バタバタしていて、なかなかスクールのキャッチアップができなかったので、まとめて書きます。
2月25・26日は男性性女性性統合クラスのラスト。
このクラスは「自分のなかに男性面と女性面があって、それが両立すればよりパワフルになってうまくいく」といった考え方に基づいたプログラムではなく、ユング心理学と西洋神秘学を基軸に
1.抑圧されたアニマ・アニムスの認識から、外側に投影している自分自身の異性面を引き戻す
2.自分自身に低次アニマ・アニムスがあらわれようとしている時の認識を意識化し、行動していく
3.内面の奥深く存在する原型としてのアニマ・アニムスの働きを知り、「結合の神秘」を果たす
というプログラムとなっている。
私たちは誰しも抑圧された男性面、女性面を持っている。これは内面的に「女のように泣くことを我慢する」「男のように振る舞いたいけどそうできない」という話だけに止まらない。
それは発達の過程のなかで、発現することができなかった遺伝子としての異性面といってもいい。染色体として、男性はxy女性はxxという違いがあるが、男性としての肉体を発現するためは、xyはxxとなることを防がなければならないし、逆もまたしかりである。
またホルモンバランスも、男性面・女性面を肉体として発現させていくためには非常に要因となる。
知り合いの60代の男性はガンの治療のために、女性ホルモンを投与されたが、ハゲが治り、胸が膨らんできて、思考のありようがガラリと変化した、と話していた。非常に厳格な性格であった彼が、やさしいおばさんに変容していく様子は、横で眺めていても奇妙なものだった。
つまり私たちの肉体も内面も、異性面になることを抑圧し続けなければ、自分自身の性を保つことができないのだ。
どんなに内面的に女性的な側面がある男性でも、男のような振る舞いをする女性であっても、体格や性器がその形として発現している背景には、異性面の抑圧が働いている。つまり男性は女性面を抑圧し、女性は男性面を抑圧することによって、自分のアイデンティティを保持しているのだ。アストラルレベルの体外離脱をする場合でも大抵の場合は、女性は女性、男性は男性の姿を保っている。これはアイデンティティの根底に自分自身の性の認識があるから。
だからこそその抑圧の壁は安易に壊すことはできないものだ。
この抑圧があるからこそ、男性と女性の物理的・精神的・霊的な距離は非常に遠い。
特に日常の生活の領域において、お互いを理解できているという認識はほとんど間違っているといっても過言ではない。
この肉体的・精神的な構造を徹底的に理解するという前提を抜きにして、男性性・女性性の統合というテーマは語ることはできない。
もしこの点を抜いてしまえば「男性面女性面を自分の内側で統合する」というものは、単なる理想的な概念になってしまう。
ここに書いたような抑圧のスピンがかかった状態でありながら、思考だけで「自分は女性を理解している」と男性が思うほどややこしいものはない、ということは女性の方なら誰でもわかるとおもう。逆もまたしかりだ。
だからこそ、このクラスではまずユング心理学による抑圧のメカニズムを理解としてしっかり落とし込んだ上で、慎重に自己認識を進めていくプロセスを辿っていく。
ともするとこれらは男女差別にもとらえられやすいし、少し前の時代であったら、取り扱うことが難しいプログラムだった(だからこそユングのアニマ・アニムス論は男女差別を助長すると批判を受けたのだ)。
けれど、性の境界線が曖昧にありつつある現代だからこそ、このプログラムには大きな意味がある。
安易に性の差を取り去ることではなく、まずはお互いの性の違いと、それらがどのように自分自身のアイデンティティを形成しているのかという肉体・精神・霊的な土台を認識し、その上で内面深くに存在する「もうひとりの自分」としての異性面に出会っていく。
私がアニマ・アニムスのクラスの考え方に出会ったのは中学生の頃だった。それから個人的に取り組んできたテーマを45歳になってからようやくプログラムとして扱うことができた。
