ふい~昨日はホントにハードだったわ。


朝5時に北京から飛行機で合肥に戻るため

ホテルでチェックアウトをしている時。


本日一個目の出来事


姐御がチェックアウトの手続をしていると、

突然叫びだした。


「これで、罰金だって言うの!!ふざけないで!!」


ロビーの外が画廊のようになっていて、

高校生か、オバちゃんたちが趣味で描いたような

うんちみたいな絵をぶらぶら眺めていたおれはビックリした


姐御はカウンターの上にあった計算機や雑誌を振り回しながら

今にも受付の女の子に殴りかかりそうだった。


慌てて止めに入ると、

「このアバズレが、あなたが部屋で使ったタオルに

 このシミがついてて、このせいで罰金を払えって言うのよ!」


あ、アバズレって・・・・・


よく見ると直径1cmくらいの黄色いシミがあった。


飛行機の時間が迫っていたので

「おれが払いますから、もう行きましょう。いくらですか?」

「お金の問題じゃないのよ!!!」

「はい、すいません」


失敗した。

その後、15分くらい姐御は女の子に文句を言いつづけ、

最後は結局そのタオルを女の子に投げつけて

「行きましょう。」

となった。(罰金は10元、130円)


ふい~


北京空港で二つ目の出来事


姐御が身分証明書を無くしたのだ。

中国人はこれが無いと国内でも

飛行機も乗れないし、ホテルも泊まれない。

これは、ホントに大変な事なのだ。

日本人が海外でパスポートを無くしたに等しい。


姐御真っ青。

「ちょっと待ってて。」

俺を残し、猛ダッシュでどこかに駆けていった。


25分後くらに戻ってきた姐御はニコニコ。

ふい~問題なく取れたのね。


「さすが北京、安慶だとこうはいかないわよ。」


での俺の脳裏には身分証明書のカウンターの

お姉ちゃんの泣き顔が目に浮かぶようだった。

きっと、もの凄く無理を言ったに違いない。


無事、合肥空港に辿り着き、

迎えに来ていた社用車で安慶の事務所に戻り、


昼飯食ってからそのまま仕事。


6時から卓球をし、7時半に帰宅。


洗濯をして、ゆっくりしていると、

S水さんの取り巻きの中国人女性から電話。


「いまどこ?なにやってんの?飯食ってるから今すぐ来て。」


はいはいはい行きますよ、行きますよ


店につき、息つく間もなく、「カンパーい!」


はいはいはい飲みますよ、飲みますよ


結局、ビール、4,5本飲まされました。


お開きになったとき、その中国人女性が

「ありがとう」と言いながら握手を求めてきたので、

冗談でその手を叩いてやった。


本日三つ目の出来事


酔っ払ってたその女性はおれの首根っこを掴み、

ヒールで蹴りを連発してくる。


それがイタイことイタイこと。

S水さんが必死で止めに入ってくれたから良かったものの、

あのままでは青あざでは済まなかったでしょう。

「次は今週の土曜日ね」

と言いながらその女は帰って行った。(いきたくね~)


さて、夜二時ごろS水さんを家の前まで送り、

おいらは安慶No,1クラブまで行き、

仕事終わりの彼女達を拾って再び食事へ。


本日四つ目の出来事


この食事は今日の昼間に決定したのだが、

この女友達二人は一緒に住んでおり、

同じ店に勤めている、いわば大親友なのです。


この二人とは最初、おれがその店を仕事の接待でよく

使っており、年齢も近いことから、すぐに友達になった。


その一人、源氏名「夢雲」が次の日の朝の列車で

上海に行ってしまう。

いつ帰れるかわからないと言う。

しょっちゅう三人で遊んでいて、

そのうちに、もう一人の女においらが

惚れちゃったりしたもんだから、

本当に、いろんな事があった。楽しかった。


食事をしながら彼女達は、

「泣きながら電話してこないでよ」

「あんたこそ止めてよね」

「朝ご飯はちゃんと食べなさいよ」

「アンタの朝ご飯は毎日あたしが買ってきてたんでしょうが!」

「明日から毎日一人でいなくちゃいけないの?」

「○○が居るから大丈夫よ」 #(○○はおれ)

