スマホにワクワクしなくなった | 今、私が考えていること

今、私が考えていること

毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

確か1991年ころだったと思う。ニューヨークに出張した際、現地で働いている同期の連中がみんな携帯電話を誇らしげに使っているのを見て、よだれが出るほど憧れてしまった。かっこいいし、めっちゃくちゃ便利だ。こういうシロモノが欧米や香港などではみんな日常的に使っているという話はきいたことがあったけれど、その当時の日本にはまだ携帯電話は登場しておらず、平野ノラがお笑い芸で使っているショルダーホンがせいぜいでした。

 

しかしその後ほどなくして日本でもドコモがMOVAというアナログ携帯電話を売り出し、一気に広まりました。当然、新し物好きの私はこれに飛びつきました。富士通製の折りたたみ型の携帯電話。こいつを持っていたらどこからでも誰にでも電話できる! これは画期的でした。ちなみに転職活動の際には大いに役立ちました。

 

更に時代は進み、i-Modeという機能が追加され、携帯でメールが使える。インターネットも使える。音楽も聴ける。カメラも付いている。i-Modeは正に日本発の大発明ともてはやされたものです。これは本当に使い勝手がよく、いい時代になったものと実感しました。だから日本のメーカー各社が競って新しい機種を出すたびに、ドコモショップに行って触ったものです。

 

携帯にきれいなカラー液晶が載り、更に画面が大きくなりパソコンチックになってきたころ、2008年にAppleが満を持して世に送り出したiPhoneが日本に上陸してきました。iPhone3G。私は駅前のソフトバンクショップに1台在庫があることを突き止め、取り置きはしてくれないというので仕方なく、自転車でぶっ飛ばして買いに行ったのを覚えています。

 

私の手のひらの上にAppleのiPhone3Gがある。これは最高に嬉しくて、涙が出そうでした。実際使ってみると、これがなんと一瞬にして携帯(今でいう「ガラ携」)を過去の遺物にしてしまうほどの魅力が詰まっていました。スティーブジョブズの拘りとオリジナリティはi-Modeの追随を許さない高次元の機能でした。

 

そこからはiPhoneを乗り継いできました。画面がどんどん大きくなり、より高精細・高画質になり、カメラは静止画もビデオも一眼レフ顔負けの高画質。音楽プレーヤーはiPodを絶版にしてしまうほどの高音質。SONYのウォークマンも霞んでしまいました。そして現在はiPhon14を使っています。もう何も不満はありません。言うとすれば「もっと安くしてほしい」

 

ところが周りを見回すと寂しい限りです。国産メーカーのスマホは消えてしまい。「iPhone」と「iPhoneじゃないやつ(Android)」の2種類しかない。どれも機能は充実しすぎていて、最近は進化の伸びしろがほとんどない

 

そうなるとスマホは完成しつくされていて、面白みがなく、新機種が出ても一向にワクワクしなくなってしまいました。街角の携帯ショップもひっそりとしていて、どこか寂しいですよね。

これからはスマホで何ができるようになるのか? そういう進化が楽しみです。