もし読んでくれてる人がいたとしたら、成人、おめでとうございます。
ぜひ、人の話なんて
聞かないオトナに
なってください。
今日の日経新聞で、「平成人」という本が引き合いに出されていました。
アイはまだ読んでませんが、著者は平成生まれを「段差のないフラット」
つまり平らな人間関係を生きてきた世代だと指摘してるそうです。
学校の先輩も先生も親も同じ立ち位置、フラットな友達感覚で付き合う平成人は、
疑問や不満を大人たちにぶつけ、挑むよりも友達同士で傷をなめあい、不安を
解消していないか、ですって。
アイは昭和生まれなのでその資格はないですが、平成生まれの人は、
言ったほうがいいです。
大きなお世話だって。
平成以前の人間がそれほど立派かどうかは、すでに社会が証明してるはず。
そんなに胸を張って言えるほど、たいしたことはねー。
心の底から尊敬できるような先輩や教師や親や上司や社長など、そうはいない。
成人どころか、その倍トシとっていようと、ダメなヤツはダメなまんま。
むしろ悪いことが多い。
誰に何を言われても、気にする必要はない。
人の話を聞かない、立派なオトナになるといい。
これから先も、いろんな人の、いろんな話を聞かされることになるでしょう。
でもはっきし言って、たいがいは単に自分の話をしたいだけだし、
どれもそうたいした内容でもないだろうし、たとえあなたが質問したとしても、
その答えを知ってる人はまずいないでしょう。てかメンドーなので、
答えてもくれないかもしれません。
他人のペースに乗せられた時、必ず何かが失われます。数時間程度の
時間で済めばまだいいですが、それよりもっと重大な損失をかぶることだって、
あります。
この情報化社会で最も大事なのは、情報の真贋を見抜く眼を持つということ。
本当に必要な情報を吸収しようと思ったら、まずはシャットアウトすること。
そして、考えてください。自分の心で。
アイのブログは、考えてもらうことが、テーマです。
アイは、世の中は少しづつ良くなっていると信じています。
・・・え?こんなこといって、バカなガキが説教しても聞かなくなったらどうすんだって?
知るかそんなん。
しょせんそこまでのヤツだったってことです。それに説教をマジメに聞いて
育った大人なんて、そうはいないはずです。
ヘタクソなうちにゴルフのレッスン書を見ても、あまり意味がないのと同じように。
みんな身をもって、思い知らされて、後になってやっとわかるんです。誰でも。
「おもてぇ・・・・・・」
2重にした紙袋を両手で持ち、ふらふらしながら、夜道を歩くアイ。
1月になって、アイの薬局も初の、レセプト提出です。
医療関係者なら誰もが知っていることですが、一応説明すると、レセプトというのは
1ヶ月分の、患者さんから払ってもらう1部負担金以外の診療報酬の明細を、
国に請求する作業のことです。
外国語であり、receiptと書きます。英語ならレシート、つまり領収書のこと。
アイがいつも違和感を覚えるのは、これから国に診療報酬を請求するっていうのに、
先に領収書を渡すって のは、どういうことなんだ?という点です。
医療機関が国に提出するのは、診療報酬の明細書であり、領収書ではありません。
本来なら、毎月のこれは、datailed statementと呼ぶのが、正しいんじゃないだろうか?
略すとDS?
