『日本人の誕生』(茂木誠 宇山卓栄)読了。

本書は、作家で予備校講師である茂木誠と、作家で元予備校講師である宇山卓栄が、

遺伝子や言語、神話等の様々な観点から日本人がどのように成立したかについて

語り合う対談本。2人ともYoutubeで配信しており、オレは茂木の歴史関連の動画

は何本か見たことがあり、題材も含めて何となく関心があって購入した(宇山の動画

は未見なので、近いうちに見たいと思う)。

 

本書で取り上げられている議題は色々とあるが、オレが一番、興味を持って読んだ

のは、2章の『「アイヌ=縄文人の末裔」説は本当か』。

アイヌ=縄文人説はガキの頃からあったが、2000年代に入って国会でアイヌが北海

道の先住民族であるとの議決が為されて以降は、旧メディア上では完全に正しい説

との扱いで、この説に異議を唱えると日本ファクトチェックセンターあたりに指弾

されるのだが、オレはこの説には納得できていない(そもそも日本ファクトチェッ

クセンターと言う思想的に極めて偏った集団が「正しい」と判定することが本当に

正しいと断定できるわけがないとのツッコミもある)。

 

オレがこの説に納得していないのは、基本的には縄文文化とアイヌ文化に連続性を

感じないという点が一番大きいのだが、本書では遺伝子的特徴からもこの説に疑問

を投げかけており、その点は成程と思った。

女系遺伝子のミトコンドリアDNA分析で大きな差異が出ていることについて、アイ

ヌ=縄文説はどういった見解を示しているのか、別途、調べたい。

ただこの問題については、一部の連中が完全に政治利用をしてしまっているので、

政治的にフラットな視点から論じている者は少なそうだ。

国会での決議の背景にある国連からの勧告などを見ていると、まるでかつての従軍

慰安婦問題と被るうえ、アイヌ=縄文説を採っている連中と従軍慰安婦問題で騒い

だ連中も奇妙に被っており、将来この問題が本当に科学的な決着を見るのかについ

ては、あまり期待できそうも無いなあ。