10月になりました。東京もだいぶ涼しくなって、寝るときは毛布が欠かせなくなりました。
世界経済がリセッションに入る可能性が高くなってきたこと(じゃあピークは
いつだったんだって後からわかることになるのですが)、日本政治の迷走、中国食品の
問題など。不安をかきたてるニュースは枚挙に暇がないですが。
とりあえず当面の問題として
家にあふれるバナナ。
なんとかしてください。
アイの家は5人家族ですが、アイ以外はみんなデブです。特に妹2匹は、ブタです。
深夜遅く帰ってきて1日分の弱音を口からあふれさせ、メイクも落とさずホットカーペットの上を
2匹ゴロゴロ転がる様は見るにたえません。
父親は去年までスマートだったのですが、それは1日3箱半というチェーンスモークの恩恵
だったようです。
今年発売されたチャンピックスにより禁煙が成功し、途端にみるみる13キロも太りました。
「デブは自己管理に対するインテリジェンスが欠けてるんだ。」と言ったのは誰だテメー。
ただ、それぞれさすがにいまのままではいけないと思ってはいるようで、
朝食をバナナと水だけにすればみるみる痩せるとかいうダイエット法(そんなバカな)
をどこからか聞きつけてきて、父親も母親もブタ共も、どっからか次々とバナナを
買ってくるのです。
強制されて付き合っているのですが、熱のない朝食というのは、寒いです。
まあなんというか、ダイエットというのは色々な方法があるのだろうと思いますが。
何キロ痩せたか、ではなく。具体的に体重の何%痩せたか。が重要なのではないかと、
アイは考えてしまいます。
こういうダイエット法なら何%程度の減量は見込める、というふうな情報提供のほうが
いいのではないかと。だって100kgの人が10%痩せて90kgになったといって、
何が変わるというのでしょうか。
ゴルフをしていて、実際にコースに挑む時、思い知らされるのですが。
あれだけ練習したのに・・・とか。
人一倍努力してる気にだけ、なってることほど惨めなものはない。
32にもなって海外旅行はまだ経験がないアイですが、ちょっと遠出くらいはします。
薬局に来る患者さんに旅館の女将さんがいて、安くするというので、両親と週末に
草津まで行ってきました。
バスで行ったのですが、さすがに遠いですね。5時間くらいかかりました。
妹2匹は、ドジ子は夜勤。恵は大学院のレポートの期限がまたヤバイとのことで、
ついてきませんでした。
定番ですが、湯畑とか観光しました。
岡本太郎がデザインしたとのことですが、なるほどー、ふーんという感じ。
ここで悪意ある誰かがなんかまいたり、爆破したらどーなるのかなーなんて、
くだんないこと考えたりして。
日本を観光立国にしようなんて動きもあるようですが。
もしこの街中で何か起きたら、どうなるのかな。警官とか、全然いねーみたいだけど。
草津の湯は、箱根と比べて、少しヌルッとした感じがします。
酸性度がやや強いのかもしれません。
ひとり湯船に使って、ためいきをつくアイ。
旅行は、去年おばあちゃんが死ぬ前に行ったきりだな。
あん時も、1泊2日だった。ていうか、1泊2日以上の旅行なんてしたことねーけど。
ああ、そういや昔、大学2年の時。高速半額なのをいいことに親友Aの車で
九州まで6泊7日の旅をしたな。
あれは楽しかった。Aももう、2人の子持ちか。
子供たちが大きくなった時。自分の体に起きたことについて、やっぱ説明したりすんのかな。
まあ、「たまにはそんなこともありますよ」で済ませれるようないいかげんな子になるといい。
全てを真剣に受け止めるには、この世界は残酷すぎる。
疲れた。
固く張った首筋を自分でもみながら、顔をしかめるアイ。
去年の今頃は、仕事をしながら開業の準備に追われていて。
忙しいというより、決めるのが大変な毎日でした。
準備が完了したら開業するのではなく、開業日を決め(当然月の初日からに決まってます)、
そこから逆算して、社会保険事務所への届出は何日まで。保健所への届出は何日まで。
調剤ダナやレセコン、分包機の搬入は何日まで。改装工事終了は何日まで。
じゃあ改装工事開始や店舗契約は何日までといった順に、スケジュールを立てていきました。
その予定に合うように、当時働いていた調剤薬局での週休や有休を合わせる必要も
ありました。
開業資金を9年貯めた自己資金で全て賄い(バカみたいに毎週飲んだり、何十万も
出して海外旅行とかどーぶつとかクルマとか買わなきゃ1000万ぐらい余裕で貯まります)
税理士以外は外部の手を一切頼まないので、全てを自分で決めました。
調剤室や看板のデザインや、レセコン、プリンター、分包機、調剤ダナ、電子天秤、冷蔵庫。
待合室ソファーや、レジスター、休憩室用の設備それ以前に。
壁紙や床、天井はどのガラにするか?
