この前、大きめの本屋に行ったら「ネトウヨ」を分析する本が並んでいました。
手に取って少し読んでみたものの、何がしたいのかさっぱり分からない本です。
ネット右翼の定義はそれぞれでしょうが、ともかく右派の思想の細かい区別がついていないので、極右も保守も偽装保守もまぜこぜになっていました(笑)
分類も的外れ、分析は意味がない・・・
これを書いた方はたぶん、かつて進歩的文化人と言われた知識人の流れをくんでいると思われます。
当時の知識人、そしていまもその名残があるマスメディアや一部の知識人は、世の中の環境や仕組みで人間は思い通りの存在になるとの確信を持って社会主義思想・運動に傾注してきたわけですが──
ソ連の崩壊とともに、夢は単なる幻想だったことが明らかになると、彼らは現世利益(既得権)にしがみつくのを第一義とするようになりました。
現在の大学は既得権を死守するゾンビの牙城といった趣を呈しているようです。(それぞれの大学、学部によって事情は異なるでしょうけど)
大学の知的崩壊が日本より進んでいるのが、アメリカだそうです。
歴史学者で、現在日本の大学に奉職しておいでのジェイソン・モーガン氏の電子書籍を先日読んでみたんですけども、かなり恐ろしい事態のようです。
歴史という分野で、事実が重んじられずイデオロギーが先行していて、(リベラルな)教授の意見を踏襲しないと干されてしまうのだと言います。
共産主義の世界的な実験は、派手に失敗したのに、思想は残る・・・
失敗したことによるフラストレーションの対象が、いまのところ保守=ネトウヨに向かっているんでしょうか。
▼ 内容はまともなんですけど・・・題名を何とかしてほしい
モーガン先生は、日本はまだ大丈夫だから頑張れと、仰ってます。
▼ついでにこれも貼ります。御大がお二人で真面目にネトウヨ談義してて笑えました(立ち読みです)。
令和を生きる 平成の失敗を越えて (幻冬舎新書)
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リベラルには、未来はありません。
日本は右傾化したんじゃなく、迫ってくる世界の現実にやっと目が覚めてきたんです。
間に合うか、合わないかは
別として・・・
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