「○○の家から店にかよえば?」

「おう!こいこい!そうしろ。」

「遠いから嫌よ。」

「じゃあ、あたしが安心して上海に行けないじゃないの」

など、二人ともほとんど半泣きで話していた。


この二人は本当に仲がいい。

普通の友達と言う感覚とは少し違う気がする。

絆が、繋がりが本当に深くて強い。

おれがこの二人に参加して一年くらいだが、

その何年も前からこの二人は一緒に

色んなことを二人で乗り越えてきたんだろう。


二人が離れなければいけいけないのは何でだ?

二人で一緒に上海に行くか、

どっちも安慶に居ればいいじゃないか

と思ったが口には出せなかった。

彼女達に悪い気がした。

その後彼女達の家で少し飲んで帰った。


中国に来て初めて本当の人の繋がりを感じた日でした。







中国に来て間もない頃、

ある28歳の中国人女性に言われた言葉


「ははっ 個性ね。」


この言葉を言われたとき自分が

大きく揺らいだことがいまも忘れられない。


個性って?


周りと違う事か?


ツッパってること?


自分で物事の良し悪しを見分ける事か?


自分の物差しを持っていること?


世間や自分の周りを取り巻く大衆意識から孤立すること?


ちゃんと探さないとな・・・・・・

ふ~やっと昨日の午後から開放された。

といっても事務所の自分のパソコンの前に座れただけ。

二週間日本~五日安慶(全人大会)~二週間日本~三日安慶~

一週間の中国国内出張~安慶でウザイお客さんの接待三日。


最後の休みは7月だった気がする。


でも忙しさにかまけて仕事が適当になっていたのを昨日実感し、

とても反省中。


昨日姐御に言われたよ。

「あなたの評価の六割は中国に来た勇気だけなのよ。」


効いたねこれは。


実力つけないと。


ちくしょう!


中身空っぽで器用さと対応能力だけで

仕事をしてきたのがバレてるやないか。


ボケ!


やってやるさ!


見てやがれ、こんちくしょう!


