Boys and Girls,Be Ambitous!  | 今、私が考えていること

今、私が考えていること

毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

今朝のニュースで、「4月1日に入社式を終えたばかりの新入社員から退職者が続出している」という話題を報じていました。

中には1日に早くも退職したというケースも少なくないそうです。いったい何があったのでしょうか? 

 

退職した新入社員の言い分は「入社してみたら、採用面接時の会社とはまるで対応が違っていた」という理由が多いようです。

会社としては、採用の時は優しく手招きしておいて、入社したら社員としてビシバシ使うという態度に豹変するのはありがちなこと。バブル崩壊以降、企業は従業員を大切にするという姿勢がなくなりました。新入社員研修も昔ほど力を入れなくなりましたし、入社後半年間は「仮採用期間」として現場に本配属しないという会社も多い。

 

なんとなく「ニワトリが先か玉子が先か」みたいな話になっていますが、長年サラリーマン生活を経験してきた私に言わせてもらえば、会社に入社するということは、自分の人生を会社に預けるということであり、自分の意向が優先することはないのです。

 

例えば人事異動などはその典型的なもの。何の前触れもなく突然上司に呼ばれて「君は明日の人事異動で〇〇支店に異動してもらう」と突然内示を受ける。それが遠方であれば、本人はもちろん家族も一緒に引っ越しをしなくてはならない。子供は学校を転校することになる。

 

異動を拒否するとろくなことはない。サラリーマンは工場の機械の部品と同じ扱いだから、命令に背くと会社全体に影響が出る。事実、一人が異動を拒否したために、その後任の者の異動や、赴任先の要員に穴が開いてしまうため、急遽異動を見直すなんてことになるわけです。

 

だから私はあえて新入社員とこれから就職を希望する学生に言いたいのは、「サラリーマンは気楽なように見えて、実は滅私奉公の厳しい職業なのだ」ということをよくわきまえて志望してほしい。もしそれが嫌なのであれば、サラリーマン以外の仕事に就けばいい。弁護士、税理士、医師などの専門職や、ビルゲイツやスティーブジョブズなどのように自分で会社を興す。つまり社員ではなく企業家として働く。

 

企業家になるためには東大などの優秀な大学を卒業する必要はない。まずは何をするのかというアイデアありき。あとはやる気と執念。実はこれが職業として一番面白いのではないかと私は思う。振り返ってみて、サラリーマンが良かった時代は戦後の昭和の高度経済成長期だけだった。

 

Boys and Girls,Be Ambitous!