世襲という考え方を改めよう | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

今の国会議員の多くが世襲の議員なのだそうです。戦国時代の大名一族ではあるまいし、なぜ世襲にこだわるのか? それは多分、親と同じ選挙区ならば支持者も同じだから基盤が出来ているので、世襲議員はそれを継ぐだけで当選できるからだろう。

 

ところが中小企業の経営者の場合は誰も世襲で継ごうとしない

だから今、日本中で事業承継問題が深刻化している。放っておくと後継者不在で中小企業が次々と消えて行ってしまう。地方にとってはかなり深刻な問題です。企業が減れば職場が減るわけなので、地方の若者たちが地元で暮らせなくなる。ますます過疎化が進んでしまう。

 

議員なら世襲するが、中小企業の経営者だと誰も振り向きもしない。現金なものです。そこでM&Aによってどこかの企業にくっつけたりしてなんとか生きながらえさしている。

 

そこに最近注目されているのがサーチファンドによる救済策。

これはもともとアメリカのスタンフォード大学からのプランです。簡単に言うと、世襲ではなく公募で後継者を募集するのだ。

都会で働いていた人が地方の中小企業の経営者として、新たなスタートを切るのである。私はこのやり方に賛同する。

 

なにが良いかというと、ただ単に今ある中小企業を継ぐのではなく、新しい経営者によって革新的なビジネスの展開が期待できるからだ。そこが良いと思うのです。

 

例えば一つのイメージとして紹介すると、任天堂は大昔はトランプと花札などを作って販売する地味な会社だった。それがファミリーコンピューターを世に出してから俄然、時代をリードする会社に生まれ変わった。そして今では世界的なゲーム機メーカーです。任天堂の場合はサーチファンドではありませんが、たとえばこのような革新的な改革のきっかけになると言うことです。

 

大企業の部品のようにして悶々と働いている若者が、やる気があればトライできるというのもいい。