ワークライフ | 薬剤師アイの生活日誌 

薬剤師アイの生活日誌 

 調剤薬局という特殊な職場の、実情について書きつづったブログです。

 意外に知られていないくすりに対する様々な知識などもアップしていきます。

 世間知らずといわれないように読んでいる、政治経済の本なども紹介していく予定です。

 こんばんは、アイです。

 中国の冷凍ギョーザ事件、進展が停まりましたね。


 日本の調査では、日本で混入された可能性は低いとのことですし、中国の調査では、

中国で混入された可能性は極めて小さいという発表をしています。


 本日のニュースでは、中国河北省の付志方副省長が、中国内での

混入は「ない」と断言までしてしまいました。


 まあ、つまり、中国の警察だって、日本程度には優秀のはずです。

 おーかたすでに犯人は特定され、余計なことを言われないうちに、


もう殺っちゃったんでしょう(・∀・)


 福田のジジィは使えねぇし、この事件はもうこれで終わりでしょうね。

 

 今回の事件は、ちょっとばかし賞味期限が切れてたとか、そういうレベルの問題では

ありません。

 
 中国食品につきまとっていた漠然とした不信感は、
もはや確信に変わりました。

あんな国の食品なんて、自分で勝手に食べる分には構いませんが、子供とか誰かに

ご馳走する時には、失礼ですよ。


 アメリカで提示された「China・Free」は、今後安心の指標となっていくかもしれません。


 なにより今年はオリンピックです。北京にもたくさんの人が訪れるのでしょう。

世界から集まる物好きなみなさんのためにも。



北京にもChina・Free!」の店を

用意しておけ。


なに、いんだよ。ウソでも。適当に書いときゃ。しょせんそんな国だ。





 ausadhi薬剤部長、コメント、ありがとうございます。

 「上司の仕事は部下に追い越されること」そう言ってくれる人の下で働く部下は、

幸せですね。そんなausadhi部長だからこそ、ふさわしい今のお立場になられたのではと

思います。


 ドジ子の件はなんとなくめんどくさそーだなーと思っていましたが、

やっぱり相当面倒くせー展開になっていました。


 



 

 仕事を終え、家に帰ってくるとソファーの上で既に死んでいるドジ子。


 2日に渡って行われた認定看護師の卒業試験も、終わったようです。

無視して脇を通りすぎようとすると、袖をつかまれました。


 「もう駄目・・・落ちたかもしんない・・・」


 「だいじょーぶだいじょーぶ。ガケから落ちても人は死なない」


 振り払って、冷蔵庫から糖質ゼロのビールを取り出します。グラスにも注がず、

行儀悪く立ったまま飲んでると、玄関のチャイムが鳴りました。


 ドアを開けてみると、そこにいたのは高そうなコートに明らかに着負けしてる、

くたびれきった顔の中年おじさん。


 ドジ子が勤める病院の、外科部長さんでした。





 

 リビングにはドジ子と父親。外科部長さん。


 食卓ではアイと母親、成り行きを見守ります。好奇心で。


 わざわざ心配して様子を見に来てくれたらしい外科部長の話によると、

ドジ子の勤める総合病院では今度、産婦人科が消えることになったようです。


 理由はいろいろありますが、最大の理由は、医師が確保できないこと。

 

 

 産婦人科が消えるに伴い、そこで勤めていた看護師たちを、数の足りない

部署にまわすことになりますが、事はそうカンタンにいきません。


 助産師としてのキャリアを持っている看護師たちは、より良い条件を求め、

すでに他の病院への転職を次々と決めているようです(そりゃそうだ


 2006年の診療報酬改定では、看護師配置の新基準が導入されました。

それに伴い、日本全国の病院で看護師の争奪戦が起きました。

その結果、60%以上もの病院は、予定していた看護師数を確保できませんでした。


 ドジ子の勤める病院では、去年はすでに看護師不足の状態が続いていたようです。

 

 まあそれは、言っちまえばより良い条件を提示できなかった病院のトップが

能無しってことなんですけど。看護師の確保等、人事の責任は、副病院長でもある

看護部長に責任が押し付けられてしまったようです。


 

 ドジ子が戻ってくるとの事で、それなら辞めるという看護師が2人も名乗り出た。

そう看護師長にチクられ、ただでさえ看護師が辞めるということにピリッピリッしている

看護部長は、キレてしまった。どうやらそれが真相のようです。



 「・・・看護部長は、責任をとるとのことで今年いっぱいのようです。

 あの師長もねぇ、しょっちゅう問題起こしてましてね。本人は次期部長に

なれると思ってるみたいですけど、カンベンしてくれよってね・・・

ただ、申し訳ないけど年末まではもう配置転換はできないです。ドジ子さんには、

いままでいた東じゃなくしばらく西病棟で働いてもらうことになる・・・のかな」


 「西病棟とは、話がついてるのか?そうじゃなきゃ仕事にはいかせないよ」

 


