資産運用コンサルティング会社「THE GRANSHIELDが客を騙して80億円ものお金を騙し取った」という事件がありました。最近は有名人の名を語る偽メールで騙す手口が目立ちますが、このケースは若い女性営業担当者の言葉巧みな語り口にすっかり騙されたケースです。売っていたのはトラステール社の社債で、金利20%の利息が付くと売り込んでいたそうです。高すぎる金利を聴いただけで「嘘だ」と分かりますが、それを鵜吞みにして信用してしまう人もいます。
彼らの手口は投資セミナーなどで大勢のお客様にまことしやかな説明をして信じ込ませてしまうのですが、お客様はとにかく金利20%に目がくらんでしまい債券のことなど頭に入らない。
ちょっと考えてみてください、今の日本では期間10年の長期国債ですら年0.95%です。それでも「高くなった」と騒いでいるのですから、それと比較したら20%なんて金利は異常に高い金利です。全くの嘘であることはすぐにバレるはずです。もし本当だとしたら、発行体であるトラステール社の信用力が非常に弱くて、最終償還に大いに懸念ありという、いわゆる「ジャンク債」ですよ。そんな社債に何百万円、何千万円も投資するなどというのは狂気の沙汰です。
これから投資を始めようとするのなら、まず本などを読んで自分で基本的な知識を勉強し、その上でセミナーに行ってください。全くの素人でセミナーを聞かないほうが良い。ある程度基本的な知識を持っていれば、怪しげなセミナーの講師に騙されることは無いと思います。
だから私は日本も学校で金融、経済の基本的な知識を子供たちにしっかり教えるべきだと提案します。
岸田くん、聞いてますか?
![](https://ssl-stat.amebame.com/pub/content/9477400408/amebapick/item/picktag_autoAd_301.png)