしまったであろう能力を発揮して、
活躍する人も、でてくるはずです。

 若いうちだろうとトシとってからだろうと、苦労するのは辛いです。ですが、
考えることをやめなければ、必ず苦労した分だけ、何らかの力が勝手に身につきます。
 
 心を冷たくするようなニュースは、次々と私たちの目や耳に飛び込んでくるけど。

 ただ受信するだけでなく、その情報を分析し思考を回転させていけば、
自分の次の1手は何か。きっと見えてくるはずです。
 


 
 
 日曜日。

 介護保険の研修会に参加したアイ。
 
 もちろん誰かに強制されて来たわけじゃないんですけど。休日の朝っぱらから暗くなるまで
授業めいたものを受け続けるというのは、気が滅入ります。

 
 「・・・ここ数年の傾向としまして、要介護1や2の人が減り、要支援と認定される人が
 増えてきています。自分でなんとか家のことができる人はもうだいたい申請だしても
 要支援ですね。じゃあ要支援と、要介護度で1番軽い要介護1の境界はなにかというと、
 認知症があるかどうかですね。最近は要介護1の人と立ち会うと、あーこの人認知症
 あるんだなーって判断するようになりました。」
 
 肩肘をつきながら、よどみなく話し続ける教官の顔をぼーっと見つめます。



 なんていうか、さぁ。大変だよねぇ。

 利用者ひとりひとりにあったケアプランを考えて、それを定期的に見直して、
さらに関係者みんなで集まって会議まで開くわけでしょう?

 それって要するに、オーダーメードってことじゃん。そんなサービスがたったの1割で
利用できる?ありえないよねー。  
 
 介護職員の職場って4Kっていわれてんだって?きつい、きたない、くるしい、
きゅうりょうやすいで4Kってか。人がいやがる仕事をやって給料安いんじゃ、
誰もやりたがらないよねー。                        
 

 年収400万もいかないってなにかで読んだし。介護職員さんたちは、
もっと待遇改善してあげなきゃ、かわいそうだよ。

 なんで、給料安いんだろう?そもそも本当に安いのか?

 資格が高卒レベルってことも、あるのかもしれないなぁ。大卒じゃなくてもいんだもんね。

 他職種の高卒レベルの年収と比較したら、平均的ってことなのかもしれないなぁ。

 かといって、介護の仕事に学歴なんて、でもそんなの関係ねー。
 ←授業に集中しろ。  

 薬剤師も、大学卒(学士)と大学院卒(修士)じゃ就職してからの待遇や給料が
ちがったりするけど、別に能力の差とかないもんね。世の中そういうもんなのかなぁ。

 
 
 授業を観察していて、気づいたのですが。

 アイが普段考えてるのと、福祉的アプローチというのは、少しズレがあるんだなぁと
感じました。



 たとえば、65歳の独居のおばあちゃんがいたとします。170センチ、92キロ。
 姉はずっと前に林の中で全力スイングなんてするもんだから自分の打ったゴルフボールが
木に当たって跳ね返ってきたのが直撃して死亡。
 妹は元看護師で、ちょっと離れた場所で夫婦と子供たちと過ごしています。
 (誰がモデルとはいいませんが
 
 若い頃は某大企業に勤め、定年後も旅行に行ったり積極的に活動していた彼女ですが、
ある日突然体に痛みが走るようになりました。

 近くの開業医に受診したところ、
脊柱管狭窄症とのこと。内服薬やブロック注射で
治療がはじまりましたが、 痛みによりだんだん動くのがイヤになってきて自宅に
こもりがちになり、心配した妹夫婦が、介護申請をとるようにすすめたケースです。

 既往歴として、やはり同じ開業医で血圧の薬をずっともらっていて、
数年前に変形性膝関節症の手術をしたことがあり、水虫もあります。

 定期的に妹夫婦が様子を見に行っていて、本人が下半身にしびれがあることから、
足の爪を妹に切ってもらったりしています。

  本人の希望としては、また以前のように動けるようになって旅行をしたり仕事を
したいと望んでいます。あと食べ歩きも大好きで、もっと美味しいものを食べたい
と考えていますが、最近口が渇くようになってきて、いまいち美味しく食べられないとのこと。
  

 


 
 この場合、福祉的なアプローチとして、通所リハビリテーション(要するに通うってこと。
来てもらうのは訪問リハビリテーション)や、自宅でのDVD等を利用した体操プログラム、
あとは口渇改善のための口腔ケアなどが次々とプランとして挙げられていくのですが。


ていうか、この人
糖尿あんじゃねーの?



