パンがなければお菓子を食べればいいじゃないなんてうっさいあたしはパンが食べたいのよ。 | 薬剤師アイの生活日誌 

薬剤師アイの生活日誌 

 調剤薬局という特殊な職場の、実情について書きつづったブログです。

 意外に知られていないくすりに対する様々な知識などもアップしていきます。

 世間知らずといわれないように読んでいる、政治経済の本なども紹介していく予定です。

 こんばんは、アイです。
 
 先日、日曜の昼間からやってる研修会に参加することにしまして、でもごはん食べる時間がなくて
いやギリギリまでゴルフクラブ振り回してたアイが悪いんだけどさ) しょうがなく、目についた
松屋に入ることにしました。うまトマハンバーグ定職ってなんかおいしそーな気がする!(-_☆)




 お店に入った瞬間、固まるアイ。

 一体これは、何のジョークだ?

 カウンター席は、2/3ほどが野郎どもで埋まっています。
 
 それなのに厨房には、アイと同い年ぐらいの女性店員が、たったのひとりだけ。

  
 

 
 朝とか深夜だったら、まだわかりますけど。混むことが必至であるお昼時に、なんで店員が
ひとりだけしかいないんだ?

 遅刻か、欠勤か、あるいはそもそもいないのか。

 それでも女性店員は黙々と、果敢にひとりで注文をこなしていきます。鉄板で焼き、
電子レンジで暖め、冷蔵庫から作り置きのサラダを取り出し、脂まみれの牛肉鍋におたまをつっこむ。

「すいませーん、卵、半熟で。」

 隣りに座ってるスーツ姿の若いお兄さんが、無愛想な声を厨房に投げます。
  
 鉄板でじゅーじゅー音を立ててる目玉焼きに、無言でフタをかぶせる女性店員。




 単なる偏見なんですけど。松屋って、それほど上品な人たちが来るお店じゃない感じで。

  ハラをすかして待ってる野郎どもの視線は、きっとさぞかし痛いでしょう。
 ・・・黙ってやらざるを、えないよね。



 人件費、というか頭数って、仕事の永遠のテーマでもあると思います。
 
 ギリギリでもこなせるんだけどさぁ。ちょっとイレギュラーなことがあったら、おしまいなんだよね。
 
 ほら、電話が鳴った。

 出ることを強制する凶悪なベル音はなかなか切れることなく、決して広くはない店内に
響き渡ります。

 お水をコップに注ぎ分けながら女性店員は壁に備え付けてある受話器を手に取り、


そのまま叩き切りました。
 

 リンリンリリンリンリンリンリン倫理♪リンリンリリンリーリリリン♪

  
 あ、うまトマハンバーグ定食は、美味しかったですよ。なぜか味噌汁がついてこなかったけど。






 
 厚労省の保険局医療課薬剤管理官である礒部 総一郎さんの講演を、聴いてきました。

 つい笑ってしまったのは、保険局医療課には、苦情の電話がひんぱんに寄せられてるという
ことです。


 「みなさんがそうだとは言いませんけどね。後期高齢者の方々はお薬手帳が管理指導料に

 包括化されました。それを薬局で薬剤師が義務ですから。
 
 って渡してる。そんなの誰が決めたんだ?お役所ですなんて答える。法律のどこにも
 書いてないんですよそんなの。で、また厚労省の連中か!って苦情の電話がかかってくる。
 正直たまらないですよ。」


 あー、確かに。お役所が決めたって言っちゃったほうがラクだもんねー。
 


 まあ話はずいぶん長かったんですけど。アイが興味があるのは、これからの話。

 要約すると、2010年の診療報酬改定では、薬局はマイナス改定になる可能性があります。

 特に薬学管理、薬剤服用歴管理指導料にエビデンスがないと、みなされてる様子。

 礒部さんもあちこちの薬局をずいぶん見学に回ったようですが、どこも薬歴が

ただの日記帳になってしまってて、

 保険点数に見合ったものになってないと言ってました。


 調剤技術料は、袋詰めしかしてないのになにが技術だとか高すぎるとかクレームを
受けることもあるようですが。

 厚労省としては、いわゆるスーパーとか大型電気店とかの小売の一般店を基準にして
手数料を計算してるようで、それと比べても決して高くはないとのこと。
(だいたいどの業界も3割だそうです。たぶん技術料なんて名前が、よくないんだろうな。
シンプルに調剤料でよかっただろうに。)

 
 大きい薬局と小さい薬局で料金が違う、つまり調剤基本料の価格の差は、なかなか
理解しがたいものなのかもしれませんが。

 礒部さんの話では無薬局地域への対応という点も強調されてたので、
まだしばらくは現行制度のままでしょう。月4000枚が2000枚になるとか、変更はありえると思うな。



