リコーが「PENTAX17」というフィルムカメラを発表した。一眼レフではないが、フィルム巻き上げレバーが付いていて、昔懐
かしいスタイルのカメラです。最近、二十代の若者を中心にフィルムカメラの人気が高まっているのを受けて開発したと聞きました。しかもハーフサイズフィルムなので、36枚どりフィルム一本で72枚写せる。昔のオリンパスペンを思い出します。ファインダーは光学式なので明るい。レンズは固定だからファインダーはそれに合わせてあるのでしょう。わぁ〜これ欲しいなぁ。と思いました。
ところがお値段を見てびっくり!
8万8000円もする。まあ、新規開発製品だからそれなりのコストは掛かっているとは思いますが、二十代の若者が買いやすい価格ではないですね。ちなみに私は2万9800円ぐらいなら買ってもいいかな?とは思います。
ここからは、私の辛口評価。
まずピントの調節が出来ません。ゾーンフォーカスと言って、昔の初心者向けカメラにあった、いわゆる「バカチョンカメラ」と同じで、近景、中景、遠景という絵のダイアルを合わせるだけ。
レンズ交換が出来ない。焦点距離25㎜、35ミリ判換算37㎜相当でF値3.5 の単焦点レンズしか使えない。広角や望遠は出来ない。だからファインダーはシンプルに作れたのだ。
そしてやはり最大のネックはフィルムがバカ高いこと。1本2000円ぐらいする上に、昔のようにどこでも買えなくなってしまった。また現像処理を扱える店もほとんど見かけなくなりました。だから、たとえば自分で現像・焼き付けを行うことができるようなフィルムカメラ愛好家のマニアで無ければ買えないのではないかと思います。それでも今の日本で何も新しいものを造らなくなったメーカーに比べたら、リコーのこの取り組みはあっぱれ!!
です。
私もフィルムのコストと現像処理の問題が解決出来たら是非買いたいと思うのですが、その場合はこのPENTAX17ではなくて、PENTAXの往年の名機LXを復活させていただきたい。
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