はい。やります。



さてさて、前回の続きです 係りの人の 「一時間喋ってください」 に更に血の気が引く 手持ちの資料ではもって三十分ほどだ。 係りは更に続ける 「その後、一時間の質疑応答とさせていただきます」 オシッコをちびりそうになるのを必死でこらえ、姐御と壇上に上がる。 壇上から客席を眺めると、ご来賓の皆様の好奇の目が 注がれておりますものですから冷や汗タラタラ。 このただの23歳と一ヶ月の偽教師のニッポン人の クソみたいな日本経済論を聞きにこれだけの数の人間が 姐御によってだまされようとしているのだ。 しかもおれの集めた資料は 「日本経済論」というより「現代の日本の若者」だ。 会場までわざわざご足労頂いた皆様大変申し訳ございません。 皆様の勉強意欲と期待を、私は見事に踏みにじります。 ご勘弁下さい。 悪いのは全て、この事態を引き起こした、 人を騙すことを屁とも思っていないこの姐御。人間にあらず。 こうなったら必殺技だ! ゴリ押し、行き当たりばったり、この二つしかない。 あとは、どうなろうと知ったことではない。 おれをここに連れてきたというミスをおまえが恥じる番だ姐御! ざまあ見やがれ!あははは!ば~か!ば~か! よしよし良い感じだ、開き直れてきた 何とかなりそうな気がしてきた! さあ、いくぞ!世にも見苦しい偽教師講義の開始だ! 紹介をされ、挨拶をする 「ほっ!ほわぁ!本日はぁっどどううううもお招きに~預かかりありやとうぐぉざい ばす。」、 き、きゃ~!なんと!声が裏返ったではないか!裏返ったではないか! 通訳をするために横にいる姐御が    「ぷっ」 「ぷっ」じゃねえ!コノ野郎! 誰のためにこんな目に会ってると思ってんだ!くそが!ころすぞ! 会場からは、ちらほら笑い声が。 これでおれにはもう守るものは何もない・・・・・・・ あるのはこいつに対する殺意だけだ 殺意だけがおれを支えてくれる。 まとめてきた資料を出来るだけ時間を稼ぐために、 余計なことを間に挟みつつ、ゆっくり、話す。 そして、50分くらいダラダラとなんとか話しきった。 拍手 そして、息つく暇もなく質疑応答に入る。 な、なんと100人くらいが手を上げているではないか! 進行係も戸惑っている。こっちは息が詰まりそうだ。 中国は論議大国なので厳しい質問が矢のように飛んでくる。 数値や、実績などの具体的な資料は一切用意してきていなかったので、 ごまかしごまかし、濁し濁し、なんとかしのぐことだけを考えていた。 そこで進行係が一番前に座って手を上げているメガネの女の子を指名した。 「え~私はこの大学で経済を学んでいる○○と申します。 ○○先生に質問があるのですが、 先ほど先生は日本経済の発展は‘ものづくり‘から、 違う方向にシフトしていくことになるでしょう。 と、おっしゃいましたが、 では具体的にどのような方向に進むべきだとお考えですか?」 この発言におれは耳を疑った。と同時に 血の気がサーっと音を立てて引いていった。 それはなんと完璧な日本語だったのだ。だったのだ。 実は話の途中、何度か 「これは経済に関係ないから言わなくていっか?」 や 「こんなの中国人に言ってもわかんないよね~」    とか 「今から、資料にないけど時間稼ぐために適当に言うから」 とか 「そんなウザイ質問すんじゃねーよブス」   とか 「またこりゃ面倒くさいね」   など 中国人だらけで、どうせ誰も日本語はわからないだろうと、 たかをくくって、適当な、教師らしからぬ サイテーな発言をマイクを通して連発していた私でした。 この距離だといくら小声で話してもマイクを通していたら まる聞こえだろう。 死にたいと思った。 これにはさすがの姐御も 「ヤベっ」 て顔。 だけどさすがで、うま~いことごまかしていた。 なんとか一時間逃げ切り、(傷だらけだが) 進行係が講義の終了を告げた。 このときの安堵感といったら、 その場にへなへなと崩れ落ちて、 泣きながらオシッコを撒き散らしそうだった。 この日を境に一時期、人間不信に陥った。 (安慶の街に戻ってからは2,3日っ引きこもった) そして二度と、姐御の言うことを丸ごと信用することは無くなった。 こいつの言うことには全て裏と思惑があり、 それを見抜けないおれが馬鹿なのだと思うようにした。 そうすることにより、 姐御の考えが手に取るように分かるようになっていった。 そのため、姐御の右腕という仕事が増えていき、 ますます、便利に利用できる存在になってしまった。 殺意さえも、自分の仕事に利用するとは、 見上げた野郎だ。 この女に着いて行って多くの経験をすれば 自分もすごいことになるだろうと判断し、 いまだに家畜のように働かされている。 (たぶんいいように洗脳されてるんだと思います)

この話は今思い出しても恥ずかしさと恐怖心が蘇る


ある日、姐御から電話が。


「私の友達の息子さんが日本にとても興味があって、

 ぜひ話をしてみたいといってるんだけど、どう?

 向こうは同じ歳の学生が何人か集まって

 交流会みたいな事がしたいんだって!!       」


「はあ、」

「いい?OKね?じゃあ今度一緒に蘇州にいきましょう!」

「はあ、」


いつものようにまくし立てられ、なんだかしっくり来ないうちに話が終る。

それから一ヶ月ぐらいたってからの事本当に出張が決まった。


「明後日には蘇州につくから、何を話すか準備しておいてね」

と言われ、

適当に資料を作っていおいた。

たかだか交流会でなんで準備が必要なんだ?