ま、いいや。
センパイがたの残した、いい加減なまま続く風習のひとつです。
レセプトは、地区の薬剤師会の会員の場合は、そこに全て集め、
一括まとめて配送という形になります。
調剤薬局の場合、最近は電子媒体、フロッピーディスクやMOディスク、
CD-Rに焼いて提出するのが主流になってきましたが、アイはこれがはじめてという
新参者f^_^;
ちゃんとできているかチェックするため、確認試験という名目で、
レセプト用紙と電子媒体両方提出を義務づけられています。
この紙束が重いのなんのって(x_x;)
さすがに1000枚を軽く超える紙を担いで歩くのは、アイの細腕にはしんどいです。
がんばったなぁ・・・
1日の仕事を終えた後、なんとかヒーヒー言いながら運び、地区の薬剤師の会館へ。
周辺の薬局からきたらしい人たちが、続々とつめかけていました。
広い会館の奥の部屋には、細長いテーブルがあり、オッサンたちが並んで座っています。
案内されるままにそこに向かい、番号札をもらって、呼ばれるのを待ちます。
パイプ椅子に座って、新聞読んで、腹減ったなーとか思ってると、ようやく呼ばれました。
「〇〇薬局さん、どうぞ」
ちょっと緊張して、前に向かうアイ。
人の良さそうなオジサンと、パソコンを挟んで、真向かいに座ります。
「えー、〇〇薬局さんは、今回がはじめてでしたね。一応、しばらくは、
薬剤師会がレセプトに問題がないかどうかチェックさせていただきます。」
はい、と答えて、担いできた紙束をドン、とテーブルに置きます。
「・・・・・・いや、チェックするのは、電子媒体だけだから。それは、
しまってくれる?」
なぬっ。
ズッこけそうになるアイ。フロッピーディスクを取り出します。
「はい、確認試験ね・・・・・・では、見ていきます」
カチカチカチカチカチと、マウスが小気味いい音を鳴らし続けます。
「いやー、なかなかね・・・薬剤師会もあなたのような若い先生に入って
頂いて、うれしいですよ」
「はあ」
カチカチカチカチカチカチカチカチカチ・・・患者さんのデータが、次々と
切り替わっていきます。
「巷では薬剤師会不要論なんてのもでてきてね・・・実際に入会しない薬局もあるし、
でもね、我々も、地区の薬剤師会として、災害に備えて薬の備蓄とか、情報を
周辺の薬局に発信していくとか、勉強会とか、精一杯やっていきますので、
実習生の受け入れなど、これからは先生にもご協力いただきたいと思っています」
「どうでしょう」
「来年は薬価差益もまたマイナスになりますし、後発品の促進も進みます。
薬剤師会としても後発品の分割にも順次対応していきたいと思ってます。」
「がんばってください」
「えーと、先生のところは、薬剤師は何人でやってらっしゃるんですか?」
「まだこれからですよ」
視線を下に向け、取り出した本を読みながら、適当に応えるアイ。
隣で別の薬局のチェックをしていたオッサンが、咳払いしました。
「・・・・・・・はい、終わりました」
「ありがとうございます」
「えーと、何か質問は?」
腕時計に視線を向けて、ちょっと迷って・・・・・・それでも言うことにしました。
「というより、すいません。。たかだか15分足らずで、
1000枚以上のレセプトをチェックしたんですか?
早すぎませんか。」
「あー・・・、電子媒体が文字化けしてないか、見るだけですから、薬剤師会では」
口を尖らせるアイ。
「他の薬局は提出してカネ払って終わりですよね。これをあと何回やるんですか?」
「それは・・・」
「だいたい、半年ぐらいですね。正式には決まってないんだけど」
隣のオッサンが、口をはさんできます。
半笑いで、テーブルの上にトン、トンと右手を打ちつけるアイ。
「国のレセプトの電子媒体の確認試験は、1回、
多くても2回ですよね。
それで、国が合格判定をするわけでしょう?
