本日6月議会開会日、市議提案として

各務原市議会ハラスメント防止条例を提案しました。

 

 

この条例が可決されるためには市民の力が必要です。

私からも発信しましたが、

岐阜新聞の報道をきっかけに、複数の方が、SNS等で自分の思いをのせて、議会傍聴を呼び掛けて下さいました。
https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/392568

 

一部シェアします。

過去に傍聴した経験のある多くの方が、この議場に流れるパワーバランスに気付いていました。

ダウンダウンダウン

・何度か議会を傍聴したけど、ヤジはすごいし、人権侵害も甚だしいような言動もよく聞いた。傍聴に行くたびに気分悪くなって帰って来た。

・質の悪いヤジや、各務原ルールという訳のわからないルールで、発言を遮られたりする。一体、誰のための議会なのか…

・何度も傍聴しているが、議論が進まないシャンシャン議会。最大会派と少数会派。目には見えないけれど感じるパワーバランス。理解できない拍手のタイミング。心ないヤジ。誠意があるとは思えないやり取りや回答。これが、市民の代表として選ばれた二元代表制を任されている方たちの姿なのか?と、何度も悲しい気持ちになりました。

・さて各務原市議会はこの条例を賛成するのか?反対になったら反対してる人は誰か?そんなところも市民としてチェックしたい。

・どんな応援ができるか。いち各務原市民として、私も自分にでき、かつ、ちゃんと世間に知ってもらえるような行動を取ります。

応援のリレー

その結果、議場には、たくさんの皆さんが駆けつけて下さり

開会日にしては珍しく傍聴席はいっぱいでした。

 

メディア等の取材もありました。

関心を持っていただけたことに感謝です。

ありがとうございました。

 

緊張しましたが、皆さんが見守るなかで、提案理由をいいました。

発言中も最大会派の一部の人が失笑していたのが分かり残念でした。

でも、伝わっている人もいると信じたいです。

以下、提案理由です。

ダウンダウンダウン

市議第2号  各務原市議会ハラスメント防止条例  

提案理由

憲法が保障する個人の尊厳、人格権その他の基本的人権の尊重及び男女共同参画の推進に関する法律の趣旨において、政治分野におけるハラスメント事案が全国各地で多発していいます。

今朝の朝刊でも大きく報道されているのを見ましたが、こうした報道を見るたびに、他人ごとではないと感じています。 

 

ハラスメントは、それを行う者ハラスメントに対する無自覚によって、相手方の基本的人権を損ない、尊厳を傷つけ、心身に被害を与える人権侵害です。

全ての議員がお互いに人格を尊重し、相互に信頼し合い、議員及び議会としての役割を十分に発揮するためには、議員個人が尊厳を尊重される良好で安心な職場環境を確保することが求められます。 

 

しかし現実には、私は尊厳を傷つけられるような体験を重ねてきました。 

例えば・・・

「あなたは国語力がなさ過ぎる。マニュアルを作ってあげないと あたなは理解できない」と発言されたり 

多数派の意見が正しく、少数派の意見は間違っている見解で 

少数会派は多数派に配慮してもらっていることを自覚することを求められたり、権利の主張ばかりで義務を守らないと決め付けられたり、またルールを守らない少数会派が、ルールを守る日は来ないとまで言われたこともあります。

自治法に定められた正規の委員会での議論を求めても、その必要はない議論をすり替えるなと言われ見直しの検討もされなかったこともあります。 

新人議員の頃に人前で手を握られたまま対話を求められたこともあります。 これに関しては謝罪がありました。 

そうした様々な出来事の中で、抵抗できない自分の弱さがずっとトラウマとなっていました。 

いつもパワーバランスに屈してしまう。

私自身の責任であり弱い私が悪い。 

こうした思考へ陥ることがハラスメントの根深い問題であると考えます。

 

特定の少数会派をいじめてもよいような空気。

そうした感覚的なものについては、人に理解されにくく説明しにくいです。 

でもそうした分かりにくいハラスメントの方が実は深刻だと考えています。

 

「言わせない圧」があることを、気にかける責任が欠けている議会は、人権の尊重、男女平等、ジェンダーフリー、多様性の理解が進んでいる一般社会の感覚とかけ離れています。

 

執行部に批判的な発言を封じ込めるような議会運営もこの問題に通じていると思います。

 

今回、条例を提案するかどうかは、大変迷いました。 

勇気と覚悟が必要でした。

それでも、自分自身の心身に溜まっていくストレスを無視することができず、女性が安心して働ける良好な職場環境を目指し、当事者として声をあげようと決意しました。

この条例制定をきっかけに 議会内全員で、そして市民の皆さんも一緒に この問題について考え合えたらと思います。

 

全ての議員が性別も期数も問わず、誰もが平等に、個人としての尊厳を尊重され、良好で安心して働ける環境を確保することで市政の効率的運用に寄与し、信頼される議会となります。 

全国で多発する議会内における議員間や職員へのハラスメントを根絶するための措置を講じたハラスメント防止条例の制定を提案致しますので議員各位のご賛同宜しくお願い致します。

以上

 

条例が可決されるよう、今後も各務原市議会に注目して下さい

宜しくお願い致します。

 

●6月24日 総務常任委員会 13時半~ 条例の審議をします

●6月27日 閉会日 10時~ ハラスメント防止条例採決 

※閉会日の流れ次第では採決が午後になる場合もあります。