円ドル為替レートが1ドル152円台にまで円安が進んでいます。今ではすっかり円安に慣れてしまった日本人にとって円安はどう受け止められているのでしょう。物価高騰の元凶なのだけれど、外国人観光客がどんどん日本に押し寄せてきてインバウンド需要が高まるというメリットもある。ただ、それで儲かっているのは旅行業者と観光地、おみやげ屋さん。
我々日本人が冷静に考えるべきなのは「円」の価値です。円安が進むということは「円の価値が下がる」ということです。つまり預金や国債、日本株などの円の金融資産を持っていると、円安が進めば資産価値は下がります。だからドルなどの外貨資産に切り替えるべきなのです。または金などの実物資産に変えるのもありです。
また、私は仕事柄、不動産投資商品を扱っているので、あえて言わせてもらいますが、不動産に投資するのもありだと思います。
日本では国民に対して金融や資産運用に関する教育をしません。それで自己責任などと平気で言っている金融庁もおかしいと思う。
新NISAという非課税制度を拡大して国民に提供しているけれど、NISAは「儲かる商品」ではありません。資産運用で儲かった利益に税金を掛けないというだけの話。まずは資産運用で儲けることを考えなくては始まらないのです。