国が認可をしたものを、薬剤師会が異論を挟んでチェックを
続行するのは、どうしてですか?」
黙ってしまうオッサン達。
「文字化けを見るなら、電子媒体の読み取りソフトを、わけてください。
事前に薬局でチェックして、持ってきますから」
「・・・すいません、それは、できないんですよ。」
「どーして?」
「決まりでして・・・先生のおっしゃることはごもっともです。
一応薬剤師会の立場や信用もあるので・・・、ご協力、願えないでしょうか」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
だって心が真っ白だから。ソレハコタエニナッテナーイ。
肩をすくめて、笑みを浮かべて、首をタテに振りました。
別に、カラむつもりはなかったんです。
ちょっとした牽制、あんまナメんじゃねーぞという、意志表示。
あんたらのバイト代は、誰が払ってんのって話だ。
カラになった紙袋を振りながら、ひとり夜道を歩くアイ。
会館はアイの薬局から結構距離があって、普段歩きなれない街を歩くのは、
ちょっと緊張します。ただでさえ方向音痴だし。
通りに、大きな病院を見つけました。名前だけは知ってたけど、へー、
ここだったんだと、立ち止まって見上げます。
恥じない、誇り高い生き方こそ、アイの目指すもので。
これからも続々と生まれる新人たちに、自ら敬意を払ってもらえるぐらいでなければ、
ならない。
病院は、経営が厳しいところも少なくないですが。
医薬品の納入費を、1年間も払わないような病院が、結構あります。
払う時期を決めていて、もし値段交渉が長引けば、さらに1年先に伸びるなんてことも
あります。
医薬品の卸も買ってもらわなきゃいけないから、ガマンしてんでしょーけど、
よくそんな恥ずかしいことができるなって、憤りすら感じます。
立場の弱い者に、ムリを押し付けようとするな。
自分たちの給料を年1回にされたとしたら、それで納得できるのか?
ケータイに、メールの着信履歴。去年まで勤務していた薬局の同僚からでした。
>レセ終わったから新年会やるよー(≧▽≦) くる?
手袋をはずし、歩きながら、メールを打つアイ。
>いいね。そっちはどう?
手袋をはめなおし、数十メートルも歩かないうちに、返事がきました。
>元気にやってるよ。新人が入った。40のオバちゃんなんだけど
調剤経験ナシだって、ありえなくね?あ、病院のまん前にコンビニあったじゃん。
あれが閉店になって、どうなったと思う?△△がくるんだって。
液晶に映る、業界最大手のひとつである、調剤薬局チェーン店の名前。
で、コンビニがなくなったら困るよーと思ったら、3軒離れたところに、移転
しただけだったの。わざわざコンビニをどかしてまで割り込んでくるなんて、
やりかたがエグいよねー。でも1番いい場所だったし、処方食われるかも。
>社長は、なんて?
>なるようになるよ、だってさ。でも、ヤバイかもね。
>なるようになるよ、じゃねー。考えるんだよ。
途絶えるメール。
まあ、確かに、難しいんだけどさ。
そんなことをボンヤリ思ってると、またケータイが振動しました。
>アイはすごいよねー。あたしは、勝ち負けとかあまり気になんないんだけど。
あたしはこの薬局、気に入ってる。みんないい人だし、休みも多いしね。
別にすごーく稼ぎたいとか、いうわけでもないしさ。
経営的にとか、おいといて、患者さんを第一にして。
いまのまんまで、いまのやりかたでやれれば、いいと思ってるんだけどな。
笑みを浮かべるアイ。
好きに、するといいさ。
ケータイをしまい、持ってた紙袋をくしゃくしゃにして、コンビニのゴミ箱に押し込んで。
自由になった両手を前後に振り、カツカツと靴を鳴らして、夜道を急ぎます。
あなたはずっとヒラのまま。経営のことなんて、考えなくてもいい。
やりたいように、やればいい。
別に収入をもっと増やしたいとか、もっとエラクなりたいとか、実際そうなんだけど。
それよりも。
もっといろんなことがしたいんだ。
「・・・・・・ボクは、みんなと違うヘンテコ。ピンクスパイダー。
だから、まっくら屋根裏部屋がボクの住処さ。」
だってココなら誰もいないしイジメられたり笑われもしない。
だからココでジッとしてるよ。 ずっと ずっと。
だけどやっぱり寂しいんだよ。外の世界がまぶしすぎるよ。
うらやましいんだ、あこがれなんだ。涙がでるよ。
いこう、いこうよ。さあ、ピンクスパイダー♪
まっくら部屋なんて飛び出し。
いこう、いこうよ。さあ、ピンクスパイダー♪
まだ見ぬ世界へ
進め、進めよ。さあ、ピンクスパイダー♪
何も怖れることないから。
進め、進めよ。さあ、ピンクスパイダー♪
君の瞳に映った 見渡す限りが 君の世界。