ご参加のクラス生の皆様。
本当に有難うございました。皆さんと作り上げたこのプログラムがまた新しい形で羽ばたいていくことが何よりの楽しみです。
次は3月4・5日で行われた先祖供養セラピーワークショップについて。
こちらは30名以上のみなさんとの2年ぶりの先祖供養セラピーのワークとなった。
また現在私は、臨床の寺の住職なので、先祖供養というテーマに改めて向かい合っている真っ最中。
先祖というと、私たちはそれをすぐに外面に置きやすい。それは亡くなった人たちの集まりであり、良い亡くなり方をした先祖は守り手となり、辛い亡くなり方をした先祖はいやさねばならない。そんな発想が多いかもしれない。私にとって先祖とは、自分と切り離されたものとして見ることができない存在だ。父が16で亡くなった話はこれまでもいろいろなところで書いてきたが、実はその前段階がある。その2年前に祖父が亡くなっているのだ。祖父は総本山の法要部長をしていた僧侶であり、霊的な視点と信仰を兼ね備えていた。しかし父は学者気質であり、宗教とは麻薬であり、幻想にすぎないと日頃より話していた。祖父は毎日経をあげて、寺の先祖たちの供養を行っていた。父にはそういった習慣はなかった。
そして祖父が亡くなった。寺には経が上がらなくなった。その頃から、寺に住んでいた私に死者たちが毎日のようにあらわれるようなった。金縛りに合い、死者たちの話を毎晩聞かされるようになった。そして父の死の夢をみて、その後、一年後にほんとうに父は亡くなった。祖父が保っていた供養の力を父が保つことができなくなり、一気に寺の背景の力が暴走しているように私には感じられた。
そして兄が住職になり、兄と私は寺の霊的な力についてとりくまざるを得なくなった。どのような作用で父が亡くなったのか。祖父は何をやっていたのか。私に毎晩話しかけてくる死者たちをどのように扱えば良いのか。
当時、東北大学の教育学部で心理学を学んでいたにいた兄に私は喰らいついた。兄は心理学、神秘学、仏教による基本的な視点を私に教えてくれた。そしてまた兄は体外離脱やアカシックリーディングを身につけていたために、それらを単に概念で伝えるのではなく、実地でどのように活用していくのかというスタンスで伝えてくれた。その後兄は、東京でトランスパーソナル心理学を中心にさまざまな先生につき、その知識や実践を惜しみなく私に与えてくれた。
その結果、寺という臨床の場で、どのように先祖を扱っていくことができるのか、自分自身の内面との照応関係はどのようなものなのかがおぼろげに見えてきた。
そして父の死から7年ほど経った時、寺に渦巻いていた先祖のブロックが反転し、供養の第一段階が終了したことを、私たちは知った。
私が先祖供養セラピーWSで提示しているのは、主にこのときの経験が元になっている。最初は外側に見ていた先祖と自分自身とのつながりを見出し、先祖がなそうしていることと、自分自身がなそうとしていることが重なり合うことよって、流れ出す力。
そして先祖とは、外側のものではなく、奥深い自分自身なのだという認識。
今回のワークショップでは、遠い軌跡を描きながらも、皆さんとこれらの認識を共有し、ワークをしていくことができたように感じている。
ご参加の皆様。2023年のお彼岸近くのタイミングで皆さんとこの先祖供養のワークを行うことができたこと。
心より感謝いたします。
以上が、スクール関連の内容でした。
そして実は齊藤つうり、この3月は引っ越しがあります。
どの家をどこに?という疑問がある方もいらっしゃるかもしれませんが、また後日お伝えします。
そのため3月はエッセンシャルWSはお休み。
ここからは引っ越し作業にうつるため、SNS等ではしばらくご無沙汰になるかもしれませんが、ご心配なく。
4月の個人セッションより活動を開始しますので、またお会いしましょう。
Leica Q2
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