こんにちは、ふじおです。

12/3に「岡山県障害者権利擁護セミナー」に参加しました。

セミナーの前半は、「私らしく生きる~ありのままを受け入れて~」というテーマで、講師は岡山県発達障害当事者会「どろだんごの会」代表の瑠璃真依子さんです。

瑠璃さんについては、2022年1月18日のブログでご案内した、倉敷で子育てと教育を考える会主催の「子育て・教育を考えるつどい」でも講演された方です。

瑠璃さんについては、1/18のブログをお読み下さい。

瑠璃さんの生い立ちとともに、場面場面で見えてきた自分の特性について紹介されました。

そして現在は、結婚・出産を経て、子育てに奮闘中だそうです。

印象に残ったのは、中学校で入ったバスケットボール部のことです。

そこでの経験したのは、チームで課題を乗り越えることと、できないことはできる人がフォローするということです。

そこでの経験が、瑠璃さんの特性では困難なことは無理をするのではなく、できる人にフォローしてもらうという打開策を身につけたといっても良いと思います。

課題に対してチームで取り組むということです。

それは家族だったり、ヘルパーであったり、ボランティアであったりします。

また助けてもらうだけではなく、自分の特性を理解し、自分なりに工夫をしておられます。

例えば、瑠璃さんは整理整頓が苦手なので、中身が見える4段ボックスに、上の引き出しから着ていく順番に衣類を収納していることです。

自分の特性を知り、経験を積み重ねることで、自分の特性にうまく折り合いをつけて生活している印象を受けました。

 

セミナーの後半は、パネルディスカッションでした。

11/4(土)の「第4回リアルボイス」SHIRITAI勉強会で「あいサポート運動について」講演された佐藤伸隆さんをコーディネーターに、心療内科「流王クリニック」院長で、ご自身も首から下が麻痺の障害を持つ流王雄太さん、岡山県難聴者協会会長で、ご自身も補聴器装用者の森俊己さん、そして瑠璃さんがパネルリストで登壇されました。

パネルディスカッションでは、困りごと、周囲の支援、期待する支援などについて、各自の現状を紹介していただきました。

 

来年は「障害者差別解消法」が改正されます。

令和3年5月に障害者差別解消法が改正され、令和6年4月1日から施行されるのです。

改正内容は、これまで民間の事業者の「努力義務」とされていた合理的配慮の提供が、国や地方公共団体などと同様に「義務」とされます。

つまり、全ての事業者が障害のある人に対して、合理的配慮を提供しなければならないのです。

障害のある人とって、生きづらさを解消し、障害の有無に関係なく、誰もが生きやすい社会の到来を待ち望んでいます。

 

令和5年10月16日から令和7年3月下旬まで、障害者差別に関する相談窓口の試行事業として「つなぐ窓口」がスタートしました。

障害者差別解消法に関する相談を適切な相談機関と調整し、取り次ぎしてくれるそうです。