大河ドラマの「光る君へ」を見ていて思ったのですが、紫式部(まひろ→藤式部)には、愛娘の賢子がいます。この人も後に文才が認められて宮仕えすることになるのだそうですが、母親のような偉大な作家として歴史に名著と名前を残すことは無かったようです。そういえば、他にも親子で大作家だったという例は見当たりません。ある程度の文才は遺伝しても、名作を書くかどうかは遺伝とは関係ないようです。
それは多分、その人が生きた社会の環境や、その中で何を思ったのか、どんな経験をしたのかということに大きく由来するからなのでしょう。つまり世の中の空気が大作家を育て、名作を作る。
おそらく作家にとどまらず。芸術や文化はその社会の環境から大きな影響を受ける。良い国であればあるほど、良い文化が生まれてくる。これは私たちも良く認識しておかなくてはいけない。
