Shokz OpenFit air 徹底活用 | しょうちゃん オフィシャルブログ

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ShokzのOpenFit airを購入して少し時間が経ちました。

こんな感じでケースカバーとかも買ってみたりしましたが、ちょっとケースカバーかさばるので外そうかなとか考えたりしながら使っていますが、まずはOpenRunなどとの比較や、骨伝導とオープンイヤーの同じところ違うところなど、細々とこれから購入する人が気になることをまとめておきたいと思います。

 

 骨伝導とオープンイヤーの同じところ/違うところ

まずはじめに骨伝導とオープンイヤーで、ここは同じ、ここが違うといったところをざっと書いておきたいと思う。

 

骨伝導とオープンイヤーで共通している点は、耳をふさがないという基本的な構造上のこと外音が大きければ音は聞こえないということである。こればっかりは、いずれのタイプも耳をふさがないのでしょうがないことだろうと思う。

 

この耳をふさがないという特徴についても微妙な違いがあって、骨伝導タイプ(OpenRunなど)であれば耳栓を併用することで外音がそれなりにあっても音を聞くということが可能になる。オープンイヤー(OpenFit airなど)は耳栓の併用は現実的ではない。一方で、骨伝導タイプは少しの外音でも音楽などが基本的にはほとんど聞こえなくなるが、オープンイヤーであれば少しぐらいの外音であれば問題なく音楽などを聴くことが出来る。このあたりのさじ加減は好みが分かれるところかもしれない。

 

一方で明らかに違うのは装着感である。骨伝導はこめかみと耳の間ぐらいのところを軽く締め付けるような形で、そこの骨から骨伝導で音を伝えるわけだが、OpenFit airは耳の上にかけるだけである。骨伝導タイプは、やはり長時間(2時間以上ぐらい)になると少し疲れる感じがあるが、OpenFit airは4時間ぐらい連続で利用していても違和感は特に感じない。このあたりはOpenFit airの方が優秀な気がする。

 

ただ、どちらもランニングなどの外での利用で外の音が聞こえないと危険みたいな利用では、ほぼ同じ感覚で利用できると思う。

 

 音質の違い

比較的静かな場所で聴いているという前提で考えたとき、Bluetoothコーデックの違い(骨伝導はSBC、オープンイヤーはAAC)というより構造上の違いとし、やはり骨伝導よりもオープンイヤーの方が音はきれいだと思う。

 

骨伝導の方はどうしても音がこもった感じになりがちだけど、オープンイヤーは基本的に耳の近い位置でスピーカーから音楽を流している感じなので、そういう音質の違いがある。

 

個人的な感覚ではラジオみたいな「人の声」を聴きとるようなコンテンツでは骨伝導が有利、音楽などの「雰囲気」を聴き取るようコンテンツではオープンイヤーが有利なのではないかと感じている。

 

ちなみに電話をかける/受けるというところで使った感じでは、どちらも問題なく相手と会話できるレベルなので、差は好みの問題だし微細であろうと思う。

 

 代表的な交通機関での利用

相応に騒音のある環境での利用シーンとして、通勤電車(有料特急/通常列車)、新幹線、高速バス、飛行機といった場所で利用してみた。

 

通勤電車は有料特急/通常列車ともに特に利用に問題を感じなかった。骨伝導の時は車内アナウンスが聞き取れないなと感じたことがあったけど、オープンイヤーはそれも特になかった。新幹線は、一般の電車に比べてはるかに静かなのでまったく問題なしである。

 

高速バスは相応に雑音があるが、電車内での利用より10%ぐらい音量を上げて利用したけど、こちらも問題なし。骨伝導の時は、耳栓しないと全然聞こえないみたいな感じの時もあったので、「これはちょっと便利だなー」と言うレベル。

 

もっとも騒音レベルが大きいのは飛行機だと思うが、骨伝導の際はやはり耳栓必須な感じだったが、オープンイヤーはほとんど問題なし。少し音量を上下させたりなどはあるが、その程度。機内アナウンスなども普通に聞き取れるし、搭乗中ずっとつけて音楽を聴いていても不自然感などまったくなかった。(羽田⇒高松便)

 

総じて、交通機関での利用は骨伝導よりオープンイヤーの方が「良く聴こえる」と言えるのだけど、そこで気になるのが「音漏れ」は大丈夫なのかということである。

 

 音漏れの問題

最近は、そういうトラブルも聞く機会が減ったけど、イヤホン、ヘッドホンなどの代表的なトラブルが「音漏れがうるさい」と怒られるというやつである。実際、私もその昔ではあるけど、南武線で怒られたことがある。密閉式のオーバーイヤーヘッドホンでも当時は怒られたということがあった。カナル型の普及でそういうことも減ったとは思うけど、一応気になる。

 

骨伝導タイプは、基本的には音漏れが問題になるのは、よほど静かな場所でだけだろう。骨伝導と言うけど補助的に小さく音が出ていて、静かな場所では、その音量も小さくしていても十分に聞き取れるので音漏れが問題になることはない。

