トランプ大統領の関税攻撃 | 今、私が考えていること

今、私が考えていること

毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

トランプ大統領は2月1日からカナダとメキシコに対して関税を25%に引き上げました。これはかなり厳しい仕打ちです。なぜこんなことをするのかと言うと、それぞれはアメリカの隣国で、そこからアメリカに不法に入国してくる移民に手を焼いているからです。トランプ大統領は「そういう輩をちゃんと取り締まらないからアメリカが迷惑している」と主張しています。これはこれで正論だと思います。しかしだからと言って関税25%はいくら何でもひど過ぎる。もう子供の喧嘩ですよ。

 

これに対してカナダとメキシコは報復措置としてアメリカからの輸入品に関税を25%掛けると発表した。またイーロンマスクのテスラのクルマについては関税100%にすると。100%と言うことは価格が2倍なるわけですからカナダやメキシコでは売れなくなります。トランプ大統領の言う「アメリカ第一主義」実現のためには自由貿易も犠牲にするつもりか? なんだか封建時代の王様になっている。

 

アメリカが世界のトップに君臨するようになったのは、歴史上封建時代の王政が無く、庶民の手による民主主義国家からスタートしたことに起因している。自由な国というのがアメリカの特徴なのだ。そして懐が深い。だから諸外国がアメリカを頼りにするようになった。日本だってそのおかげで戦後の奇跡的な復興をとげて経済力をつけることができた。

 

トランプ大統領はそういう視点が欠落している。「なんでアメリカがお前らの国のために金を使わなくちゃいけないんだ!」と怒っていますが、それを言っちゃおしまいだ! ウクライナの支援を打ち切ったりWHOから脱退したり好き放題しているが、それは今後、アメリカが孤立していくことの始まりになるような気がする。