と少し不審に思っていた。


途中でいくつか仕事をすませ夕方に蘇州入り。

同行していた若頭(副総経理:副社長)に

「さあ、大勝負だぞ」 と言われ、

そんなに大事なのか?

交流会でしょ?

重要な顧客の息子だからか?

考えているうちに到着したのは何か大きな立派な門の前。

「蘇州大学」 と書いてある。

「ほ~立派な大学が蘇州にあるって聞いてたけどこれかいな~」

とか思って車から降りると、ニコニコ顔の好青年が居た。


「おまちしてました、今日は宜しくお願いします。」

「こちらこそ。お招きいただいてありがとう。」

あ~ここで待ち合わせなのね。と思っていると。

「どうぞ。」

と彼が指した方向には大学の門が・・・・・

姐御も、若頭もそ知らぬ顔で大学に入っていく。

え?まさか?まさか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まあ、どっかで教室でも使ってやるんだろう。

いても5,6人位だろう。


校内をテクテク歩く。

ほ~ほ~日本の大学とあんまり変わらないな~

違うのは日本のようにわれ先にトガった格好をしようとか

変な格好をする事に優越感を覚えてるような奴が少ない。


そんな感じでなんとなく観察しながら歩いていると、

一向はなにか大きな建物の方へ。

でっけー!何だコリャ。体育館か?・・・・・・・・・・・・・・


って,っちょっと待て!!!!!!!!

まさか、まさか、


「お、おい、姐御。まさかここでやるんじゃないよね?」


姐御は御子息に笑顔を向けたまま

こちらを振り向きもしないで、邪険におれの腕を払い、

入り口に向かった。


さっと血の気が引いた


大きなドアの前で待っていた女の子がドアを開けると

中から、われんばかりの拍手が響いて来た


半泣き寸前で大観衆の前に引っ張り出される


背後にある5メートルはあろうかと思われる黒板には

デカデカと恐ろしい文字が。


「○○○○○先生(おれの名前) 日本経済論特別講義」 とある


ははははははは、終った。はははははははは


大講堂じゃないか、ははははははは


何百人いるんだ?はははははははは


姐御が

「しっかりやらないと大恥じかくわよ。」 と言った。



コロス・・・・・・・・・・・・ゼッタイコロス・・・・・・・・


姐御への殺意で何とか意識を繋ぎとめ、


挨拶を済ませる。あいもわらず、大きな拍手が鳴り響く。


ある程度資料を用意しておいて本当良かった。


「1時間半喋ってください」 係りが言う。


続きはまた今度。



















24日の夜に日本から帰ってきました。


と思いきや明日、また日本に飛ばされます。

今回は日本から社長と一緒に安慶に戻り、社長と一緒に日本は向かいます


昨日の夜は我が社で「上半期全人大会」が催され、大バカ騒ぎ。


上半期の事業結果と年間目標までの達成率と今後の方針が発表された後、

スピーチをさせられました。

どのタイミングで自分に振られるのか聞いてなかったので、

同僚と、こそこそバラの造花を耳に刺したりして遊んでいたところに

急にお呼びがかかり、胸ポケットにバラを挿したまま128名の前に出てしまいました。

それが効果覿面でなぜかスピーチは大成功でした。


以前、姐御に騙されて、蘇州大学の講堂で200人の前で授業をやらされた

ことがあったのでそんなにも緊張はありませんでした。

(このことは次回書きます。)