 

オープンイヤーは、ものすごく静かな屋内などで試すと「あぁ、やっぱり音漏れてるな」とはなる。新幹線や飛行機などで近隣の席に同僚が座っていたので「音漏れしてる?」って聞いてみたけど、よほど注意して聞かない限り、雑音に紛れる程度の音しか出ていないようである。これはおそらく音の指向性などをコントロールする技術の進化と、細かな調整のたまものなんだろうと思う。

 

現実的な問題として、ほとんど音漏れしていないと前提して使って大丈夫だろうと思う。もっとも、静かなところでは少し小さめに音をするなどの最低限の配慮は必要だろうと思う。

 

 ランニングでの利用

ここまでずっと、通勤や一般的な利用シーンでの利用を前提としていたわけだけど、肝心のランニング時はどうかというのも気になる人は多いかなと思う。

 

イヤホン系のレビューで本当に良く聞かれるのが「メガネのフレームと干渉するか」という質問である。私は日常的に2つのメガネを利用している。通常利用のメガネと、サングラス兼用(偏光レンズ)のものである。いずれのメガネでもフレームとの干渉はなかった。

 

もっとも、OpenRun/OpenMoveでも干渉していると感じたことはないのでOpenFit airが特別というわけではな。このあたりはShokzの製品は全般的に調整が行き届いている。

 

ランニング中のずれなども、ほぼない。最速で5分/kmぐらいのペース感での走りでイヤホンがずれるとか気になるなどのことはなかった。むしろ、1時間近く走ると骨伝導の時は、走り終わったらイヤホンを外さなんと、ちょっとこめかみが疲れる感じがあったけどOpenFit airではそういうことがないので快適である。

 

「車が来たなー」とか「後ろから自転車来てるなー」とかは普通にわかるのは骨伝導と同じなので問題ないと思う。

 

 GARMINシリーズとの相性

OpenRunシリーズをランニングで使っていた時、手元のGARMINと微妙に相性が悪かった。

 

ランニングにはInstinct2X dual power(GARMIN)を利用しているわけなのだけど、この端末の機能として自動計測を設定したラップタイムをスマホからヘッドセットに音声で読み上げてくれる機能がある。これを「平均タイム/ラップタイム」という感じで、そこまでの平均タイムと区間のラップタイムを読み上げるように設定している。

 

OpenRunの時、この読み上げて音量の小さくなった音楽が元の音量に戻らないという不具合というか相性問題みたいなのが発生していた。これがOpenFit airになったら全くなくなったので、スマートウォッチの画面を見てタイムやペースを把握する頻度が下がりランニング時のストレスが軽減されている。

 

これは実は個人的には結構大きいと思っている。走りながら画面の数字読むのってちょっと大変なんだよね。実際のところ。

 

 バッテリーの持ちと充電などのケア

OpenRunシリーズのバッテリー持ちは公称7~8時間ぐらい、OpenFit airが6時間(イヤホン単体)である。ランニング中にバッテリーが切れるみたいな心配は原則としてフルマラソンでもない限りは関係ないだろうと思う。

 

もし、違う点をあげるとすればOpenRunシリーズは最新のOpenRun pro 2を除いて専用充電端子なので専用ケーブルでの充電なので充電がめんどくさいということで充電を忘れるということがあった。一方で、 OpenFit airはケースにいれておけば充電されるわけで、走り始めるときいつも100%で走りだせる利点がある。ケースの充電量は28時間分と書かれている。ちなみに、私が1つのイヤホンをめいっぱい利用したケースで1週間の利用時間の最大が20時間に行くか行かないかと言う感じ。テレワーク用のイヤホンを兼ねていれば、また違うかもしれなけど、テレワーク用は別のOpenRun pro 2を利用しているので特に問題はない。週に1回ぐらい忘れたころに充電すれば十分なので充電ストレスも低い。

 

単体でのバッテリーの持ちという点では似たようなものだけど、充電などの総合的なケアで考えるとOpenFit airに軍配があがる気がする。

 

 その他

ここまでの評価を見るとOpenFit airって完璧に近い製品なのでは?と思う部分もあるが、細かな問題をあげようと思えばいろいろある。

 

・収納ケースが少し大きい(構造上しょうがないけど)

・価格が高い(通常のTWSイヤホンに比べて割高、他社オープンイヤーよりも割高)

 

そういうのは事実だと思う。特に価格面ではやはり他メーカーのオープンイヤーから見ると競争力がないと思う。Anker/Soundpeats/JBLなどいろんなところから出ているが、安いものは6000円台などもあるのに対して、OpenFit airは15000~20000円の製品なので。

 

ただ、メガネとの干渉やランニング中などへの細やかな調整はShokzに軍配があがるだろうと思うので、それをメリットと感じられるか次第だと思う。

 

OpenRun miniの紛失/故障というトラブルからの購入だったけど、総じて非常に満足度は高い。仕事用はOpenRun pro 2で、プライベート用はOpenFit airという使い分けで当分の間使っていきたいと思う。