飲食店経営をマネジメントとマーケティングの力で加速させる
NEXT5コンサルティングの雑賀です。

マネージャーはつい、本来店長が考えて行動し改善すべきことに対して、すぐに答えを与えて踏み込んでしまいがちです。現場を見れば問題はすぐに分かるし、自分ならどうするかも明確だからです。

しかし、その関わり方では店長は育ちません。短期的には早く解決できても、長期的には「自分で考えない組織」をつくってしまいます。判断を上に依存する状態が当たり前になり、現場のスピードも精度も上がらなくなります。

重要なのは、答えを教えることではありません。考え方と判断基準を渡すことです。

例えば、「なぜそう考えたのか」「他にどんな選択肢があるか」「その判断でどんな結果が起こるか」。こうした問いを投げ続けることで、店長は自分の頭で考えるようになります。

最初は時間がかかりますし、遠回りに感じるかもしれません。しかし、このプロセスを通して思考力は確実に鍛えられます。そして一度自分で考えて導き出した答えは、簡単には崩れません。

ここで大切なのは、任せることの定義です。任せるとは放置することではありません。適切な距離感で関わりながら、考えさせることです。必要なタイミングで方向性を示し、ズレがあれば修正する。このバランスが、育成の質を決めます。

マネージャーの役割は、自分が答えを出すことではなく、店長が答えを出せる状態をつくることです。

この積み重ねが、自走できる店長を育てます。そして、自走する店長が増えたとき、組織は一気に強くなります。

育成とは時間がかかるものです。しかし、その時間をかけた分だけ、組織は確実に成長していきます。だからこそ、目先のスピードよりも、長期的な成長を選ぶことが重要なのです。