*こちらの記事は、2022年3/26に掲載した記事の再投稿です。
以前、ブログに書きましたが、私の母親は、私が中学3年生の頃に、「ガン」が見つかりました。
ガンと分かった時には、余命2ヶ月と宣告されていました。それでも手術をして何とか延命していた母。
それでも、日に日に弱っていく体。体重は半分くらいになり、髪も薄く、言葉もはっきりでてこない様子になりました。
そんな中、母の2人の友人がお見舞いに訪れました。
最初の1人は。
母の衰弱した姿をみるなり。
「かわいそうに、かわいそうに」と泣いていました。
そして、一緒に母親も泣いていました。
そのまま、落ち込んだ様子で病室を出て行きました。
そして、次にきた友達は。
「久しぶり。絵を書いたのよ。見てくれる?(母は絵が好きだった)
今度、この花が咲いているところに一緒に行きましょう!」と、普通の会話。
母は、少し微笑みながら、うなずいていました。
そして、病室を出るときに、力強く、「お嬢ちゃんね?あなたがしっかりしなきゃいけないわね」と言って出て行きました。
どちらも私が知らない、ただのおばさん。
私は、何も話さずに、病室の隅のパイプ椅子に座ってその様子を見ていただけ。
でも。
きっと。
自分がもし、なるとすれば。
二人目のおばさんになるべきだろう。
泣いても変わらない状況ならば、希望を与える人になりたい。
そう、病室の隅でぼんやりと考えていました。
二人目のおばさんとの約束は果たされぬまま、母は他界しました。
きっと、その約束は果たされないと母も友達もわかっていたはずです。
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