メディシンワーク・ライフ・バランス | 薬剤師アイの生活日誌 

薬剤師アイの生活日誌 

 調剤薬局という特殊な職場の、実情について書きつづったブログです。

 意外に知られていないくすりに対する様々な知識などもアップしていきます。

 世間知らずといわれないように読んでいる、政治経済の本なども紹介していく予定です。

 こんばんは、アイです。

 子供の頃、アイの家にはテレビは1台しかなくて、両親はニュースしか見せてくれなくて、
アイはバラエティとかアニメとか見たいのに、この親たちは一体何が面白くて見てるんだろうって、
いつも不思議に思ってました。
 
 そして実際オトナになってみたら、結局ニュースばかり見てるアイがいます。

 
 
 先日、三重県の整形外科で、点滴治療を受けた患者さん14人が体調を崩し、うち1人が
死亡したというニュースがありました。



 メディアは
点滴の作り置きによる感染症!
明らかになったずさんな衛生管理!





 
なんてとこばっかり強調してますけど。薬剤師のアイが見るに、大事なのはそこじゃない。
焦点がズレてんだよ。やっぱメディアの連中ってのは、ロクに勉強してねーな。

 
 点滴の作り置きが今回の医療事故の主たる要因ではない。

 使用していた薬剤は、メチコバールとノイロトロピンだったようです。
 はっきしいって、こんなのはせいぜい飲み薬で使うぐらい。特にノイロトロピンなんて、
点滴で使うようなことはほとんどありません。
 
 例えばCEZとか、怪我した人に抗生剤の点滴するってんなら、わかるんですけどね。

 しかも専門病院じゃなく、開業医でしょ?

 何より、1日の患者数300人に対して   100人点滴というのは、
 常識の範囲を超えています。

 
 せいぜい30人が、いいとこじゃないかな。それとも三重県の病院は、みんなそーなのか?
 最近流行ってるらしい

 点滴バーとやらは、三重県が火付け役なのか?

 
 アイの妹は総合病院の外科で6年勤務している看護師であり、この話題は
病棟でも話題になったようです。医師たちもアイと同意見なようで、選択する薬剤も、
点滴を受ける患者数も、エビデンスが本当にあるのか?大いに疑問とのことでした。

 
 ・・・なーんか、不正請求のニオイを、アイは感じてしまうんですけどね
(¬_¬)
 
点滴の診療報酬は、オイシイからな。



 

  子供の頃は、ニュースに興味がありませんでした。
  自分と関わりあいのないところで何が起きたって、知らねーよって感じで。


  投資をはじめてから、日経新聞が面白くなるように。
  
  ニュースに関心がわくようになったということは、社会に参加する一員になったって、
 そういうことなのかもしれません。
 

  ・・・単に見たい番組がないからニュースを見るってこともあるでしょうけどねf^_^;
  
  でも残念ながら、ただ眺めてるだけで全てを伝えてくれるほど、メディアの連中というのは、
  勉強してません。

  だからしっかり、見ないとね。
  
  

 
  アメリカ留学さん、コメント、ありがとうございます。
  アイの文章なんて、とてもお褒めに預かれるようなレベルではないですよ(^^ゞ恐縮です。
  でも、普通に楽しんでいただけたのなら、うれしいです。
  
  ブログはホントは、毎日更新したほうがアクセスは増えるそうです。
  とはいえ、ねぇ。オマエだから何が言いたいんだよみたいな、あまりにも意味のないものは、
 イヤなんです。
  
  意味があるものを伝えたい、少しでも。せっかく読んでもらえるなら。



  


  1日の仕事を終えて、夜の研修会。

  ホールの中央の席に座り、ほおづえをつきながら、講演者の話に耳を傾けるアイ。
  
  医療関係者には、研修会慣れというスキルが必要になります。

  レベルが高くなればなるほど、研修会というものにたくさん参加することになります。勤務外で。

  いつまでも下っ端のままなら、いかなくてもいいんですけどね。そんな人生は選ばなかった。
 

  
  まあでもいつも、講演全てが、興味深い内容などあるわけもなく。

  ポーカーフェイスを装ってはいますが、内心、

  ナンコツ食いてー。

  ・・・なーんて、考えてたりしました。


 
    
  おなかすいた。

  研修会にでてくる軽食って、たいてーワンパターンなんだよな。まい泉のカツサンド。


  





  3回に1回はこれがでてくる気がする。

  美味しいんだけど飽きたんだよ、正直。ディナーをこれで済ませるのはもったいない。
  どーせ年寄りは食わないから今回も余った分はもらって帰るとして・・・・・・おなかすいた。