 いまの薬歴管理料が、30点。

 プラス改定といわれてる2008年の診療報酬改定ですが、内科には結構ダメージがあるようで、
それはだいたい5分間ルールが適用されたことにより、診察しないでクスリだけ処方すると
外来管理加算が算定できなくなったことです。

 まあ確かに、診察しないでクスリだけじゃあ、カルテに記載することもないしね。
 5分間の是非はおいといて、エビデンスのないところに診療報酬は払われない。

 
 2010年の診療報酬改定では、30点が26点・・・24点になることも、ありえるかもな。

 そうすると、ちょうどタイミングを合わせて、基準薬局の許可をとれればいいのかもしれない。

 基準調剤加算の算定留意事項には、日本薬剤師研修センター等の研修認定薬剤師の認定取得、
医学薬学等に関する学会への定期的な参加・発表・学術論文の投稿を行わせていることが
望ましいとされていますが。

 礒部さんとしては、任期中になんとしても、「望ましい」ではなく「条件」にしたいと言ってました。

 『望ましいと信じる』で半歩前進したフリなんて、そういうことじゃ収まらないだろうな(^^ゞ

 時間は、まだある。

 夏休みの宿題でもダイエットでも貯金でも開業でも。昔からネチネチと長いスパンで
計画を立てるのは、得意なのよ。

 
いまの調剤薬局レベルでどこまでのことができるか?いろいろ、考えてみようかしら。

 



 後発医薬品推進教祖なんて言われてるらしい、礒部さんですけど。
確かに一理はあると思うんです。
 
 薬剤師の仕事って、地味で、なかなかその有効性を数字としてデータにすることが、
難しい。

 後発医薬品の使用によって、これだけ医療費を削減できましたというデータをだせれば、
薬剤師の存在価値を示すことができると、信じてるんでしょうね。

 


 アイは、まず何より、医薬品の値段が、まだ高すぎると思っています。

 薬局関連で医療費を抑えていきたかったら、薬剤師より薬剤費を抑えたほうが早い。
 
 だって医者は処方権を手放さないでしょうし、薬剤師は医者に従わなければならない。
たとえバカみたいに大量の薬を処方する医者でも、薬剤師に止めることはできないんだから。

 日本のまあアイの父親も元プロパーだし誰が悪いとまでは言わないとして医療関係者は、
医薬品の情報入手をMRに非常に頼っているという文化があります。

 欧米の医療関係者たちは、第三者機関や文献などを通して、必要な医薬品情報を自分たちで
入手するそうです。だから製薬会社はMRを必要以上に雇う人件費が抑えられる。

 
国が定める薬価には、研究開発費や製造費だけでなくMRを雇う人件費が、含まれてるのです。
だから日本の先発品の薬価というのは、自然と高くなるようにできている。
 
 製造費だけだったら、なんとでもなります。だから後発医薬品は、やろうと思えばびっくりするほど
安くすることができる。

 先発品の半値どころか、1/10だって、できるだろうにさ。


 後発品メーカーに、先発品メーカーと
同じようにMRの充実とか情報の充実を求めること自体が、
まちがってんだよ。
 
 
 乱暴な意見といわれれば、それまで。

 高い価格こそが安心のバロメーターといわれれば、まあ確かにその通り。安すぎると
不安だもんな。

 でも品質さえ、品質さえ保持してくれれば。 
 
 正直あとはどうでもいい。自分たちで調べるから。それが、医療関係者の仕事じゃない?


 
 
 
 診療報酬の減額は、あまりこういう表現は好きじゃないけど、限界に近いと思ってます。

 ただ、変わっていかなければいかないことも、確かにある。
 
 アメリカと比べて日本のMRの数は10倍近いと言われてますが、これを減らせるように、
医療関係者が自分たちで情報収集をするように、MRが減っていくことも、必要でしょうね。

 そうすれば医療費のコストカットだけでなく、医療関係者の意識向上にもつながってくんじゃ
ないかな。

 それは余計な仕事が増えるということでもあるけれど。

 また薬剤師の就職先が減るということでもあるけれど。

 すでにMRとして働いてる誰かが・・・泣くことになったとしても。

 いまより先に進むためには、しょうがない犠牲なのかもしれない。





  
 
 
たまになくなるけどしぶとく戻ってくるお気にの日傘をさして歩く、帰り道。
 
 ケータイに見知らぬ着信履歴が何回も入っていて、かけなおしてみると、なじみの魚屋さんでした。



 「あ、いつもお世話になってますー。すいませんーうなぎのご予約頂いたのですが、
今年はウチも厳しくてですね・・・人件費削減でギリギリの人数でやってるんで、とても焼きに割ける
ヒトがいないんですよ。こちらの都合で、誠に申し訳ございません」


なーにー!
Σ( ̄□ ̄|||)




 カサを持ったままガックリとその場にクズ折れるアイ。


 
割き3年、串打ち8年、焼き一生。


 ・・・・・・やっぱり、でも、大事かな。ヒトって。



 
to be continued・・・⇒