そのあとは恒例のドンちゃん騒ぎ。

自分はピッチャーを五杯くらい呑んだと思います。

二回くらい吐きました。


中国の飲み会は雰囲気が良いととんでもなく盛り上がります。

128人の半数ぐらいとはグラスで一気をしたので、とんでもない量です。

トイレでは常に7~8人が吐いてのた打ち回っているし、

会場でも20人くらいが潰れて寝ています。

会場の床は食い物のゴミとタバコの吸殻とこぼした酒で滑るし、

酔っ払っているのでよくこけます。


みんな良い大人ですよ。ちゃんと奥さんと子供が居る社会人ですよ。

それがこれだけバカ騒ぎをできるのは精神が健康な証拠だと思う。


おれが吐いて気持ち良くトイレを出ようとすると、

ゲロを吐き散らしながら走ってくる友達が目に入ったので、

さっと避けて、足を引っ掛けてやりました

ゲロでずるずるのトイレにヘッドスライディング。

殴りかかってくるかと思いきや寝転んだまま

「うう~~ん あああ,、、はあ~~~」

とか言ってたのでほっといた。


その後、金一封があったので、いつのもの3人で、(この三人は酒が強い)

「いくか?」

「いっとく?」

「いくぞ!」

ということで女遊びにくりだす。

知り合いのオーナーに電話で

「今から行くから美人三人宜しく!」

「了解!」


夜はふけていくのでした。

「しまった~今日平日じゃん、明日も仕事じゃん」


今日も飲みに行くぞ!









最近わからんことが多いです。


昨日の事。


近所の日本合弁会社の総経理助理から呼び出され、

とある商品の引合をいただきました。つまり、

「見積持って来い、安けりゃ買ってやる」 ということ。


しかし、その商品はその親会社に以前からわがCGC貿易は納品している物です。

日本の親会社から紹介された商品だから、間違いなく契約になると思い、


私は嬉々としてその引合を会社に持ち帰り、姐御に報告しました。

すると、しかめっ面の姐御は

「それは見積の意味ないね。」 と一言。


以前から日本の親会社に納品している商品は梱包されている箱に

中国の工場の名前が明記されているから、

中国側に合弁会社があるなら間違いなく直接取引きするだろう。

間違っても商社を通して、マージン取れれてまで商品買うバカは居ない。


と言う事でした。


姐御がその会社で裏操作している、人間に電話で確認したところ、

やはりそうでした。


「あなたは判断間違えましたね。

これは仕事なのでこれくらいのウソは当たり前です。

こんなことでいちいち腹を立てていては仕事になりませんよ。」


そうですか、あたりまえですか。更にこう言われた。


「あなたには経験が足りない。センスも無い。少しは考えて仕事しなさい。」

だとさ。


ふ~~。やはり私は甘チャンな様です。

こんな事でムカついたりしてはいけない、のだそうです。


信用している人間に平気でウソをつかれて、

ショックを受けてはいけない、のだそうです。


<仕事>という言葉のくくりの中では何で許されるのだそうです。


人を騙しても<仕事だから>

人を利用しても<仕事だから>


では、皆さんに質問です。

<仕事>の上では何に対して怒ればいいんでしょうか?


私にはわかりません。


ガキが、大人の世界ではそんなの当たり前なんだよ。くだらない。

がまんして、がまんして、理不尽な事でもがまんするのが仕事ってもんだ。

とおっしゃいますか?


なぜ、あたりまえなんですか?


ムカつくことに、ムカつけないことが正しいのですか?

自分をコチコチにしたくない。


創作からも逃げて、仕事からも逃げて、


もう、何も出来ない気もしますが、逃げ切ってみようかと思います。




唐突で、しかも中国とは全くかんけいありませんが、


また、夢にあいつが出てきた。


今月に入って二回目だ。なぜだ?


あいつとは、もう5年以上会ってないと思う。


しかもあいつが出てきた夢くらいしか、

起きてから覚えている夢なんてほとんど見ない。なぜだ?


運命?何かの予兆?恋の予感?


とか乙女チックな妄想は膨らむがアホらしいぐらい現実味は無い。


こちとら最近フラれたばかりで、その子の夢なんてゼンゼン見ないのに。


何故今ごろあいつなんだ?


日本に帰ったら電話してみようかな?


電話番号は5年前の物だ。果たして掛かるか?