  これが医者相手の研修会なら、ウェスティンあたりの欧米人がいっぱい泊まってるような
 ホテルの一室で、講習会が終わると立食パーティーが開かれて、帰りはタクシーチケットなんて
 オメーら官僚かよみたいな扱いを受けるんだけどね。さすがに薬剤師レベルでは、
 そんなことはない。
  
 
   
  最近焼き鳥、食べてないなー。

  昔はバカみたいに焼き鳥好きの先輩がいて、そいつの意見に流されてよくみんなで
 食べにいったなー。

  ナンコツが、食べたい。ガリガリしたい。レバ刺しもいいな。さばいたばかりの新鮮な鳥レバーを
 塩とゴマ油だけで味付けして、こう・・・ね。



  そんな不届きなことを考えながら、会場をなんとなく見回すアイ。

  ふと目が止まります。右後方、4時の方角。

  いいカモを見つけました。





 

  「こういうとこ入るの、はじめてですよ」

  赤ちょうちんの店のカウンター。キョロキョロしながら、そう言うRちゃん。
  しょうがないじゃん。焼き鳥が食べられる店がこんなことしかなかったんさ。
 
  こういうことは滅多にないのですが、研修会でかっての同僚、Rちゃんに出会いました。

  会うのは、多分2年ぶりぐらい。

  
調剤薬局で勤務するうち、合コンで付き合い始めた参天のMRと結婚したRちゃん(29)、
 その後も仕事は半年ほど続けてましたが、子供ができたので、退職したのです。
  
  今はハケンで、調剤薬局としては最大手の某会社に勤めているとのことでした。


  
 
  カウンター席が10しかない、小さなお店。お店の人はご主人と、その奥様らしい人の2人だけ。
  店先に外売りの窓口があって、道を歩いてるお客が立ち寄っては、何本か買っていきます。
  ほとんどメインはそっちか。まあ、酒売らないと居酒屋はもーかんないけどな。

  
つけだしは、ちっちゃくてかわいいうずらの生卵が真ん中にのってる小鉢の納豆。

 
 平日ではありますが、お客はアイたち以外に1人だけ。

  

 40ぐらいの顔色の悪いオジサンが、ひとりで飲んでます。なんか唐突に
 店の主人に鳥の部位とかについて話しかけたりして、主人、ちょっとウザそう。

  「てか、私カツサンド食べちゃったから、そんなにたくさんは食べられないですよ」


  「まーまーいいから、食べなよ。ネギとか。
  
  
  焼き鳥のクシをしごいて、肉を外していくアイ。ネギを取り分けてRちゃんに押し付けます。
 ネギかよー、と言いながらも食べ始めるRちゃん。
 
    
  Rさんはオトコみたいに髪を短くしていて、肌は日に焼けて黒く、スタイルもまあ普通。、
 お世辞にも美人ではありません。

  それでも、人付き合いが良く、誘ってもメッタに断らないので、みんなに好かれていました。
  こういうところが、結婚できるできないの明暗を分けるのかしら。   
 

  調剤薬局某最大手の会社の仕事について聞いてみましたが、大変なようです。
  
  主にひとつの薬局で働いてるとのことですが、朝9時から夜は9時までの仕事。
  薬剤師も事務も交代制で、夜勤務に手当てはつかない。

  基本的には社員として雇用されている人がほとんどだが、薬剤師でも年収は450万前後。
  ただし、勤務年数によって、給料は上がる。新卒から働いて30こえると、500万以上の
  人もいる。やめさせないインセンティブってやつだな

  達成目標となる数字が常にある。店舗ごとに売り上げの目標が提示され、
 なんとかそれを達成するよう努力が求められるどーやって?
 どの薬剤師が何人投薬を行い、何人について指導加算をとったか、数字で記録されている。

  自社製品のジェネリック薬品を最優先にして患者にすすめることになっている。
  
 
  
  「私はクチはさまないですけど、不思議なんですよー、みんなずっと新卒から働いてるから?
  ギリギリの人員でやってるから、誰も有給1日もとれなくて、買い上げてもくれなくて
  そのまま2年たって有給が消えていくのに、誰も文句言わないんですよー」

  そう言うRちゃん。ほおづえしながら、ネギをハシで転がします。

  「ふーん、ま、いんじゃない?」

  アゴが疲れるまでナンコツ食べて、満足したアイ。

  
  「でたよ、ちゃんと話聞いてないでしょセンパイ。他人なんかどうでもいいって思ってますもんね」

  「ひどいなー、そうじゃないって。」

  左手をひらひらさせながら、笑います。

  「だってRちゃんとこの会社、今年初めから6月までで株価が1.75倍になったのよ?
  自分の会社を信じて株を持ってた社員は、きっと報われたはずよ。それでいいじゃない」  

