これまで買ったことのない雑誌であるが、ホビージャパンのMOOKである『HJメカ
ニクス29』を購入したのでその感想。
表紙に書かれた「サンライズロボット列伝 富野由悠季の世界」という特集記事と
イデオンの写真に惹かれて店頭でパラパラ広げたところ、近々の富野由悠季のイン
タビュー記事が載っていたので、つい購入してしまった。
オレはいつの頃からか、富野由悠季のインタビュー記事が載っている雑誌は高確率
で買う習慣が身についており、あれやこれや買っているが、書庫や書棚に突き刺さ
った雑誌類を目にすると、将来どうするんだろうと不安になるね。
なお今回のインタビューは今年の8月に実施されたもので、富野が26年春の叙勲で旭
日中綬章を受章したこと、そして11月から小田原で開催される企画展「富野由悠季
の原点 -小田原から宇宙へ-」の開催を受けての内容だった。
富野のインタビューを見るたび、実に生真面目な人だ、質問に対して真摯に応えよ
うとする人だと感心する。今回の記事も、同じ印象であった。内容的には、過去の
著作などで述べられていることと被る部分もあるが(※これは人間なので当たり前
のこと)、ここ数年のアニメ業界を見て新規性のあるものが出てきているかという
懸念と、小田原について語っている2点が興味深かった。
まず新規性のあるもの、についてだが、オレ自身が新作アニメをほとんど見なくな
っているので語る資格もないことだが、『ヤマト』『ガンダム』『エヴァンゲリオン』
のように、アニメ発で世間を巻き込むようなムーブメントが見られないことは残念
に思う(※規模感的には『鬼滅の刃』のブームが比較的近いがアニメ発ではないの
で別物と捉えている)。死ぬまでにあと1度2度、ああいったムーブメントを起こす
作品が出てきてほしい。
小田原に関しては、富野の過去の著作で、かなりネガティブな印象で語られている
ことが多く、今回も決してポジティブというほどではなかったが、富野がかなり意
識的に小田原について前向きに語ろうとしているのが面白かった。あと、治水と
併せて砂浜の保全を語ってしまう視点の持ち方はさすがと思ったなあ。
雑誌の本編であるモデルの写真は、富野のインタビューほど真面目には読んでいな
いのだが、取り上げられている作品は『イデオン』『ザブングル』『ダンバイン』『エ
ルガイム』『ブレンパワード』『キングゲイナー』。
個人的にはやはり『イデオン』が気になるが、青島文教社の1/450が取り上げられて
いるが、やはりプロが作ると格好良いね。オレが気になっていた頭部の形状もかなり
修正が入っており(入ってるはず)、すげえなあと思った。ただ、ザンザ・ルブは
薄茶色の変わった印象の色彩になっており、ここはアニメと同じテカテカ真っ白に
して欲しかったな(※記事中、製作者が、他の作例でグロスホワイトで作っている
ので今回は変えた趣旨の記載あり)。
あと、『キングゲイナー』が取り上げられているので、キングゲイナー以外になにか
モデル化されてんのかと驚いたが、やはり作例はキングゲイナーだけだったな。
いずれにせよ、富野由悠季にはこれからも元気でいてほしい、新作出て欲しい、と
思う内容でありました。