本日、6月議会が終わりました。

初日に各務原市議会ハラスメント防止条例を提案し、最終日まで連日議会には報道のカメラが入り、常に傍聴者も駆けつけ、注目された議会となりました。

 

 

各務原市議会ハラスメント防止条例を提案しました | ~なないろ通信~ 古川明美 (ameblo.jp)

 

初日提案理由の動画配信です。

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録画映像を見る(録画映像) | 各務原市議会 映像配信 (kensakusystem.jp)

 

議員となって8年目、ずっと我慢してきた議会内に蔓延している、少数会派をいじめていいような空気。

この分かりにくい、ハラスメントこそが深刻な問題であることを、多くの市民に知っていただきたい。

 

 

そのために一石を投じた、今回の挑戦。

多くの取材も受けました。

 

 

まずは、24日の総務常任委員会の報告です。

私の提案説明

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市議第2号 各務原市議会ハラスメント防止条例の提案について 説明致します。

開会日の提案理由でも述べましたが、私自身が議会の中で感じてきたパワーバランスによる圧力、特定の少数会派をいじめてもよいような議会の空気など、一般社会の感覚とかけ離れているような独特の議会の問題を改善するため当事者として声を上げる決意で条例を提案しました。

私としては勇気と覚悟をもって挑んだのですが、6月3日の開会日、私が提案理由を述べている間も、一部の議員は失笑していました。 ああ、ここでも 笑われるのだなと感じ自分の訴えが軽んじられていると思いました。 

また18日の私の一般質問の際、公平性に欠ける議長の采配にも疑問を感じました。 

議長からは「ちゃんと答弁しています」と 何度も言われ、再質問を止められます。 

しかし、後から答弁書を見直しても、通告に対し明確な答弁でないものも見受けられました。 例えば、効果をどう検証したのかと聞いているのに、長々と効果を答えているだけで検証については触れていない、必要性を聞いているのに、取組を示すだけで、必要性については言及していない。

しかし、それは答弁者の側にたてば、答えにくいことを 上手くかわすように答弁することは当然あり得ることです 。

でもそれは、質問者側にとっては はぐらかされたような答弁となるわけです。 

しかし、議長は毎回「ちゃんと答弁している」と言いきられます。 これは答弁者側にたっての「理解」で采配をしていることになるのではないでしょうか?  

そんな気持ちになりますが、議場では議長に従うしかありませんので、今回も指示に従いました。 

その日、傍聴にきてくれた小学生が感想を伝えてくれました。

質問と答えが噛み合っていないのに、議長さんが 「ちゃんと答えてる」というのは おかしいと感じた。 

古川さんが、再質問をするのを妨害しているように見えた。 

そして古川さんを見下すような威圧感があり、嫌な気持ちになってと話してくれました。  

私は小学生の目には優越的な関係を背景とする言動に見えたのだと感じました。 

私は 子どもには 真実を見る目があると思っています。

私たち大人は こうした 子どもの素直な言葉から 学ばなければいけないと改めて感じました。 

議場という場は特別な場です。 

そこでは いじめ、虐待、ハラスメントなどが社会からなくなるよう、対策を考えて 公に指針を示す決定機関です。

しかし 今議会でも 私の質問中 ずっと背後からは お喋りしている議員の話声が聞こえました。 

その方たちからは私へのリスペクトは感じられず ただ軽視され 妨害するような行為が 無自覚に行われているように感じました。 そうした行為は全く注意されることはありません。 少数派の発言を軽んじるような議会の空気や 議長の采配に私は公平さを感じられない気持ちが拭えませんでした。 

これは私の主観ですが 正直な気持ちです。 

そして メディアでは 国語力がないとか手を握られたとか 分かりやすい事例の方がクローズアップされましたが 実はこうした分かりにくいパワーバランスによる いじめのような空気の方が実は深刻な課題だと感じています。

今回の一般質問において 杉山議員の質問に対し平工部長は 今後 市議会と連携し市長や議員のハラスメントにも幅広く対応できる実効性の高い仕組みを検討していくと答弁されました。 

もしかしたら、市として 議会も含めたハラスメント条例を考えるつもりなのかと感じましたが、市長に関しては 執行部側の思いもあり 条例制定となれば 調査や議論の時間が必要となります。  今回 私は当事者として、今 自分自身を守るためにこの条例が必要です。  

まずは 議会の条例を先行させて、もし市条例を考えるのであれば その時にこの条例を溶かし込む。 

議会の条例は 議会で決め そして平行移動 していくことはできると考えます。

ぜひ 当事者の訴えに寄り添い、ご審議して頂き議会ハラスメント防止条例の制定にご賛同いただきますよう宜しくお願い致します。

 

その後、塚原委員より質疑。(大竹議員からも1回)

・そもそも議員は対等な立場ではないのでは

・第三者委員会とはどういう人を想定しているのか

・審査委員会のメンバーはどんなメンバーか

・議長に一任する場合が多いが問題ないか

・氏名を公表すること、その他必要な措置とは

だいたい、このような内容の質疑のあと討論。

 

討論では、 ハラスメントの対象者だった、多数派の皆さんがハラスメント条例は賛成だと言いい、中身の見直しが必要で継続審査となったことに、釈然としないものがありました。

 

 

討論の中では、私のブログも誹謗中傷に値すると問題視されてたり、ルールを守らない人の倫理観も触れられていました。

 

問題視されているブログ

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NOと言えない圧力・・・ハラスメントについて考える | ~なないろ通信~ 古川明美 (ameblo.jp)

 

全員が納得する条例を目指し、全会一致を訴えてみえました。 

そうならば、今後 少数派の意見も全否定することなく 全会一致を目指してくれるのだろうか? 

そして、条例制定に向けての継続審査は、必ず公開の場で行ってくれるのだろうか?

 そのことが約束できるかは 分からず、また尋問のように、私の倫理観や逆ハラスメントがなかったかと訴えられることがないとも言えず、恐怖心が拭えない。 

実効性ある条例とは何か? 

多数派の発言がいかに暴力的だったか?

集団の圧力がどれだけ恐怖なのか? 

そこに思いを馳せない限り 実効性が高まることはない気がします。 

私が提出した議会ハラスメント防止条例は、他市の条例と比較しても大きな違いはありません。 討論では細かい指摘が多くありましたが、実効性を問うのであれば、まず当事者が感じてきたハラスメントに対し、議会全体で誠実に受け止め 考えるところからはじまるのではないでしょうか? そこが全く感じられなかった討論でした。

 

本日最終日、継続審査には「意義あり」と意思を示しました。

継続審査の起立採決。

異議なし賛成に立ち上がった17人の議員と、着席の4人の議員。

この瞬間の威圧感

今の各務原市議会を象徴してると思いました。

 

 

連日、傍聴に来て下さった皆さんにたくさんの力を頂きました。

場の空気を感じ、共有していただいたことに心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

 

 

 

自分の気持ちに正直でありたい | ~なないろ通信~ 古川明美 (ameblo.jp)

 

委員会室も満席。

 

 

モニターからの傍聴もあったそうです。