やっちまった。
Tukoが、ゴジラ-1.0をもう一度観たいというので、夕方からシネマコンプレックスに繰り出した。
ゴジラ-1.0は、封切りから日が経ち、18:55からの1日1回上映になっている。
とりあえず、シルバー価格でネットで予約して、と。
18:20に、車でゆるゆると家を出た。
既に薄暗くなり始めていたので、夜間用の眼鏡(遠近両用ではなくド近眼用)を掛けた。
シネマコンプレックスの駐車場は、入口に一番近い場所が、直前に空いた。やれ嬉しや。
バックで停めて、と。
車を降り、歩き始めたら。
右膝に強い衝撃を受けたワタシは、一瞬何が何だかわからなかった。
ワタシは、駐車場のガードパイプに脚を引っ掛け、右足の膝下を支点にして、ひっくり返ったのである。
「アイタ!」思わず大声が出た。痛みと驚きで、すぐには起き上がれなかった。
ジタバタしていたら。
「大丈夫ですか⁉︎」
通り掛かった若いおにいちゃんが、声を掛けてくれた。Tukoも驚いて飛んで来た。
「大丈夫」と答え、よっこいしょと起き上がったが、右膝が痛くて、まともに歩けない。
患部を観察するに、外傷はなく、腫れもない。骨折ではないと思う。ま、打撲じゃろ。
「駄目よ、病院に行かなきゃ」
「大丈夫と思うけどなあ」
「痛みが酷くなったら、映画館が迷惑でしょ?」
結局。
チケット代が勿体無いけど、映画鑑賞は、中止。
Tukoは、夜間の運転が苦手なので、Poeを呼んで、代行運転をして貰うことにした。
待つほどにPoe夫婦が、車でやって来た。Poeを残して、Daiちゃんは、帰宅。
さて、とりあえず、救急病院に行ってみるか。
Poeの運転で、救急病院に行ってみたら、当直医が外科とて、外傷がない患者は、診ないという。整形外科に行って下さい。ホンマカイナ。
「消防本部に問い合わされたらいいですよ」
受付のおねいちゃんが、消防本部の電話番号をメモしてくれた。
消防本部に問い合わせたところ、今夜、近隣には、整形外科の当直医は居ないとのこと。わかりました。
ダメモトで、休日・夜間診療所を覗いてみたが、案の定担当医は小児科であった。
「仕方がない。明日、整形外科に行こうよ」
帰宅して、ワタシは、PoeとTukoに両脇を支えられ、「両手に花だな」ベッドに倒れ込んだ。
「オムツしましょうか?」
「やだ」
Poeは、タクシーを呼んで帰宅した。
今、午前4時半である。なんとか寝返りは打てるが、トイレに行くのが難儀である。
考えた挙句、コロ付きの椅子を車椅子代わりにして、移動することにした。
右膝下は、少し腫れて来た。右の肋骨も少し痛む。頭を打たなくてよかった。
当分、失脚だな。
そうそう。
痛む脚を抱えながら、e-Taxで所得税確定申告書を作成し、送付した。案の定、医療費控除は不要であった。