 タバコを灰皿にぐりぐりと押しつぶし、外科部長をにらみつける父親。



 「ええ、ええ、大丈夫です。西に来てくれるなら大歓迎といっていました。

 というのは、西の師長は看護部長と仲がその、アレでしてね・・・今後、

 処置が必要な患者は、東じゃなく西にみんな送ることになると思います。」

 

 「言っとくけどな。もしなにかあったら、すぐ辞めさせるよ。別におめぇんとこで

 ガマンして働く必要はねぇ。どこだって仕事はできるんだからな。」


 「はい。ウロのほうでも、今後ストーマ・創傷外来を立ち上げたいとのことで、

 ドジ子さんには期待しています。私のほうでも、注意して見ておくようにしますから」




 1時間程度で、話は終わりました。


 玄関まで見送る父親。外科部長の肩をバンと叩いて笑います。



 「大変だな。頼まれたのか」

 


 疲れた笑いを浮かべる外科部長。



 「・・・・・・全くね。そんな言い方したら来なくなんじゃない?って言ったら、

 急にアタオタしだしましてね。後先考えないっていうか、なんというか」


 「まあよろしくな。オヤジさん元気か?」


 「いや、その節は父がお世話になりました。」



 そう言って頭を下げて、呼んだタクシーに乗って外科部長は帰っていきました。


 21時になって、ようやく食事を始めたアイたち。



 「あの先生はねー、すっごくいい人なんだよ。

 医師が足りないから、部長になっても率先して仕事やって、

 休日も返上して入院患者さんを診て回ってるの。がんばりすぎてヘルニアが

 どんどん悪化してるんだけどね。」


 しらたきをガバッと小皿に根こそぎとって、ドジ子が言います。


 「あー・・・死にそうだもんね。結婚してんの?」


 そう聞いたら、笑われました。


 「してるしてる。すっごい美人さんだよー。いっつも手作りのお菓子とか

餃子(ギョウザ?)とか差し入れしてくれんのー。で超ウケるんだけど、

先生が忙しくてほとんど家に帰ってこないから、患者さんとしてくんの。

普通に待合室で待って、20分ぐらい向かい合ってお話して帰るんだよー。」



 どんなプレイだそれは。


 

 


 

 食事を終え、自分の部屋でタンクトップとハーフパンツ姿になって、

腕立て伏せをはじめるアイ。最近、ちょっと太りました。


 通勤時間が減ったのと、あと研修続きで、少し運動不足ぎみ。

ゴルフも、しばらく行ってないしなぁ。




 ドジ子が今後、どうなるかはわかりません。

なんとなくいまの病院で働くのは、そう長くはないんじゃないかって気がしますけど。


半年間の研修で、様々な病院から来ているベテランの看護師たちに可愛がられ、

怖ろしいことにこの女は誰とでもタメ口です)それなりのネットワークを

持ったドジ子。条件のいい病院に、いずれ転職することになるでしょう。

認定看護師だと講演なんかも、やるようになるとか。


 ・・・アイとしては、こんな自分のお金をいまだにディズニーランドで買ったお菓子の缶で

管理していて、アイや真ん中の妹、恵が洋服を買ってくると、

それおいくらまんえんしたのー?」と聞いてきて、

イギリスの通貨をいまだに ボンド と呼ぶような女。恥ずかしくて

おっきな病院になんてさらしたくないですけどね。


 イギリスといえば、某大企業に勤めている恵(仮名 28)は今度イギリスに

一月ばかり出張にいくことになりました。また新しいM&Aに向けて動き出すようです。

なんかロンドンを中心に病院をまわるとか。最近帰りが遅いのは、そのせいか。



 

 汗だらだらかいて、換気のため窓を開けるアイ。

 そんなに寒くなくなってきました。梅も咲いたし、また春がきますね。

 








 過去を振り返れば、身震いするようなことばかりで。
 妹たちのような、明るく強くノーテンキで太めの人生を送れたら、
どんなに楽しかったことだろうとも思ったりして。

 でもあいにく悔い改めるようなまっすぐな性格じゃなし。

アイはきっとアイのまま。歪なまま、イヤな思い出ばかりの住み親しんだこの町で、

今年も生きていくことになると思います。



 

 父親が部屋のドアを開けて顔をだしました。


 「先生にお礼ってことで、牛肉を送っとけ。精がつくように。

 グラム1000円ぐらいでいいだろ。2キロな。」


 濡れたタンクトップの上からタオルを羽織るアイ。


 「薬局の経費で落としとけ」


 また経費か。


 「・・・いいけどさ。そういえばもうすぐお父さん、還暦だよね。

 なにか、美味しいもの食べにいこうよ。どこがいい?」



「おう、そうか。

じゃあ肉がいい」


  ・・・いや、わかってはいたんだけどね。


  アイは、今年も今の場所でがんばります。

  

  もうしばらく、いやひょっとしたら当分。家族と、この父親といっしょに。



 

   o be continued・・・⇒