 ・・・・・・てなことは誰も口にしないんです。

 アイなんかは、
 整形も循環器もいっしょに診るような開業医の診断なんてアテになんねー。
 おっきな病院に連れてって、ちゃんと検査して、それからリハビリテーション設備のある
 病院に定期的に通って治療方針を立てればいい。あと明らかにウェイトオーバーでそれで
 ヒザも壊したんだから、栄養指導をやっぱり病院でちゃんとしようよ。それが第一じゃない?

 と懐疑的に考えてしまうのですが、福祉関係の人たちは現状の診断をそのまま受け止めた
その上で、自分たちにできることをやる。そう考える傾向があるように感じました。

 授業中、仮想モデルを想定し、複数のグループを作って実際にケアプランを協議しあう
というものを行ったのですが、やっぱりなんとなく周囲とのズレを感じました。

 まあアイが、薬剤師というちょっと他の医療や福祉職より患者から遠い立場にあるから、
そう思ったのかもしれませんけど。 

 今後、福祉関係の人たちと関わる時は、そういう考え方の違いを計算に入れとかないと
いけないのかな。



 
 

 授業を終え、ひとりぼっちで帰り道を歩くアイ。

 来た時は朝だったのに、帰りになって外が暗いと、ちょっちユーウツです。

 きっといまごろアイの友人どもは、デゼニーランドに行ってくだらないぬいぐるみや
お菓子を買って焼肉食ったり、お代場に行ってどうでもいいテレビグッズを買って
どうせまた汚れんのに高い入浴料払って温泉入って焼肉食ったりしてるに違いない。
ああ腹が立つ。

 

 来年は介護保険も、報酬改正です。

 おそらくは、介護職員の待遇・給与改善のため、プラス改定になるのでしょう。

 じゃあ財源はどうするかというと、本来は高齢者が消費するカネは
高齢者が払うのがスジだと思うのですが、後期高齢者医療制度であれだけの反発が
あったわけだし。なかなかそうはいかないでしょう。

 そのうち、35・・・いや30歳以上の国民に介護保険料を払えとか、言い出すんじゃないかな。
 今回は見送られるだろうけど、負担と給付の原則とかムシして、いずれそうなる。

 現役世代の負担は、きっと増えるばかりだ。
 
 この介護保険制度というやつ、正直、何をどうしたら良くなるのか、さっぱり
イメージがわきません。

 制度上の不備や欠陥を受容したまま、やっていくしかないのかも。

 ああ・・・・・・そうか。


 ふと、思い当たるアイ。

 介護というのは、利用者が結構困った性格してても、ものすごく手がかかるような
身体的なハンディキャップも、ありのまま、その人の個性として受け止め、対応していくと、
習った。

 これはきっと間違ってる、とか。もっとこうすりゃうまくいくのに、とか。
 知識を披露してエラそうに指示するようなそういう仕事ではなく。

 つまり、利用する本人たちが、生き方を選択していく手助けに徹しようとする仕事なのかな。
 


 もしそうなら、アイにもできることがあるかも、しれない。




 とりあえず、疲れた。

 いつもの美容院寄って、〇〇クンに髪を洗ってもらお。ちょっとはスッキリするかな?


  わらおうとするとめがまわるほどのブリザードでふねがしずむから♪ 
  せまりくるあらなみをひたすらたえるのさこころがせまいぼくら、だから♪



 

 
 
to be continued・・・⇒