  それ以外のことなんて、知るもんか。
  
  わたし株もってないもーん、とかわいくふくれるRちゃん。
  まあいいじゃないの、地道に生きていけば。






  Rちゃんはホントは、病院に勤務したかったそうです。
  最初は、病院に勤めていたとか。
    
  でも子供もいることとか、何より業務についてく技術がもうないとのことで、断念したようでした。



   ド無能集団の厚労省は、18日にとうとう、自らの失策を認め、
  医師数の抑制を転換する政策を打ち出しました。
  
   医療費抑制のためには医師数を抑制すればいいなんて、スカタンなことをしたせいで
  日本は医師不足に陥り、医療の現場は疲弊しきっています。つーか誰か責任とれよクズ集団。
 
   医師自体は毎年8000人近く免許が認可されます。
  
  特定の診療科への偏在。外科や小児科や婦人科になろうとする医学生が少なくなってる
  ようですが、誰にでも職業選択の自由があるはず。オマエはこの診療科の医者になれなんて、
  強制することは許されません。
  
   なので、自然とそうインセンティブが働くように、厚労省は誘導しなくちゃいけないんですが、
  あのドブ集団は何十年と、何もしなかった。




   何よりこれから大事なのは、女性の医療関係者のことだと、アイは考えています。

 生命に関わるオペレーションに
 ブランクは許されない。


 
   女医だけじゃない、看護師だってそうです。医療の世界は日進月歩であり、
  年単位のブランクが生じたら、その人材はもう使い物になりません。

  ブランクのある人たちでも働けるような、しょせんその程度の職場を探してもらうという手も、
 ありますけどね。それは問題の解決にならない。

   病院用の、職場復帰のためのリハビリテーションセンターや、託児所を作ることは、
 絶対の急務です。

   女性用の短時間労働なんて、甘っちょろいようじゃダメです。腕が落ちる。
   磨耗するまで磨かれた現役バリバリ万全の状態で働かなきゃ、生命を預ける患者さんに
  失礼だと思う。
  

   妊娠してもギリギリまで働いて、出産したら1日でも早く職場復帰させてしまうような
 環境整備をする。子供だって、24時間安心して預けておけるような託児所が病院にあれば、
 子供が熱だしたって医療関係者の母親はそれこそ病院に連れてかなくていい。

  企業がやってることが、病院にできないはずはない。

  人の一生は、眠りをのぞけばその大部分が、仕事だから。

  幸せはきっと、仕事の中にある。

  そう覚悟して働け。
  
  せめて前向きに。ずっと、ずっと。
  
 
 


    
  
  
  ヤキトリ分を大量にサプリメントし、ひとりで歩く帰り道。
  ケータイ忘れてきたのを思い出して、薬局に立ち寄ることにしました。
   
  明かりの消えた薬局のドアノブに手をかけます。

  「ずっと同じ場所で同じような処方ばかりじゃ、飽きちゃうんじゃないですか?」





  Rちゃんに言われたことを思い返し、無意識に唇をかむアイ。

  その通り。

  どんな職場でも、3年いれば慣れてしまうもの。そして飽きるということは恐ろしいことで、
 モチベーションの低下につながる。

  そんな時は、人材の植え替えをすればいい。また新鮮な気持ちで働くことができる。
 大手チェーンならそれができるけど、個人事業主であるアイはそうはいかないからな。

  
  休憩室に目覚ましとして置いといたケータイをつかみ、なんとなく調剤室を見ると、
 FAXが何枚も来てました。

  手にとって見た瞬間、顔をひきつらせるアイ。


  「ヤッホー、がんばってるー(≧▽≦)?

   あのね、訪問看護ステーションの人たちと研修会に一緒にいったのーヽ(゜▽、゜)ノ
  
  そんときね、薬局の話題が出てね、じゃああの地区の在宅はお任せしちゃおうかしら。
  ドジ子さんのご家族がやってるなら安心だわーって
感じになったから、
  処方せんFAXで送るねー、よろしおす(*^-^)~


  ドジ子は在宅ってよくわかんないけど、なんとかなるっしょ?
  じゃ、おねがいしますー。検討(漢字違う)を祈るぞよ、GOOD LUK!(スペルちがう


  なおこのFAXは、読んだ後にすぐ破棄すること(*・ω・)(・ω・*)」
  
  あ、そうだ帰りにシナール持ってきて~
  
  もう夜遅いので発注だけして、調剤は明日の早朝にして帰ることにしたアイ。
  2枚も送ってきやがって。

  どっちも幸いにして難しい処方せんじゃない。輸液運ぶのが重たいだけだ。
  コアレスニードル?あれって保険きくのか?今年から規制緩和したんだっけ?

  また仕事が増えるかもしれない。

  まあとりあえず。



 
  ウチ帰ってアイツ、コロス!((o(-゛-;)

    
   

 
 
 to be continued・・・⇒