媚びのない風景/話し合ってるおっさん | だからおっさん最高だって言ってんだろ

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だべりおっさん


今回は「おっさん同士で話しているのが可愛い」という話です。

もしかしていちいちカテゴライズしなくても、そこにおっさんがいるだけで愛せるのでは?
という疑惑も湧いているこのブログですが、そんなんその通りですよ。当たり前じゃないか。
連続する事象であるおっさんという存在を、わざわざ細分化して魅力を伝えることにより
その瞬間瞬間が切り取られ名付けられることこそが大事なんですよ…大事なんですよ?
という訳で「おっさんが話してる」という事象について今回はお話しします。


話してるおっさんが可愛いのは、もうそこに何の媚びもない素が見られるからですね。
いやおっさんが日常に於いてどこで媚びてんだよ女子かよというご意見もおありでしょうが
人間、社会的な生活を行なっていれば必ず無意識に媚びているものです。
取引先、店員、全く見知らぬ赤の他人から自分の子供にまで、
そこには「気遣い」と呼ばれるマナー的なものから「自意識」という厄介なものまで絡む
袖振る仲にも他生の縁ならぬ多少の媚びが存在します。もちろん、おっさんにも。

おっさんの媚びとは悪い言い方をすれば「ええかっこしい」かもしれませんが
まあ異性に対して話す時はそれなりに気を使うじゃん?って範囲のものです。
人によってはそれが「上から目線」「説教」という面倒な形でも表れるのは前述の通り。
異性でなくとも、ほぼ初対面の人や年下の小僧なんかにはこれらが発動されます。
それが何ということでしょう。おっさん同士だとこういった現象が激減するんですね。


その理由については色々あると思います。
同年代は話しやすいという基本、同級の打ち解け易さ、そして何より男同士という強み。
何にせよそこには一生女性という性を持つ人間には踏み込めない空間があります。
すぐそこにあるのに一生踏み込めない異世界。それがおっさん同士の空間です。
ああ・・・・・・辛い・・・・・・おっさんになりたい・・・・・・・・・

ほんとにね。これについて考える度に何故おっさんで生まれなかったのかと悩みます。
この世におっさんとして生まれ落ちた人間はどこにもおらず、人はおっさんに育つのですが
それでも可能ならば生まれながらのおっさんになりたいね?なりたいですよね?
おっさん同士の会話の隙間という、そのありふれた空間に私は見果てぬ夢を見るのです。
それこそが人の英知が届かない未来の世界なのかも知れません。


何でこんな話になったんだ?
でもね、次回も懲りずにおっさんの話をします。
どうぞお楽しみに。