松本厚治著『韓国「反日主義」の起源』① | 本を読んでも賢くなりません。

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ごく普通の読書ブログのつもりではじめたら、ごった煮のようになってしまいました。

タイトルにナンバーをつけると、必ず次が続かないという法則が拙ブログにはあるので、①と打つのを躊躇したんですが・・・

14日の記事( 韓国と日の丸 )で注文したと書いていた本『韓国「反日主義」の起源』が入ったと書店から知らせが来て、本日買ってまいりました。

 

 

 

 

 

ところが今日は、書店の入っているショッピング施設がポイント10倍デーだった上、月刊「WiLL」「Hanada」の発売日も重なって、下の本を一度に購入しました(それに明日は、頼んでいた「ヴェノナ」もくるんです)

 

 

そんな状況で、全部読み終わってから感想を書いていたらひと月くらい先になりそうなので、(まだ5分の1程しか読めてないけども)早めにご紹介してみたいと思います。

 

 

 

 

 

早めに、と言ってもこの本は出たばかりではありませんで、奥付を見ると今年の3月4日に第1刷が発行されています。

入手したものは9月13日の第2刷分です。
税込みで4500円を超える、こうした硬い内容の本にしては、すごいことなのではないでしょうか。


 

私は古田博司先生が紹介していらした文を読んで買う気になりましたが、出たばかりの「WiLL」11月号書評欄で、元朝日新聞記者の永栄潔氏が「今月この一冊」に同書を取り上げています。

 

 

永栄氏の書評を一部、ちゃっかり引用させていただくと──


 

(日韓併合を歴史的に見る際の定説──虐げられた朝鮮民族、併合は日本の愚挙とする書物の名をいくつか挙げ)こうした説を本書は全て否定する。立証に約千の文献を充て、うち二百四十は未訳の韓国語(朝鮮語)・中国語・英語文献。本文に収まらない証文は八百七十余の【注】にし、小活字で計百十二ページ。もうお読みいただくしかない大作だが・・・」

 

「著者はソウルの日本大使館に八十年代半ば勤務した元通産省(経産省)キャリア。(中略)私も仕事柄、韓国・朝鮮本は随分読んだが、刺激された。反論異論がこれほど待たれる本も初めて。感謝。」


 

と結ばれます。

実は、上のカギかっこの「・・・」の部分には、この本の核とも言うべき部分が要約されています。

永栄氏の要約をさらに要約してみると、『併合で見事に日本人になってしまった朝鮮住民は、敗戦で心の置き所を失い、韓国再生の心棒として偽りの歴史教育「反日主義」を為政者から纏わせられた』となりましょうか。

 

 

これまでの定説を否定しているとは言え、上記は新しい見方というわけではありません──たとえば私が最初にそういった事情を把握したのは、福田恆存さんの文章ででした──が、永栄氏がお書きのように、膨大な資料が論拠として提示されていて、圧倒されます。
目から鱗の記述も次々あり、読む端から本が付箋だらけになります。

韓国の「反日歴史観」と呼応してきた方面から反論がどう来るのか・・・私も楽しみです。

 

 

ところで、NHK大河「いだてん」、15日放送の35話でベルリン五輪が扱われるというので、一部では注目されていたようです。

 

 

 

 

22日の「リテラ」(⇑)によれば、来年の東京オリンピックを控えたこの時期に「いだてん」が放映されることで、脚本の宮藤官九郎氏が現政権へおもねって、番組が「オリンピック・ナショナリズム」に利用されるのを危惧していた・・・らしいです。


それが35話で、朝鮮併合で当時日本人とされていた朝鮮出身の二選手がマラソンでメダルを取るというエピソードの中で、朝鮮の人の受けた差別が思ったより踏み込んで語られた、どうなるかと心配していたが、良かった!という流れだったようなのです。


 

>孫選手と南選手が金メダルを取りながら、母国・朝鮮が日本の植民地にされてしまったため、表彰式では母国の国旗ではなく、日本の国旗が掲げられ、君が代が演奏された。この悲劇を『いだてん』は間接的ながら描いたのだ。


>安倍政権の圧力や、ネット右翼の炎上攻撃でメディアが萎縮する中、『いだてん』がこうしたメッセージを届けようとした姿勢は評価すべきだろう。

 

 

リテラさんの感激に水を差すようで申し訳ないですが、日本が朝鮮を併合していなければ、朝鮮はソ連の植民地になっていたでしょうし(ソ連の支配の方が日本より優しい、とはとても思えず)・・・

 

 

それに、太極旗の考案者は日本帝国の侯爵で、国家(愛国歌)の作詞者は男爵だったそうですが、併合の前後、現在語られるほど朝鮮民族からの抵抗があれば、そのような親日とみられる人物の作った旗や歌が国旗、国歌として使われ、定着していることに矛盾はないのでしょうか(国旗・国歌の来歴 同書141ページ)

 

 

 

 

 

 

 


 

次回その②はあるか、

それとも違う記事がくるか・・・

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