(当然全て同じものに統一するほど無芸じゃないです。待合室と休憩室と調剤室、
そしてトイレは別のほうがいいはず)、
そしてシンクはどのサイズ?水道の蛇口はどのカタチ?選ぶったって二択や三択ではなく、
それぞれタウンページなみのボリュームがあるカタログ2冊、3冊からたったひとつを、
価格を参照しながら選んでいくのです。
迷えば迷うほど夜は更けていくし、結構しんどい毎日でした。
ぬるめの湯に体を深く沈め、目を閉じて、当時を思い出すアイ。
結局、当時働いてた調剤薬局のスタッフにも、管理薬剤師にも相談はしませんでした。
管理薬剤師は、25歳から13年同じ調剤薬局に勤めていた実直な人で、いつかは
独立するって酒の席で言ってたけど。
一昨年、バツイチでアイと同い年の薬剤師の同僚と結婚して、東京に新築の家を
建てました。
あの時は正直驚いたけど、同時に空虚な気分になったのを覚えています。
この人のいつかは、もう来ない。
独立には薬剤師同士で結婚したら有利なんて、そんなのは新しいドライバー買ったって
程度のアドバンテージでしかない。
東京で住宅ローンと、店舗の固定費両方合わせた以上の収入を毎月稼ぐのは、
ものすごく大変なこと。
安い賃貸アパートから始めればよかったのに。
だから、管理薬剤師には相談せず、最初から社長とだけ相談して、退職と
開業の準備を着々と進めていきました。
いまでも社長とは電話で話しますが、他の同僚や管理薬剤師とは、メールすることも
ほとんどなくなってしまいました。
だって、話す価値がもうない。
もうすぐ、1年。
システムはイメージ通り、着々と完成に近づいています。
あと半年もすれば、アイが薬局をあけることもできるようになっていくでしょう。
これからだ。
客単価を上げるために基準薬局を取るというのは、だいたいなんで休みの日まで
患者の話聞くためにケータイ待ってなきゃいけねーんだそもそも医者には電話相談を受けた時
次回来院時算定できる加算があるのに薬剤師にはねーじゃねーか病院に電話しろよ
というアイの歪んだ根性のために抵抗があるのと、どうも次の改正で厚労省は
基準薬局は学術大会で論文を発表していることという項目を盛り込みたいとしてるようで、
よく考えなければなりません。
在宅に抵抗はないですが(ケアマネ試験合格したしな。カンタンすぎて拍子抜けしたけど)
要は在宅というのも、在宅の処方せんをある一定量発行する病院がなるだけ近くになきゃ、
ビジネスとして成立しないわけで。つまり処方せんを発行する病院をまず探すという
いままでのやり方と、たいして違いはない。
もう1店だ。そのために、今は資金をプールして用意をしておこう。
来年には所得税と住民税がガンと跳ね上がって請求されるだろうし。
CHANCEだけは、計画どおりには来ないから。
「・・・・・・自分を、世界さえも変えてしまえそうな、瞬間は いつもすぐそばに♪
隠せぬ苛立ちと、立ち尽くす自分を見つめ・・・迷いながら、悩みながら、悔やみながら
決めればいいさ♪」
体の芯まで温まり、上機嫌で温泉を出るアイ。
バスタオル一枚まとって、脱衣場の体重計に乗ります。
「・・・やせたな。」
to be continued・・・⇒