就職難なのに人手不足なのはなぜ? | 今、私が考えていること

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毎日の出来事を、新聞やネット上の記事からピックアップして、私なりの意見などを書き綴ります。

株式市場が史上最高値を更新しそうになっているのに、なぜか日本の景気は良くないまま。就職事情も決してバラ色ではない。なのに人手不足が深刻だという話をよく聞きます。身近なところでは、バスやタクシーの運転手さん、建設業界、学校の教師、介護士、保育士、飲食店などのサービス業、銀行員など。それぞれの事情は微妙に違うようですが、総じて最近人気が無い職業ということでは共通している。また仕事がきついのに賃金水準が低すぎるというのもある。先日のニュースで学校の教師の給与を見直す方針が決まったと報じていたが、先生の給与が低いのは今に始まった話ではない。バスやタクシーの運転手、建設業界、介護士や保育士、飲食店などのサービス業は、とにかく重労働の割に給与が低すぎるからみんな辞めていってしまう。銀行員は賃金が高いのに人気がないのは、はっきり言って仕事がつまらないから。これは結構深刻で、新卒で入行しても1,2年で転職していくそうだ。企業は銀行から金を借りたがらないから、金貸しの仕事が無い。保険を売ったり投信を売ったりしているばかり。それでみんな外資系のコンサルタント会社にあこがれて出て行ってしまう。

若者はIT業界やAIビジネス、ネット関連などの華やかな職業に憧れている。それも時代の変化だから仕方ないが、ばらつきが大きすぎる。働くことから得られる生き甲斐というものを大事にしたい。華やかな仕事ではなくても、世の中には必要な仕事はたくさんある。正当な賃金水準を確保するべきである。職業に貴賤はないだれもが尊敬されるべき職業なのです。今の日本は賃金水準が低すぎるから、社会全体が活気づかないのだ。大企業を中心に史上空前の利益を上げていて配当も増やしているのに、どうして従業員の賃金を低い水準のままに据え置くのか? それは海外の市場で儲けているからである。国内の消費水準は関係ない。むしろ人件費のコストは増やしたくないから賃金や雇用を増やさない。

日本人の賃金と雇用の改善は政府の重要な使命である。企業の経営者に任せていてはだめだ。こういうことこそ官僚組織で管理を厳しくすべきなんではないか?