ああああ~~~~~

ついに中国のKTVをこのブログで書くことに。


中国に出張などでこられた日本人の方は絶対行っているであろう。


接待、夜の金持ちの遊びと言えば、決まっている。KTVだ。


これは日本でいうところの

(クラブ、キャバクラ、スナック、セクキャバ)にあたる。


日本と同じように、ピンキリだ。

店によって値段も全く違う。


今の、CGC貿易には日本人は自分しか居ないので

日本人のお客さんが来られると、

必ず自分が手配し、接待することになる。


まず、店の女の子に電話して部屋を確保してもらう。


2分後には女の子から、予約した部屋番号のメールが来る。


B-8を予約しといたから。

早く来てね~。


ッてな感じで。


お客さんを連れて行く店は、この街では一応最高級の店だ。

店にタクシーで乗り付け店に入ると、

中級ホテル並みの玄関ホールで5~6人のチャイナドレスがお出迎え。


予約部屋番号を伝えると部屋まで案内してくれる。

通路は入り組んでいて、迷路のようだ。


十畳位の部屋で豪華なソファーがある。

部屋に入ると、ボーイがフルーツとお茶を持ってくる。

間もなく、予約を頼んだ女の子が入ってきて、

その子に女の子の手配を頼む。

すると間もなく、

8~10人くらいの女の子がズラーッと部屋に入ってくる。

お客さんはその中から、好みの女の子を選ぶわけだ。

全て、チェンジすることもできる。

選んだ女の子と

カラオケを歌いながら、酒を飲む。

中国の場合、ここでも乾杯が繰り返される。

「女のアタシが一気飲みして男のあんたが飲めないって言うの?」

ってなぐあいで、ガンガン飲まされる。

大体はビールかワインだ。

ワインに氷とスプライトで割ったりすることもあるがマズイ。

最近はウィスキーも増えてきた。


中国のKTVは女の子によってサービスがゼンゼン違う。

女の子によって、

高級クラブから、お触りありのセクキャバから、

場末のスナックへと楽しみ方がゼンゼン違う。

この点は凄く面白いと想う。


部屋に女の子が並び、選ぶ時に本日の遊びかたを決定するわけだ。

しかし、これにはかなりの熟練が必要だ。選び間違えるとえらいことになる。


一度、お客さんが、キレた事がある。

女の子が膝の上に乗り、客の手を握って自分の胸を揉ませたり、

キスをしまくっていると、


「や、やめなさい!一体何なんだ!この店は!」


何ってアンタが自分でそのタイプの女を選んだんでしょうが・・・。


仕事の場合、自分は必ず、

高級クラブ系の女の子を選ぶようにしている。

遊びに来ているのではなく接待相手のお客さんを

喜ばすことが自分の仕事だと

完璧に理解してくれて、よく気が付いてくれるからだ。

あと、お客さんの空気を読める女がいい。

でもなかなかいないんですけどね。


その後、お客さんが 「お持ち帰り」

を要求すれば女の子と値段交渉に入る。


この店には、「ウリ」 をする子としない子がいる。

「ウリ」 は店は一切関与しない、

そこからは女の子の 「自営業」 になる。


だから最初から、お客さんに選んでもらう女の子の

八割を、「ウリ」 をする女の子で占めてしまう。


そういう要求が無いお客さんの場合は

もちろん、美人どころ、場を盛り上げるのが上手い子

などを揃えてもらう。


手配を頼む女の子とは何度も一緒に仕事をしているので、

向こうもわかってくれている。


あ、うん の呼吸ってヤツですか。


商談が成立すれば、一緒にホテルまで帰るか、

部屋番号を教えて、後で来て貰う。

(これは少し危険が伴います。ボられる、来ない、等。)


このKTVでの[ウリ]は高い。

最低、300元ぐらい。(約3900円)

まあ、これもいろ~いろあるんですが。


KTV代だけであれば、 6~700元(約8500円)くらい。


+チップ。女の子一人100元(約1300円)


おれもこういう話ができるくらいの中国語は身に付いたという事でしょう。


以前は、この仕事の特権を利用して、小遣い稼ぎをしていた。

お客さんから金を先にもらい、ピンはねしていたわけだ。


今は、アホらしくなって辞めた。



でも、日本人の皆さん。中国に来て金を使うのはいいが、


よく考えてやって欲しい。


ここでの100元の価値は日本人の

一万円位の価値があると考えて語弊は無いと想う。

中国でもこの街は物価が安いと言うのもあるが

あなた達が一度や二度遊んで金をばら撒くお陰で、

この街で暮らしている日本人の物価を上げてしまうことになる

事を少し考えて遊んで下さい。



すんません、つまらない愚痴を言ってしまいました。


さてさて、この後もこの街で最高級店のこのKTVを舞台に


いろ~~~~~~んな事があります。

今回はKTVの内容と、大まかな遊び方だけをご紹介しました。












私は何故、今、中国にいるのでしょう。


日本から出る前は、


とにかく、知らないものが見たかった。


行った事の無いところへ行きたかった。


他の連中がやってないことがしたかった。


中国に来て一年が経った今、わからなくなってきた。



日本に居た時のほうが、おれは自分に対して、ちゃんと向き合っていなかったか?


日本に居た時のほうが、必死に毎日を送っていなかったか?


日本に居た時のほうが、生きるのが辛くなかったか?


日本に居た時のほうが、創作、自分の作品に、真剣ではなかったか?



私が一番好むことは、必死で居られること。


ぬるま湯につかって伸びきっている自分が一番嫌いだ。


と言うより、そういう毎日は不安で不安で仕方が無い。


このまま、終ってしまうのだろうか?


私は、これ以上、上に行けないのだろうか?


もう、前に進めないのではないだろうか?


もう少し、ましな存在になることは出来ないのだろうか?


もうこれ以上、私という人間は大きくなれないのだろうか?


焦るんだ。


中国の片田舎の小さな街にバックパック一個でやって来て、


たくさんのことを学んだ気がする。


今となっては仕事もあり、部屋もあり、

給料もこの街で暮らすのには十分な額をもらっている。


それなりに恋愛もし、たくさんの新しい友達が出来た。


仕事はそれなりにやりがいがあるし、面白味もわかる。

たまに怒られもするが、ちっちゃい事だ。


そんなことはどうでもい。


一番怖いことは、つまらない人間に固まってしまうこと。

止まってしまう事。

走れなくなってしまうことだ。


今まで出会ってきた人間で、「おれは絶対こんなくだらない人間にはならない」

と、見下してきた連中と、自分はさして違わないんじゃないのか?


それを、自分で認めてしまいそうになる。

中国と言えど、仕事、社会の中に入って揉まれていると、

トロトロの液体だったはずのおれが、プラスチックの安っぽい型に入れられて、

冷蔵庫の中でどんどんどんどん固くなって、

知らないうちに、自力で型から出られなくなってきてるんじゃないかと、


怖くなる。


そしてたまに、それを肯定してみたりしたくなる。


日本に帰って、適当にバイトでもしながら

絵を描いたり、写真を撮ったりしている方が

自分にとってプラスになるんじゃないか?


中国に来たのも、絵や、創作から逃げるためなんじゃないか?


なんていうか、中国に来て、変態じゃなくなった気がする。


前より、周りに合わせることに無理がなくなってきた気がする。


これがとても自分にとって嫌なことのような気もするし、


目標を成し遂げるためには必要な気もする。


わからないんだ。


でも、なんだか、いやなんだ。


東京から、大阪に戻る決断をした時もそうだった。


東京にいる。作品を作っている。


それだけで、満足している奴らと一緒にいるのが嫌だった。


どこに居ても、何をやっていても、満足、慣れ、普通、


そういう倦怠感に包まれていると、本当に焦る。


逃げ出したくなる。叫びだしたくなる。


違う!


違う!


ここじゃない!


もっと上だ!


上なんて無いのかもしれない、


どこまで走っても同じなのかもしれない。


でも、止まる事だけは嫌なんだ!


走らずにはいられないんだよ!